47都道府県・全グルメガイド 300年前から作られる「岸川まんじゅう」の元祖〈森上商店〉など、懐かしい味わいの佐賀グルメ5選。
雑誌Hanako2024年1月号「47都道府県、おいしいあの町へ」では、地元在住の食通が教える、47都道府県のおいしい食を求める旅を紹介しました。Hanako Webでは、誌面では紹介しきれなかった47都道府県のオリジナル記事を限定で公開。
地元在住の食通が教える、47都道府県のおいしい食を求める旅。佐賀県のガイド役は、県内外のアーティストを紹介する〈PERHAPS〉オーナーの北島敬明さん。昔ながらの酒饅頭や、伝統的なきもと造りの日本酒、だしからあげなど、変わらぬ味を守る名店のグルメを大公開!
1.地元民から愛されるふるさとの味、〈森上商店〉の酒饅頭
佐賀県の中心にある多久市に、僕の自慢の「変わらぬ郷土の味」があります。多久市の山里、岸川地区で300年前から作られてきた「岸川まんじゅう」の元祖〈森上商店〉は毎日早朝4時から仕込みを行い、一晩寝かせたタネを丁寧にふかし仕上げています。とくに、生地そのものを味わう“あん無し”は、日本酒のアテにも格別ですよ。噛めば噛むほど甘みが増す弾力のある生地がヤミツキになります。お酒は、多久唯一の酒蔵でどうぞ。江戸末期に創業の〈東鶴酒造〉は、祖父の代で休造した蔵を現杜氏の野中保斉さんが2008年に復活醸造したもので、伝統的な「きもと造り」で先人の思いを昇華させる日本酒を作っています。またジャズバー〈ロンド〉は、県外から作家さんが来たら必ず案内する大好きな場所。御年89歳のマスターの作る一杯と自家製の生ハムを口にする時間が仕事終わりの贅沢です。
森上商店(もりかみしょうてん)
多久市に古くから伝わるお饅頭。添加物は一切使わず、酒だけで発酵させる昔ながらの素朴な味わいが人気。種類はあん無し、あん入り、よもぎ、黒糖、パンプキンなど10種類。
住所:多久市北多久町多久原4529-1
TEL:0952-74-3848
営業時間:8:00~17:00
定休日:月休
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何度も通いたくなる名店のほっとする味。
2.〈東鶴酒造〉の看板商品「THE ORIGIN」に注目
〈東鶴酒造〉(多久市東多久町大字別府3625-1)の看板商品「THE ORIGIN」は日本酒の最も伝統的な醸造法である「きもと造り」で、酒米のピュアな味わいを詰めたお酒です。
3.老舗ジャズバー〈ロンド〉はウイスキーも料理も充実
老マスターと家族が営む老舗のジャズバー〈ロンド〉(佐賀市水ヶ江1—3-9)。一軒目からの利用も可能な料理が充実したバーで、ウイスキー好きには驚きの銘酒揃いとその価格が魅力です。
4.〈とり一〉でパリパリの塩からあげをテイクアウト
創業50年以上の歴史をもつ、持ち帰り専門のからあげ店〈とり一〉(佐賀市水ヶ江1-13-12)。まずはパリパリ衣の塩からあげで味わって、その後秘伝のだしを染み込ませて味変を。
5.〈slow café〉のお庭にできた雑貨店〈pense〉で買い物
2009年創業の〈slow café〉のお庭にできた雑貨店。〈pense〉(多久市多久町3795-3)には日々を彩るモノやコトとの出会いがたくさん。僕の好きな〈HARU CHOCOLATE〉のPOP UPなど、イベントも豊富です。
One More Place 広大な干潟を照らす夕景を眺める。
佐賀の絶景と言えば有明海。特に県外の皆さんはこの引き潮に感動されます。〈東よか干潟ビジターセンターひがさす〉(佐賀市東与賀町大字田中2757-4)の展望台からは、360度のパノラマで景色の移ろいを楽しむことができます。