この夏は八重山へ出かけよう!竹富島の赤瓦の集落でよんなーする。

TRAVEL 2023.07.24

青い空に映える赤瓦の屋根と、白砂の道に沿って咲く南国の花々。 時に水牛車で、時に徒歩で、昔ながらの島の風景に触れる。豊かな時間が流れる竹富島で、よんなー(ゆっくり)する贅沢はいかが?

夜を過ごした者のみが知る、美しい星空と静寂な島時間。

石垣島の南西に浮かぶ竹富島は、周囲約9.2キロメートルの小さな島。珊瑚礁が隆起してできた平坦な島で、3つの集落に330人ほどの住民が暮らしている。石垣港から高速船で約15分。島内は自転車で1時間もあればのんびり一周できる気軽さから、石垣島を拠点に日帰りで訪れる観光客が多い。コンパクトではあるが、自然、文化、食など、ここでしか味わえない魅力に触れるならば、宿泊してゆったりと流れる島時間に身を委ねるのがおすすめだ。

竹富島 星のや

竹富島を象徴する景色といえば、琉球赤瓦を漆喰で塗り固めた屋根を持つ平屋の民家と、それを囲む琉球石灰岩を手積みした石垣。白く輝く珊瑚の砂道が家々をつなぐ。1987年、国が指定する重要伝統的建造物群保存地区に選定された、竹富島の伝統的な町並みだ。この集落に暮らすように滞在できる施設が、島東部に位置する〈星のや竹富島〉だ。
島の「景観形成マニュアル」に基づき、国の重要文化財である旧与那国家住宅をモデルに客室を設計。周囲の植栽や、珊瑚の白砂を敷きつめた小路、手積みの石垣なども伝統的な様式そのもの。あたかも4つめの集落のごとく島にとけこんでいる。

〈星のや竹富島〉敷地内の見晴台から望む星空。
〈星のや竹富島〉敷地内の見晴台から望む星空。

宿泊者のみが体感できる特権がもうひとつ。日本初の「星空保護区」に認定された西表石垣国立公園に属竹富島では、全88星座のうち星座を観賞できる。夜空一面に美しく星が光り輝く風景もまた、島の思い出として記憶に刻まれるだろう。

泊まる:〈星のや竹富島〉 赤瓦の集落で暮らすように滞在する。

約2万坪の広大な敷地に、48棟の客室が小さな集落を形成するリゾート。琉球赤瓦の屋根、琉球石灰岩を積んだ石垣など竹富島の伝統的な建築様式を踏襲する。星空と集落を望む見晴台を貸切にできる、1日1組(2名まで)限定の「群星(むりかぶし)ディナー」は8月26日まで開催中。

食べる:〈そば処 竹の子〉 先代のおばぁから受け継いだ八重山そばを。

一番人気はソーキそば。豚骨、鶏ガラ、鰹節でとった薪火炊きのスープとやや太めの平麺の上に、豚の骨付きあばら肉をのせたボリューム満点の一杯だ。ほろりとほぐれる軟らかさの甘辛い肉が食欲をそそる。クチュ(コーレグース)やピィヤーシ(島こしょう)はお好みで。

買う:〈アトリエ五香屋〉 島の自然や暮らしを描いたやちむん。

原料の赤土から、釉薬、絵付けのデザインまで、竹富島に根ざしたやちむん(焼き物)を手がける陶芸家・水野景敬(かげゆき)さん。菊の花をモチーフにする沖縄伝統の「菊花文」、島の風景や暮らしを描いた「みんな文」など、青と茶の二色の染付けをした器が並ぶ。皿や花器などを日々の暮らしに取り入れて、旅の記憶にひたるのもいい。

photo:MEGUMI text:Yumiko Ikeda edit:Ai Sakamoto

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