名建築で巡る京都6つのエリア。 焼き菓子と町家のコーヒー屋さんで京を感じる 府庁前エリア。美術館のあとのランチスポット、奥嵯峨〜嵐山エリア
京都は寺社などの世界遺産が多い場所。
そして有名建築家による建物を身近に感じる機会もある。
今度の京都は、名建築を巡りながら、街を満喫してはいかがでしょう。(PR/京都府)
府庁前(Fuchomae)|エリア
京都御苑の西に広がる府庁前は、文化庁が今年度中に移転することから、注目が高まるエリア。地下鉄なら四条から二駅、歩いて向かうことも可能な場所だ。通りの名でいえば東西を烏丸通と堀川通に挟まれ、南は丸太町通から北は下立売通(しもだちうりどおり)あたりまで。京都府庁や京都府警が立ち並ぶ京都きっての官庁街でありながら、通りを一本入れば静かな住宅街が広がり、個性の光る店々が点在する。昔ながらの豆腐店があったり、路地の奥に雑貨店が潜んでいたり。ひと息つくコーヒースタンドや、お土産を手に入れたい菓子店もある。文化庁へと生まれ変わる旧京都府警察本部や日本聖公会聖アグネス教会、大丸ヴィラと近代の名建築も数多く、目的を決めずに歩いても楽しみの尽きない、そんな街だ。
なかでも存在感を放っているのは、明治(1904)年に建てられた〈京都府庁旧本館〉だ。丸太町通から釡座通(かまんざどおり)を北に向かえば、敷地に入る前からけやき並木の奥にその姿を見せる近代建築。抜け感のある景色は京都でも希少な眺めといえる。中央にバルコニーを備え、クリーム色の外壁が優雅なルネサンス様式の庁舎。建てられてから118年を経た今も姿を変えず、執務室や会議室として現役で使われていることにも驚かされる。それと同時にいつでも見学ができるのも大きな魅力。漆喰や大理石に装飾が施された階段、アーチが続く外廊下、白い壁や天井と緋色のカーペットのコントラストが美しい廊下、曲線を描く旧議場、そして装飾の華やかさもひときわの旧知事室。タイムスリップしたような空間は、細かなディテールまで見逃さずに堪能したい。モダン建築と街歩きに時間を忘れて過ごしてみよう。
〈京都府庁旧本館〉
建築について
日本近代建築の父と称される辰野金吾に師事した松室重光の設計。煉瓦造石造混合構造のルネサンス様式で、正面の屋根を中心に左右対称の姿を持つ。館内は漆喰の壁や大理石に施された装飾など工芸の要素も強い。2004年には国の重要文化財に指定。
昭和46(1971)年までは本館として使用。祇園しだれ桜など桜が咲き誇る様子は圧巻。
■075-414-5432
■京都府京都市上京区下立売通新町西入ル藪ノ内町
■10:00~17:00
■日月祝、第2・4土休
■無料
※10名以上での見学は要予約
文化庁移転で注目のエリアへ。焼菓子とコーヒー。
〈菓歩菓歩(かぽかぽ) 御所西店〉
心癒されて地の恵みを知る京丹波発信のスイーツ。
地元農家で育てられた果物などエシカルを意識した素材づかいと、優しい味わいで人気を誇るパティスリーが市内へ。イタリアンメレンゲを混ぜた軽いバタークリームのバターサンドクッキーなどが揃う。
■ 京都府京都市上京区烏丸通椹木町上ル堀松町419MACHIWO RK御所西1-A
■075-606-5264
■11:00~18:00
■水休
〈common.(コモン)〉
豆と菓子とをセレクトした町家改装のコーヒースタンド。
オーストラリアでコーヒーに開眼し、日本とニュージーランドで修業した店主の久米慧さん。豆は好みの味をセレクト。
■ 京都府京都市上京区上鍛冶町340-5
■8:30~11:30(11:00LO)、12:30~19:00
■火水休
■10席