伝統ある建造物をホテルへ。 アジア初上陸!注目のライフスタイルホテル〈Ace Hotel Kyoto〉。世界で人気のホテルが、京都を選んだ理由とは? TRAVEL 2020.08.30

今までのツーリズムといえば、一日を目一杯使って土地を体感すること。滞在しても感じられる、特別な時間があるのが京都のホテルです。今回は、高感度な刺激に満ちたライフスタイルホテル〈Ace Hotel Kyoto〉をご紹介します。8月28日(金)発売のHanako「しずかな、京都。」よりお届け。

〈Ace Hotel Kyoto〉京都

1999年、アメリカ・シアトルに誕生した〈エースホテル〉。すべての人々に開かれた空間を持ち、ホテルを寝るだけではなく、カルチャーを発信し生み出す場所にすることを提案。高感度なライフスタイルホテルとして、これまでに北米とヨーロッパの9都市に展開し、圧倒的な注目と人気を集めてきた。そのアジア初進出となるのが、今年6月にお目見えした〈エースホテル京都〉だ。

その街ならではの個性を生かし、伝統ある建造物をホテルへと生まれ変わらせてきた〈エースホテル〉らしく、京都でその舞台に選んだのは1926年に建てられた旧京都中央電話局。新棟を含めた建築デザインは隈研吾が、内装デザインはLAの人気デザインスタジオ「コミューン・デザイン」が担当し、静かな京の街になじむ落ち着きとモダンさを兼ね備えた空間を作り上げた。とりわけレンガ造りの洋館をリノベーションした旧棟の客室は、それぞれが高い天井や出窓を持ち、受け継がれた歴史と個性を感じさせている。

なかでも注目したいのは、〈エースホテル〉のひとつの特徴でもある地域のクリエイターとのコラボレーション。京都では「East Meets West」をコンセプトに、染色工芸家・柚木沙弥郎の文字やアートワークをはじめ、富山〈能作〉が手がけた銅のレセプションカウンター、浜名一憲の巨大な壺、額賀章夫の器など数多くのクリエイターの作品が空間を彩る。居心地のクオリティを格段に引き上げるアートが、一番のおもてなしとなっているのだ。

加えてモダンタコスやカクテルをそろえたバー&タコスラウンジ〈ピオピコ〉や、窯焼きピザも用意されたアメリカ風イタリアンオステリア〈ミスター・モーリスズ・イタリアン〉、ポートランドのコーヒーショップ〈スタンプタウン・コーヒー・ロースターズ〉と、それぞれに魅力を持つレストランの存在も大きい。

【Entrance】エースホテルの代名詞的空間。開業当初は遠慮気味だった地元の人々も、1カ月も経つ頃には、すっかり思い思いの使い方をするように。朝から賑わっている。
【Entrance】エースホテルの代名詞的空間。開業当初は遠慮気味だった地元の人々も、1カ月も経つ頃には、すっかり思い思いの使い方をするように。朝から賑わっている。

常に心地よい音楽が流れる館内。ソファや電源も用意された開放的なロビーラウンジと併せて、ホテルへと足を運ばせる要素となっている。

〈Ace Hotel Kyoto〉

市営地下鉄烏丸御池駅直結。
■京都府京都市中京区姉小路通東洞院西入ル車屋町245-2
■075-229-9000
■スタンダードキング1泊1室30,000円〜(税サ別)
■全213室

(Hanako1188号掲載/photo:Yoshiko Watanabe, Noriko Yoshimura, Norio Kidera text:Mako Yamato, Yoshie Chokki)

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