和菓子店とのコラボレーションで目と舌で味わう金沢の秋。 〈パレスホテル東京〉でいただく金沢〈𠮷はし菓子所〉の和菓子と加賀食材のアフタヌーンティー。 LEARN 2021.09.02

〈パレスホテル東京〉で9月1日から提供がはじまるのが、金沢の御菓子司〈𠮷はし菓子所〉とコラボレーションした限定のアフタヌーンティー「金沢のおもてなし」です。3段のお重に入れられた和菓子、セイボリー、スイーツには、石川県産の食材を随所に取り入れています。日本の食文化と石川県の豊かな食材をクローズアップしたアフタヌーンティーを一足お先にいただいてきました。

金沢の茶人が信頼を寄せる名店〈𠮷はし菓子所〉とのコラボレーション。

アフタヌーンティー「金沢のおもてなし」7,200円、グラスシャンパーニュ付き 9,800円。
アフタヌーンティー「金沢のおもてなし」7,200円、グラスシャンパーニュ付き 9,800円。

今回〈パレスホテル東京〉がコラボレーションしたのは1947年創業の金沢の御菓子司〈𠮷はし菓子所〉。茶の湯文化が発達し和菓子消費額全国1位でもある金沢で、茶人たちが信頼を寄せる名店です。普段は上生菓子を受注生産のみで販売しているという〈𠮷はし菓子所〉の洗練された和菓子が〈パレスホテル東京〉で特別にアフタヌーンティーとして味わえます。

丸の内 パレスホテル東京

まず最初に提供されるのは、2つの落雁と金沢の日本茶専門店〈天野茶店〉の加賀棒茶。加賀棒茶は「加賀かおり」という茶葉で、柔らかい葉や茎の部分だけを使ったその名の通り、香りのいいほうじ茶です。2種類の落雁、薪の里と福良雀は、ふわりとした上品な甘さ。口に含んだときは歯応えのある硬さですが、舌の上で溶けていくような食感が見事です。

和菓子、スイーツ、セイボリーと3段のお重から感じられる繊細な景色。

アフタヌーンティーは、3段のお重に入って登場します。そのうち1段に〈𠮷はし菓子所〉の和菓子が入っています。

1段目のお重。上半分は秋の山、右下に野に咲く菊の花、左下は干菓子で表現した水の流れ。お重の中に閉じ込められた秋の風景です。
1段目のお重。上半分は秋の山、右下に野に咲く菊の花、左下は干菓子で表現した水の流れ。お重の中に閉じ込められた秋の風景です。

ひときわ目を引くのが、美しい菊花を表現した「千代見草」。口の中でほろっと解けるやさしい味わいの生菓子です。

「栗金団」は、やはり口の中で解ける食感。栗そのものよりもさらに栗の風味が感じられるかのようです。

流水の形をした生砂糖の下には、モチモチした食感の餅に香ばしいくるみが入った「くるみ餅」、そして小さな器には秋の山を盛り付けたようなイチョウと紅葉の干菓子とお煎餅が入っています。

お重の中で金沢の秋を表現したお菓子は、どれも高い技術と繊細な力加減を感じるものばかりです。「栗金団」は10月15日以降、「秋の香」という栗を使った別のお菓子に変わる予定とのこと。

丸の内 パレスホテル東京

2段目は〈パレスホテル東京〉の窪田修己ペストリーシェフによるスイーツが6種類とコンディメント。石川県産のフルーツや野菜をいくつも取り入れているのはもちろん、窪田シェフが〈𠮷はし菓子所〉のお菓子と甘さのレベルを合わせたという心配りも詰まっています。

ココットに入った「能登志賀ころ柿のパンナコッタ」は使用した干し柿の深い甘味が印象的。

グラス入りのスイーツが「ルビーロマンのジュレ」。石川県で栽培されているブランドぶどう、ルビーロマンを使い、その甘さの華やかさに驚きます。

素材の甘味を生かした「打木赤皮甘栗南瓜(うつぎあかがわあまぐりかぼちゃ)のモンブラン」は、とろりと絞り出したかぼちゃのペーストが口の中にさっと広がります。

全体の中で酸味のアクセントになっているのが「石川産無花果とパッションフルーツのムース」です。完熟したたいちじくを金沢の市場から取り寄せています。

しっとりと焼き上げられた「五郎島金時と抹茶のフィナンシェ」は賽の目の五郎島金時のトッピングがアクセント。色づく山に残る青い葉のようです。

白味噌を加えて発酵の風味を演出した「白味噌のスコーン」はみたらし団子をイメージした甘辛い「生醤油のコンディメント」といただきます。

丸の内 パレスホテル東京

3段目のは石川産食材の力強い味わいを生かしたセイボリーが並びます。

右上の「百万石しいたけと加賀蓮根 金時草のロワイヤル」はとろりとしたロワイヤル(卵豆腐のようなフランス料理)の中に、加賀野菜の代表、加賀蓮根のサクサクした食感が感じられます。

中央の「加賀太きゅうりのサジキとズワイ蟹」は、ギリシャのヨーグルトソース、サジキに加賀太きゅうりを使い、こちらも北陸の味、甘味のあるズワイ蟹の味を引き立てています。

左上の「五郎島金時芋ご飯」や右下の「柿とプロシュート」、市松模様の紙に包まれた「スモークサーモンとクリームチーズのロールサンド」と、どれをとっても上質な和菓子とのコラボレーションアフタヌーンティーにふさわしく繊細に仕上げられています。

今回のアフタヌーンティーでは加賀棒茶をはじめとする日本茶、クラシカルティー、 ハーブティー、 中国茶、アロマティーやコーヒーなど25種類以上のドリンクもフリーフローで用意されています。

古くから和菓子が繊細に描いてきた日本の秋と、それに呼応するように作られたスイーツとセイボリーが贅沢なアフタヌーンティー「金沢のおもてなし」は1日限定25食が用意されています。旅に出るのが難しい今、東京駅からほど近いパレスホテル東京で金沢の食体験を楽しめるうれしい機会です。

ギフトや自宅でも大人の秋が味わえる「ケーク オゥ マロン」。

「ケーク オゥ マロン」5,200円
「ケーク オゥ マロン」5,200円

自宅やお土産として秋らしいスイーツを楽しみたいなら、パレスホテル東京地下1階のペストリーショップ「スイーツ&デリ」で販売される「ケーク オゥ マロン」がおすすめです。秋の恵みの代名詞、栗をふんだんに使った「ケーク オゥ マロン」は、トップにマロングラッセが大胆なほど贅沢に盛り付けられています。

丸の内 パレスホテル東京

生地には香りのいい発酵バターを使用。生地は小麦粉を少量に抑えて、マロンのペーストをふんだんに加えて風味よく焼き上げています。ケーキの中央には、ボルト酒やコニャックで煮込んだイチジクのコンフィが入って、ますます味わい深い大人の秋のスイーツです。

オンラインショップでも販売しているので、本当ならば食欲の秋を一緒に楽しみたい人へのギフトとしても活用できそうです。

金沢の和菓子店とのコラボレーションを実現したアフタヌーンティーも、栗を贅沢に使った「ケーク オゥ マロン」も、隅々まで気配りを感じるホテルの味。遠くには出掛けられなくても、進む季節や旅の気分を味わうことができそうです。

コラボレーションアフタヌーンティー「金沢のおもてなし」
■東京都千代田区丸の内1-1-1 パレスホテル東京 1F ロビーラウンジ〈ザ パレス ラウンジ〉
■03-3211-5370(アフタヌーンティー専用予約ダイヤル)
■2021年9月1日(水)~11月30日(火) 1日限定25食
■13:00~15:00、17:00~18:30(土日祝 14:00、15:00、17:00~18:30)
※利用時間は2時間半まで
公式サイト

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