ビールの里、岩手県遠野市のホップ畑から中継でお届け。 ビールに欠かせないホップについて学ぶ!『オンライン 遠野ビアツーリズム』。 LEARN 2020.09.07

岩手県遠野市にあるホップ畑と中継でつなぎ、自宅に居ながら“ビールの里”遠野の魅力と今を体感できる『オンライン 遠野ビアツーリズム』が8月下旬に開催されました。ビールの原材料であるホップを学び、遠野で作られたビールとおつまみで乾杯する臨場感あふれるイベントの様子をご紹介します。

〈オンライン 遠野ビアツーリズム〉で更にビールを好きになる。

『オンライン 遠野ビアツーリズム』とは、日本随一のホップ生産地である岩手県遠野市で、〈BEER EXPERIENCE〉が主催しているイベントのこと。

新型コロナウィルスの影響でオンラインでの開催でしたが、通常は現地で開催しているツアーで、「ホップがビールになるまで」と「ビールとおつまみのペアリング」を体験できます。

今回のオンラインイベントでは、ホップ畑と中継で繋ぎ、ホップ畑を歩いているような体験をさせてもらったり、参加者と一緒に乾杯したりと、楽しみながらホップについて学ぶことができました。

ビールの核となる「ホップ」。

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イベントでは、まずビールとホップの関係について学んでいきます。

ビール作りの基本になるのは、水、麦芽、ホップ、酵母の4つ。まず、水と麦芽を入れて糖化して麦汁をつくります。その後麦汁にホップを加えることで、ビールらしい苦味や香りが生まれます。そこから麦汁を冷却し酵母を入れ、主発酵などの工程を経て、ビールとなるのです。

ホップには、苦味や香りだけではなく、ビールの泡を作ったり、抗菌して保存性を高めたりする役割もあります。

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ビールにはなくてはならない存在のホップですが、名前は聞くけど、どのように作られているのか知らない方も多いのではないでしょうか……?

それもそのはずで、ハーブの一種であるホップの生産地はほとんどが海外。世界と比べると国産ホップの生産は0.2%しかないのです。

ホップ農家の高齢化や担い手の不足で、さらに少なくなってしまった国産ホップを維持すべく、2007年に遠野市、遠野ホップ農業協同組合、キリンビール岩手支社が一丸となり、「TK(遠野×キリン)プロジェクト」を発足しました。

左からIBUKIを使用した「TONO LAGER」と「TONO HOPS」、MURAKAMI SEVENを使用した「スプリングバレーブルワリー MURAKAMI SEVEN IPA」。
左からIBUKIを使用した「TONO LAGER」と「TONO HOPS」、MURAKAMI SEVENを使用した「スプリングバレーブルワリー MURAKAMI SEVEN IPA」。

プロジェクトによって、「IBUKI」と「MURAKAMI SEVEN」の2種類の国産ホップが誕生。

「IBUKI」は、爽やかな香りのする柑橘系のホップ。レモンやグレープフルーツのような香り、やわらかさ、かわいさをイメージする味わいです。

対して「MURAKAMI SEVEN」は、世界に類をみない個性豊かな香りのするホップ。イチジクやマスカット、和柑橘のような香り、力強さとかっこよさを感じます。

遠野のビールと、地域の食材を詰め合わせたギフトボックス「TOHO HOP BOX」を発売。

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岩手県遠野市にて、毎年恒例となっていた『遠野ホップ収穫祭』が今夏中止になったことを受け、「自宅でもホップ収穫祭の味と雰囲気を楽しめるように」との思いのもと、「TOHO HOP BOX」を発売。遠野産ビールと地域の食材を詰め合わせたスペシャルなセットです。

箱には遠野のホップ畑の風景が描かれており、とってもさわやか。第一弾が完売とのことで、今回はオンライン体験会限定のBOXでペアリングを実施。今後は第二弾、第三弾……と、少しずつラインナップを変更して販売予定とのことです。

第二弾にも入る予定の「TONO IBUKI HOP IPA 遠野ホップ収穫祭ラベル(ズモナビール)330ml 」は、単一モルト・単一ホップのシンプルなつくり。遠野産ホップ「IBUKI」のおいしさを極限まで引き出した一本です。

「ONE AND ONLY TONO LAGER (ズモナビール)330ml」は、遠野の2つの醸造所がコラボレーションして生まれた限定ビール。通常エールビールに使用するホップ「HBC431」と「シトラ」に加え、遠野産「IBUKI」を使用することで、ラガービールでは珍しい、トロピカルフルーツや柑橘系の香りや苦みが広がり、すっきりとした味わいを感じられます。

遠野産ビールに合う食材として誕生した「遠野パドロン」は、おつまみにぴったり。とうがらしの一種で、成長するにつれて実の色が緑から赤へと変わっていきます。

そのままでも食べられますが、おすすめの調理法は素揚げ。170度位の油で約40秒揚げるだけでOK。生のまま食べると青臭い印象ですが、揚げることででほくほく、ジューシーな味わいに。ピリ辛で、ビールがどんどん進みます。

遠野食材の「燻製とうふ」は、チーズのような味わい。オリーブオイルと粉チーズ、黒胡椒とあわせていただくのがおすすめです。

「TOHO HOP BOX」には、簡単なアレンジレシピもついているので、料理が苦手な人でも大丈夫。遠野産ビールに合う食べ方をレシピで学べます。

食べて、飲んで、おうちで遠野を楽しめる「TOHO HOP BOX」は、オンラインショップでの購入または、ふるさと納税として手に入れることができます。

『遠野ビアツーリズム』でビールの作り方を学び、「TOHO HOP BOX」で実際に遠野の味を堪能する。『遠野ビアツーリズム』は、今後もオンラインで不定期開催予定です。この機会にビールやホップについて学んでみてはいかがでしょうか。

『遠野ビアツーリズム』
公式サイト

「TOHO HOP BOX」販売先
遠野風の丘オンラインショップ〈遠野ふるさと屋〉
ふるさとチョイス
※TONO HOP BOXはふるさと納税の返礼品としても手に入れることができます。

第二弾の「TOHO HOP BOX」には以下の内容が入っています。

■ビール
「ONE AND ONLY TONO LAGER (ズモナビール)330ml 」3本、「TONO IBUKI HOP IPA 遠野ホップ収穫祭ラベル(ズモナビール)330ml 」、「ズモナビール・ ヴァイツエン 330ml 」、「ズモナビール・アルト 330ml」各1本。
■食材
「遠野そばひっつみ(ふるさと商社)めん100g・スープ30g」2袋、「遠野辛パドロン(BEER EXPERIENCE)200g」、「燻製とうふ(宮守川上流生産組合)」、「IBUKIホップ生ウインナー(ふるさと商社)300g」各1袋

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