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Hanako京都特集に合わせた期間限定和菓子が登場。 【京都旅】いま注目の和菓子屋3軒!手土産にしたい老舗名店の伝統銘菓アレンジも。
何十年、何百年と続く和菓子屋が多いこの地で、長年受け継がれてきた技術や感性を、次の世代にどう伝えるか。「昔ながら」で、かつ「新しい」和菓子の流れがありました。Hanako『京都の、ほんと。』「お菓子とおやつの元気なNEXT GENERATIONS!」より、京都の和菓子屋3軒をご紹介します。
1.〈亀屋友永〉インスタグラムで、生菓子の物語を発信。
「京都人は新しいことが好きである」とはよく言われる話。伝統を重んじるお菓子の世界で、今、時代をとらえた女性たちの活動が際立つ。
![銘菓「松露」で知られる和菓子店。 銘菓「松露」で知られる和菓子店。](https://img.hanako.tokyo/2019/08/27183747/MG_0477.jpg)
![和菓子職人・名主川千恵/〈亀屋友永〉に勤める。2018年よりInstagram(@wagashinuna724)で、自身のオリジナルデザインの和菓子を、物語を添えて投稿し話題に。個人名義でイベントに出店することも。 和菓子職人・名主川千恵/〈亀屋友永〉に勤める。2018年よりInstagram(@wagashinuna724)で、自身のオリジナルデザインの和菓子を、物語を添えて投稿し話題に。個人名義でイベントに出店することも。](https://img.hanako.tokyo/2019/08/27183748/OKAY1216.jpg)
「一つの生菓子には深いストーリーが込められています。この小さなお菓子が持つ美しい情景を、分かる人だけが分かればいいというのはもったいないと思ったのです」とは、和菓子職人の名主川千恵さん。〈亀屋友永〉に勤めながら、自身のインスタグラムで和菓子を1年間毎日配信し、またたく間にフォロワーを増やした。
![本誌の発売に合わせて、名主川さんのお菓子を限定販売。写真上から、生菓子「小倉山」「後の月」「へうたん」各400円。販売期間は9月1日~10月31日、『Hanako』を見たと伝えて、3日前までに要予約。 本誌の発売に合わせて、名主川さんのお菓子を限定販売。写真上から、生菓子「小倉山」「後の月」「へうたん」各400円。販売期間は9月1日~10月31日、『Hanako』を見たと伝えて、3日前までに要予約。](https://img.hanako.tokyo/2019/08/27183752/MG_0441.jpg)
通常、生菓子は餡などシンプルな素材のみで表現するが、名主川さんはフルーツやスパイス、ハーブ類も積極的に取り入れる。「茶道では抹茶の風味を邪魔しないものが求められますが、現代人には複雑味があった方がいいと思って」。
〈亀屋友永〉
■京都府京都市中京区新町通丸太町下ル大炊町192
■075-231-0282
■9:00~18:00 日、第3水休
2.〈おやつaoi〉日常のおやつだから、季節感を取り入れたい。
![186A2738 186A2738](https://img.hanako.tokyo/2019/08/27184227/186A2738.jpg)
![土田 葵/老舗の朝生屋勤務や〈御菓子丸〉でのアルバイトを経て独立。現在の工房兼ショップは〈御菓子丸〉から受け継いだ。大徳寺近くの〈喫茶 狐菴(こあん)〉であんこを担当するほか、イベントにも出店。 土田 葵/老舗の朝生屋勤務や〈御菓子丸〉でのアルバイトを経て独立。現在の工房兼ショップは〈御菓子丸〉から受け継いだ。大徳寺近くの〈喫茶 狐菴(こあん)〉であんこを担当するほか、イベントにも出店。](https://img.hanako.tokyo/2019/08/27184230/186A2812.jpg)
〈おやつaoi〉の土田葵さんは、上生菓子ではなく日常のおやつの分野で季節感を表現する。
![右から、黒糖や山椒餡など変わり種の餡を味わえるねこ最中 250円、季節の味をプラスした三色団子 240円、麩饅頭 300円。 右から、黒糖や山椒餡など変わり種の餡を味わえるねこ最中 250円、季節の味をプラスした三色団子 240円、麩饅頭 300円。](https://img.hanako.tokyo/2019/08/27184233/186A2773.jpg)
「どら焼きやお団子などおなじみのおやつに、旬のフルーツをプラスして、その季節のワクワク感を感じてもらいたい」と土田さん。老舗の取り組みも見逃せない。
〈おやつaoi〉
土田葵さんが自身の工房で不定期にオープンする店。
■京都府京都市北区紫竹下園生町38-10
■11:00~16:30
■営業日はInstagram(@oyatsu.aoi)でチェック。
3.〈tubara cafe〉大切に育まれた和菓子の文化を巣の中の卵に見立てて。
![186A0457 186A0457](https://img.hanako.tokyo/2019/08/27184331/186A0457.jpg)
〈鶴屋?信〉が本店の隣にオープンした〈tubara cafe〉は、伝統の銘菓をアレンジしてコーヒーや紅茶にも合う味わいに。
![奥から、かつて本店で販売されていた「巣ごもり」、もちふわ焼皮でマスカルポーネ餡(柚子、抹茶、ラムレーズン)を包んだ「つばらつばら」各250円。 奥から、かつて本店で販売されていた「巣ごもり」、もちふわ焼皮でマスカルポーネ餡(柚子、抹茶、ラムレーズン)を包んだ「つばらつばら」各250円。](https://img.hanako.tokyo/2019/08/27184333/186A0423.jpg)
オーナーの稲田繭貴さんは語る。「本店のラインナップから消えた銘菓『巣ごもり』。鶴が巣にこもり、大切に子育てした様子から、かつては末永い幸せを願う、優しい気持ちが込められた大切な祝い菓子だった。カフェで復活させて、若い世代にも、和菓子に想いを込めるという伝統を残していけたら」。それぞれの思いは浸透している。
〈tubara cafe〉
1803(享和3)年創業の〈鶴屋?信〉本店隣にオープン。
■京都府京都市上京区西船橋町340-5
■075-411-0118
■10:30~17:30 水休
Hanako『京都の、ほんと。』特集では、京都の楽しみ方を多数ご紹介しています!
![#1176表紙 #1176表紙](https://img.hanako.tokyo/2019/08/26170005/65cb1c4f05e09dddd2ce8a95a3ed38511.jpg)
(Hanako1176号掲載/photo : Yoshiki Okamoto, Norio Kidera text : Michiko Watanabe, Ai Kiyabu)