自分にぴったりの一軒を探そう。 【保存版】京都はコーヒーショップの出店ラッシュ!個性の光る本格コーヒー店4軒 FOOD 2020.09.07

京の人々の生活に欠かせないのが「甘いもん」。伝統を踏襲しつつ革新も取り入れ、おいしさと心地よさをまっすぐ追求した甘味は、心と体をゆるりとほどいてくれます。昨年から今年にかけ、本格派のコーヒー店が相次いでオープン。喫茶店で過ごす時間をこよなく愛す京都人にならって、個性あるコーヒー店で心からくつろいでみませんか。8月28日(金)発売のHanako「しずかな、京都。」よりお届け。

個性の光る本格コーヒー店が続々。

老舗と呼ばれる喫茶店が数多くあり、独自の喫茶文化を育んできた京都。人々は一過性のブームに踊らされることなく「いつもの席でいつもの一杯」を楽しんできた。時は移り年。京都はコーヒーショップの出店ラッシュに沸いている。自家焙煎が当たり前となり、業態も実にさまざま。〜スタイル、〜ウェーブと一括りにする必要がないほど、それぞれのスタイルがあり、コーヒーへの思いがある。「たくさんの選択肢から自分に合う店を見つまけて」と、〈IWASHICOFFEE〉の真下裕也さん。コーヒーが苦手?マスターが怖い?そんなあなたも楽しめる店がきっとあるはず。自分にぴったりの一軒を探しに、いざ。

1.当日焼いた豆を丁寧にドリップ。進化し続ける焙煎にも注目。〈IWASHI COFFEE〉/二条駅

〈IWASHI COFFEE〉/二条駅

「直火で豆の味を引き出す」。そんな焙煎作業の面白さに魅了され、日々理想の味を追い求める店主・真下裕也さん。今年2月、拠点としていた島原〈きんせ旅館〉から住宅街の町家へ移り、待望の喫茶スペースを新設。ほどよく和洋がミックスした空間で、のんびりコーヒーが楽しめるように。休日はブレンドなどECサイトや卸用のアイテムを、喫茶営業日は朝から当日分の豆を焼く。店で出すコーヒーはシングルのみ各400円、クッキー250円。

〈IWASHI COFFEE〉
■京都府京都市上京区長門町414
■12:30〜17:30 月火水休
■10席/禁煙

2.おいしいコーヒーと本と音楽、豊かな喫茶文化を伝える一軒。〈珈琲山居〉/大徳寺

京都の喫茶文化を敬愛する居山貴行さんは、喫茶店巡り、自家焙煎...と順調に駒を進め、遂に焙煎室を備えた喫茶店の主に。居心地を第一にしつらえた店内には、読書やおしゃべりなど「コーヒーのある時間」を楽しむ喫茶店好きが集う。手回し焙煎機で少量ずつ焼く豆は、中~深煎りをバランスよく。妻・優子さんの作るヴィーガンスイーツと共に味わいたい。香ばしい自家製コーンブレッド付きのモーニングは12時まで。

〈珈琲山居〉
■京都府京都市北区紫野上門前町107
■070-5431-6238
■10:00(土日祝9:00)〜18:00 火水休
■16席/禁煙

3.〈miepump coffee shop〉監修、 ストーリーのあるコーヒー店。〈swimpond coffee〉/浄土寺

京都から鳥取へ移住した〈miepumpcoffeeshop〉店主・大塚俊孝さんのご両親が営むお店。店舗設計からメニュー構成まで、焙煎家としてコーヒーとストイックに向き合う俊孝さんが包括的に監修。鳥取からコメント付きで届く豆は、深煎りを中心に4~5種類。豆ごとに変える抽出も「厳しく仕込まれました」と母・すみえさん。左京区で生まれ、今や全国に数多くのファンを持つ力強い「あの味」を見事再現している。

〈swimpond coffee〉
■京都府京都市左京区浄土寺馬場町1-4
■075-741-7395
■8:00〜17:00 月火休
■6席 ※駐車場あり(1台)

4.京都の人たちも驚いた町家×焙煎所の粋な組み合わせ。〈WEEKENDERS COFFEE ROASTERY〉/御幸町松原

クリーンな味わいを引き出すべく、一貫して浅煎りにこだわる〈WEEKENDERS COFFEE〉。その登場は、深煎りが好まれてきた京都のコーヒー界隈に少なからぬ衝撃を与えた。築110年の町家に構えた焙煎所では、これまで蓄積してきたデータを元に15kgの大型焙煎機を稼働。現地へ赴き、生産者との対話を経て選んだ豆を、由緒ある京町家で理想の味に仕上げる。土日はスタンドとしても営業し、きれいな酸味を追求したコーヒーを提供している。

〈WEEKENDERS COFFEE ROASTERY〉
■京都府京都市下京区石不動之町682-7
■075-748-1080
■10:00〜17:00 月〜金休
■8席/禁煙

※価格はすべて税込みです。

(Hanako1188号掲載/photo:Yoshiko Watanabe(Kashiya nona), Kunihiro Fukumori, Yoshiki Okamoto text:Ai Kiyabu, Atsuko Suzuki)

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