パン好きの聖地を目指して。 【沖縄】パンブーム火付け役のベーカリー〈宗像堂〉へ。沖縄の自然と共生しながら追求した天然酵母パンとは。 FOOD 2020.02.27

沖縄はわざわざでも行きたいベーカリーの宝庫。 自然酵母や沖縄の天然素材を使った味わい深いパンを探す旅に出かけませんか?Hanako特別編集『沖縄 たからものを探す旅』より沖縄のパン人気の火付け役となったベーカリー〈宗像堂〉をご紹介します。

沖縄の天然酵母パンが注目を集める理由。

〈宗像堂(むなかたどう)〉沖縄

沖縄が全国からパン好きが集まる一大聖地となって久しい。人気の火付け役はなんといっても〈宗像堂〉。沖縄でいち早く天然酵母を使ったパンづくりをはじめた宗像誉支夫さん、みかさん夫妻が営む店には県外はもちろん、国外からもたくさんのパン好きが訪れる。ゆっくりと発酵させた生地を石窯で焼成したパンは噛みしめるほどに麦の豊かな味わいが口のなかに広がるようだ。読谷村(よみたんそん)の無農薬農家の当真嗣平(とうまつぐひら)さんの協力のもと、スタッフ総出で種まきから麦踏み、刈り取りをした自家栽培小麦も使用するなど、沖縄の自然と共生した宗像さんのパンづくりへの思いはどんどん高まっている。

「石窯で焼く天然酵母のパンが自慢です」宗像誉支夫、みか/出身地:福島県・奄美大島、沖縄歴25年、座右の銘:深める。深まる。
「石窯で焼く天然酵母のパンが自慢です」宗像誉支夫、みか/出身地:福島県・奄美大島、沖縄歴25年、座右の銘:深める。深まる。

焼き手の個性が出る天然酵母パンの輪はますます広がっており、市街地から離れた場所で独自のパンづくりを探求する職人も増えている。共通しているのは「地元の食材を丁寧に生かし、毎日のくらしに寄りそうパンをつくること」。はつらつとした生命力の強さを感じさせる飾らない味を求めて。沖縄の風土やそれを尊ぶ職人によって育まれたパンの味わい深さに心を惹きつけられる。

〈宗像発酵研究所〉

〈宗像発酵研究所〉

〈宗像発酵研究所〉は〈宗像堂〉の敷地内に2017年にオープン。パンづくりのワークショップやイベントなども不定期開催している。ワインや発酵食品、人気作家の器などをあつかうラボショップも併設している。

〈宗像堂(むなかたどう)〉

〈宗像堂(むなかたどう)〉沖縄

月、木、土の焼き上がり日には60種前後のパンが並ぶ。テラス席ではサンドイッチや自家製酵素シロップを使ったドリンクを飲むこともできる。パンの全国配送も。

■沖縄県宜野湾市嘉数1-20-2
■098-898-1529
■10:00〜17:00 水休
■テラス20席/禁煙
www.munakatado.com/shopMAPC1-b

(Hanako特別編集『沖縄 たからものを探す旅』掲載/photo:Natsumi Kakuto, G-KEN(tokiwaya, mugiyakiya, uchidaseipan), Kengo Tarumi(ippe coppe)text:Keiko Kodera)

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