【副業女子に突撃インタビュー】第3回 副業で美容部員に!「美容にずっと携わりたい」という思いから始めた副業の目標とは?

LEARN 2019.06.05

働き方改革で脚光を浴びている、“副業”。収入アップが見込めるのはもちろん、キャリアアップにつながって起業することだって夢じゃない!ただ、興味はあるんだけど、何をすればいいのかわからない……なんて人も多いはず。そこで、副業をエンジョイしている女性たちにインタビューしてきました。この記事をヒントにして、副業を始めてみませんか。

“人の肌にふれてメイクする”楽しさがあるから、副業する。

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本業は人材サービス会社〈ビースタイル〉のマネージャーを務め、副業で美容部員もしている藤田祥子さん。
「本業では、企業からニーズを聞き出し、それにマッチするスタッフをご提案しています。その仕事とともに、1年ほど前から美容部員としても働いているんです」。
藤田さんは、以前美容部員として働いていた経験があり、それを活かして副業を謳歌しているそう。

■月にどれくらい美容部員として働いていますか?
「アルバイトの契約で入っていまして、月に2回程度、路面店で働いています。おもな業務は商品の販売と、来店されたお客様のメイクアップです。ドレスアップしてお出掛けされる奥様達のメイクをすることもあれば、お客様にベースの塗り方をレクチャーしてそこから販売につなげることもありますよ。
それほど忙しい店舗ではなく、1日で3人程度はメイクしていますね。収入でいうと月に2〜3万円程度なので、お金のためというよりかは“人の肌にふれてメイクする”楽しさのために副業をやっています」

■副業のきっかけは?
「学生の時からメイクが好きで。メイクアップの専門学校にいって美容部員を辞めてからも、“美容”にはずっと携わり続けたかったんです。ただ、本業とのバランスがなかなかとれずに諦めていました。それでも年に1回くらい、成人式などのイベントのメイクアップはしていたんですが、それくらいの頻度だと技術が落ちてしまう。人の肌にさわっていないので感覚が鈍ってくるのがよくわかりましたね。
そんな時に、取引先で『メイクできる人を探しているんです』というご依頼を頂きまして、『私でもできますか?』っていう相談から入ったんです。月に2回でも人の肌にふれる機会をもらえるのは本当にありがたいですね」

長く続けられる仕事を求めて、転職を決意!

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■なぜ美容部員を一度やめて転職されたんですか?
「長く続けられる仕事をしたいと思っていたのですが、美容部員は長く続けることは難しいと思ってしまったんです。美容部員は百貨店に入ることが多く、土日祝日は出勤する必要があります。
そのため、女性だと結婚・出産があると続けにくいのが現状です。実際にその子育て支援制度があるところもあるのですが、ほとんど大手のみ。現場の仕事からキャリアアップするのはなかなか厳しいと思いました」

「また、入社して2年目くらいのタイミングで、先輩社員が妊娠してお腹が大きくなった途端に、ランクの低い店舗に飛ばされたんですよね。
そういうことがあった時に、『この仕事は長く続けるには未来がないのかな』と思ってしまったんです。それで転職活動をしました。産休・育休制度の取得率を見て探したところ、今の会社は復帰してマネージャーになっている実績があったんです。よく『産休育休制度あり』と書いている会社もありますが、実績はゼロという会社も多いので注意したいところですね」

メイクの仕事が“アウトプットを試す場”になっている。

藤田さんが読んでいるマーケティングの本
藤田さんが読んでいるマーケティングの本

■副業の魅力はどんなところにありますか?
「メイクをさせてもらえる楽しさもあるのですが、副業が“アウトプットを試す”場にもなっていますね。私は、本業で何か課題が出てきた時に、本を読み漁って知識をインプットします。それを副業の方でアウトプットしてみる。
すると意外なボールが返ってきてとても勉強になるんです。『なるほど、そういう思考もあるのか』という気づきがあるんです。副業をしたおかげで、考え方の範囲が広がったなあと思います」

いつもは気がつかなかったことに、副業で気づける。

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「たとえば私は結構数字が好きなので、副業の方でも売り上げが気になるんですよ。『いま売り上げがどれくらいで、目標に行くまでには来店数をどれくらい増やさないといけない』と私は考えがち。
その一方で、床のシミや店内をずっと綺麗に掃除している同僚とかもいる。そういう同僚の方が売り上げを立てていたりするんです。副業では環境が変わってリセットされるので、本業で気がつかなかったことに気づけるんです」

■メイクをしていて一番楽しいところは?
「お客様を『化けさせたな!』という手ごたえを感じたときは、楽しいですよね。そういうときはお客様も『いつもとは全然違う!』って喜んでくれますから。
顔が丸めの方とか、ふくよかな方が来るといかに顔をシャープに見せられるかに燃えますね。副業は業績などのプレッシャーがあまりないので、自分がやりたい表現をさせてもらえてリフレッシュになります」

■副業のなかでの目標はありますか?
「来店数を増やすのが課題です。イベントを開催したり、メルマガの企画などもこれから取り組んで地道に来店数を増やしていきたいですね。
こういった本業では携われない領域を、副業でまずは試してみたいと思っています。それがうまく行ったら本業にも還元していくのが理想的ですね」

はっきりとしたメリットを感じられない副業はやめたほうがいい。

■これから副業を始める女性に向けて、アドバイスはありますか?
「副業をすることに、はっきりとしたメリットを感じられなければやらない方がいいですね。どうしても時間的にも体力的にも負担にはなってしまいます。休日はつぶれるし、プライベートな時間が減ることは間違いないです。
大きなメリットを感じられるからこそ、副業は続けられるんだと思います。義務感で続けてしまうと、仕事のバランスが崩れてしまうので注意が必要ですね」

時間管理をしっかりすれば、本業と副業の両立は難しくない。

「あとは時間管理も大切。私も以前に副業のメイクが気になりすぎてしまった時期があって。マーケティングのこととかを勉強していて、平日の夜とかに勉強したりしていたんです。でも、それでは本業がおろそかになると思ったので、今は副業のことは休日にまとめるようにしていますね。
平日は本業、休日は副業に専念する。そういった時間管理さえできていれば、それほど負担にはならないんじゃないかな」

(edit:yuma tsujino text:osamu sasaki)

☆副業インタビュー第2回『副業だからこそ作りたいものを自由に作れる!刺繍アーティスト兼会社員が見つけた両立法とは?』はこちらから。

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