まだ見ぬ京都と出会う旅。 “もうひとつの京都”、穴場絶景スポットをめぐる!ーお茶の京都、竹の里・乙訓編ー
11月に入り紅葉の季節をむかえる京都は、市外にも心ときめくスポットが目白押し。【海の京都】、【森の京都】、【お茶の京都】、【竹の里・乙訓】の4つのエリアを訪れ、まだ見ぬ京都と出会う旅をしてみませんか?前編では、【海の京都】、【森の京都】をご紹介しました。
後編では、この秋、私がめぐってきた【お茶の京都】と【竹の里・乙訓】の穴場や絶景スポットをご紹介します!
【お茶の京都】〈福寿園 宇治茶工房〉のお茶を学ぶワークショップ。
〈福寿園 宇治茶工房〉は、宇治茶文化の伝承の地・宇治川のほとりに佇む老舗の〈福寿園〉による体験施設。お茶作りからお茶の楽しみ方が学べる様々なワークショップが開催されています。資料館や、お茶とお茶を使った甘味・お食事を楽しめる福寿茶寮も併設し、宇治茶を存分に楽しめる施設です。
玉露の淹れ方体験してきました。お茶の淹れ方の基本は、茶葉の量・湯の量・湯の温度・浸出時間の組み合わせで、そのお茶の持っている味わいの良さを引き出すこと。スタッフの方に淹れ方をレクチャーしていただきながら、最高級の玉露を味わえます。一煎目の玉露はお茶の出汁のような味わいでびっくり!さらに、本物の出汁しょうゆで、お茶を淹れた後の茶葉をいただけます。
〈福寿園 宇治茶工房〉
■0774-20-1100
■京都府宇治市宇治山田10番地
■京阪宇治駅から徒歩8分
JR宇治駅から徒歩15分
■10:00〜17:00(福寿茶寮 16:00LO) ※各体験の実施時間や最終受付時間は、それぞれ異なるためホームページで確認を。
■月休(祝日の場合は翌日休)
■http://ujikoubou.com/
【お茶の京都】宇治でのランチは、贅沢に抹茶を使用したお料理。
〈辰巳屋〉は、美しい宇治川の流れを目の前に、抹茶料理を楽しめる京料理店。宇治ならではの厳選抹茶をふんだんに使用し、お茶を「飲む」から「食べる」という発想から生まれた「抹茶料理」(4,500円*サービス料別)をいただいてきました。
人気メニューの「抹茶豆腐」!生の大豆から手間隙かけて作られました。なめらかな食感で、抹茶の風味が豊かに香ります。抹茶は美容食と言われているので、たっぷり入っているお料理は女性に嬉しいですね!
お食事の後半に出てくる「抹茶茶漬け」は、ご飯に抹茶が贅沢にかかっています。抹茶の味でさっぱりしているので、お料理の〆として、さらさらいけちゃいます!付け合わせの香物五種のひとつには、昆布・お茶・じゃこを使ったものも。
【お茶の京都】〈酬恩庵 一休寺〉で、紅葉と善哉を。
紅葉の名所としても名高い〈酬恩庵 一休寺〉。石段の参道の両脇に植えられている紅葉は、四季折々美しい姿をみせます。葉っぱが色付く時期には、写真に残しておきたいきれいな景色が見られます。
アニメでお馴染み、トンチの一休さんが晩年を過ごしたことから通称“一休寺”と呼ばれるようになった〈酬恩庵〉。
程よい甘味の「善哉(ぜんざい)」と塩気のある「一休納豆」は、お寺でほっと一息つきながらいただきたい一品。毎年1月の最終日曜日には「一休善哉の日」として、今年一年どんな良い行いをするかを絵馬で奉納し「善哉」をいただく行事が開催されています。
〈酬恩庵 一休寺〉
■0774-62-0193(受付時間 9:00〜17:00)
■京都府京田辺市薪里ノ内102
■近鉄 新田辺駅から1.5km(徒歩25分、バスで10分、タクシーで5分)
JR 京田辺駅から1km(徒歩20分、タクシーで5分)
■9:00〜17:00(宝物殿 9:30〜16:30)
■拝観料:中学生以上500円、小人250円
■http://www.ikkyuji.org/
【竹の里・乙訓】英国風山荘でアート鑑賞〈アサヒビール大山崎山荘美術館〉。
〈アサヒビール大山崎山荘美術館〉は、約5,500坪の庭園のなか、英国風山荘である本館と安藤忠雄設計の「地中の宝石箱」、「夢の箱」、その他の建物から構成されています。本館で展示されているアサヒビール初代社長の山本爲三郎コレクションには、陶芸家・河井寬次郎の作品も。アート作品も洋館もどちらも見とれてしまう美しさでした。
安藤忠雄は、コンクリートの構造物を地中に埋めることで、庭園から天王山に続く素晴らしい景観を断ち切ることがないような「地中の宝石箱」を設計しました。現代建築ならではの芸術性にも注目ですよ!こちらのスペースには、印象派の巨匠クロード・モネの「睡蓮」連作が展示されています。
12月2日まで、企画展「谷崎潤一郎文学の着物を見る」が開催されています。文豪・谷崎潤一郎の世界観を堪能いただけます。谷崎小説に出てくる女性たちのカラフルな着物は、どれも素敵で着てみたくなっちゃう。
〈アサヒビール大山崎山荘美術館〉
■075-957-3123(総合案内)
■京都府乙訓郡大山崎町銭原5-3
■JR京都線山崎駅、阪急京都線大山崎駅より徒歩10分
■10:00〜17:00(入館〜16:30)
■月休
■拝観料:900円、高・大学生500円、中学生以下無料
■https://www.asahibeer-oyamazaki.com/
“もうひとつの京都”、いかがでしたか。京都にお出かけされる際には、参考にしてみてくださいね。ー海の京都、森の京都編ーも、ぜひご覧ください!