【京都ツウに聞いた、1泊2日レコメンドプラン。】#1 ブックディレクター・幅 允孝さん

ブックディレクター・幅 允孝
はば・よしたか／ホテルや公共図書館などの選書、本棚の編集まで、本にまつわるあらゆることを扱う〈BACH〉代表。近々、京都に2拠点目を構える予定。

おいしくて、部分的にのどかなところが京都の魅力ですよね。特に目的は持たずに、ふらっと飲みに出かけたり、ホテルまでの道すがら買い物をするなど、だらだらゆるゆると過ごすのがこの街を楽しむ秘訣です。なので僕が訪れるときは、あえてスケジュールを詰め込むことはしません。気ままに起きて昼過ぎくらいに到着したら、まずは一杯やりに向かうんです。

13:00 通しあげ そば鶴
何を頼んでもおいしいこちらに。どぶソーダや冷酒をちびちびやりながら、季節の一品や焼き物を。蕎麦までたどり着ける日はせいろを注文し、だらだら飲んで半日おしまい。もう、京都に来た目的の7割は達成です。

住所：京都府京都市左京区高野玉岡町74｜〈地図〉
TEL：075-721- 2488
営業時間：11：30～15：00、17：30～22：00、土 日祝11：30～22：00（LO各30分前、日曜は売 り切れ次第閉店）
定休日：月、第2火休
席数：24席

16:00 Community Store TO SEE
写真家・中島光行さん主宰のショップとギャラリーへ。頻繁に変わるエキシビションも見どころです。薬膳クラフトコーラも美味。

17:00 THE THOUSAND KYOTO
夕食前に、お風呂かサウナで心身を整えます。

19:00 le 14e
ディナーはお肉料理が有名な〈le 14e〉へ。 茂野眞シェフの日々進化する料理を、ワイン と一緒に堪能してください。

22:30 くまのワインハウス
食後のもう一杯を求めて立ち寄ります。満腹のはずなのに、どのお皿もおいしくてワインとともに箸がすすんでしまう。

JR京都駅から徒歩2分ほどなので、翌日に直帰する場合はこちらがおすすめ。シンプルで 品のある客室は、ほっと落ち着くしつらえです。室内の設備はアメニティを含めて過不足なく、くつろぐのにちょうどよい塩梅。館内には日本茶や、お茶を使ったカクテルが味わえるカフェ＆バーも。

住所：京都府京都市下京区東塩小路町570｜〈地図〉
TEL：075-354-1000（代）

11:00 woven
深ーく焙煎したネルドリップを目覚まし代わりに。濃ゆい一杯をゆっくり味わい、少しずつ体を起こしていきます。

12:30 Osteria CONACINETTA
ランチはこちらでイタリアン。プーリア州を感じる滋味深い料理とまったりと過ごす。

14:30 京都市動物園
正面エントランス内にある図書館カフェで読 書タイム。ここが、思いのほか和むんですよ。 動物園に入園しなくても、ふらっと入れるの がうれしいですね。

住所：京都府京都市左京区岡崎法勝寺町岡崎公園内｜〈地図〉
TEL：075-771-0210
営業時間：3～11月は9：00～17：00（入園は30分前まで）
定休日：月休（祝の場合は翌平日休）

17:00 赤垣屋
駅へ向かう前に、もう一献。夕方から飲めるこちらか、〈割烹 日吉野〉のいずれかがうれしい。おいしい一品とお酒を満喫。

18:30 京都駅売店
駅の売店に立ち寄り、〈いづう〉の鯖寿司が残っているかチェック。あればラッキー。ビールとともに買ってから新幹線に乗ります。