娘から父へ…おいしい日本酒おしえます! 蒲田の名店〈鳥からあげ うえ山〉と合う日本酒いろいろ~『伊藤家の晩酌』第三十七夜〜 LEARN 2022.10.09

20歳の頃から唎酒師の資格を持つ、日本酒大好き娘・伊藤ひいなと、酒を愛する呑んべえにして数多くの雑誌、広告で活躍するカメラマンの父・伊藤徹也による、“伊藤家の晩酌”に潜入!酒好きながら日本酒経験はゼロに等しいというお父さんへ、日本酒愛にあふれる娘が選ぶおすすめ日本酒とは?第三十七夜は、伊藤家を飛び出し、お店へ訪問!日本酒好きな店主とともに、おいしいからあげに合う日本酒を探ります!

メインとなる、ムネ・モモのセットが最後に登場!〆には骨スープも!

蒲田の名店〈鳥からあげ うえ山〉と合う日本酒いろいろ~『伊藤家の晩酌』第三十七夜〜

テツヤ「お母さんは若い頃、どれくらいお酒飲んでたんですか?」
一江「実は、養命酒で酔っ払っていたくらい弱かったんです」
ひいな「え〜!」
テツヤ「想像できない(笑)。じゃ、いつから飲めるようになったんですか?」
一江「お店をはじめてからですねぇ。カウンターに立つっていうのがすごく恥ずかしくて、身を隠したくて。だから飲むしかなくて」
テツヤ「なるほど、そういうことか!恥ずかしさをごまかすために」
一江「そうそう(笑)」
テツヤ「いまは、カウンターの中でおいしそうに飲んでらっしゃる(笑)。お酒を持つ姿もね、しっくりとなじんでますよ(笑)。ポテンシャルが花開いたってことかぁ。おもしろいですね、人生って。前のお店から移転して、こうやってアーティスト・イン・レジデンスでお店やるなんてねぇ(ライター注:以前の店舗から、2017年、アーティスト・イン・レジデンス〈HUNCH〉の1階に入居)」
悟江「前のお店を出なきゃいけないって時に、たまたま、ここのオーナーさんがアーティストを応援する場所をつくるから飲食店を入れたいということで声をかけてくれて」
一江「そうそう、この場所に呼んでいただいて。ひとつ返事で、行きます!ってね」

揚げ物を担当するのは、娘の悟江さん。お母さんとの連携も見事。
揚げ物を担当するのは、娘の悟江さん。お母さんとの連携も見事。

テツヤ「ここはね、お通しが3種類選べるんだけど、それも楽しいんだよ。ずらっとおばんざいが並んでて」
悟江「12種類くらいあります」
テツヤ「その中から3種類選べるんだけど、人によってこんなに好みが分かれるのか?ってくらいに違うんだよ」
ひいな「お父さんは、お子様っぽいメニューを選びがちだよね」
テツヤ「俺はね、ここの塩むすびが大好きで。絶対食っちゃうんだよなぁ。あとはきくらげ系も好きだな」

テツヤ「セット来た!もうね、ほんとにうまいから!」
ひいな「ムネとモモ、どっちか選べないから、どっちも食べたいもんね」
テツヤ「玉ねぎはドレッシングにつけて食べてください!」
ひいな「にんにくが効いてる〜!あぁ、おいしい〜〜〜〜〜!」
テツヤ「ほんとにうまいよね〜」
ひいな「『月山』が合うだろうねぇ。もうないけど」
テツヤ「もう飲み切っちゃったね(笑)」
ひいな「塩加減も揚げ方もほんとに絶妙です…」
テツヤ「俺はね、常連というにはおこがましいんだけど、〈うえ山〉が大好きなお店でね。いろいろな雑誌でも紹介させてもらったし、コロナが明けたら行きたいお店としても紹介させてもらって。だから『伊藤家の晩酌』に出ていただけますか?ってお願いしてみたわけです」
ひいな「お酒だけじゃない、おいしさとの組み合わせを教えてもらえるのがうれしいなぁ。すごく勉強になります」
テツヤ「ロックにしたり、炭酸割りにしたり、いろいろご提案いただいて、今日は新しい日本酒にも出会えたしね」
一江「『燗左紫』のぬる燗が一番おいしかったですね。いくらでもいけちゃいます、すーっと。酔わないし」
ひいな「酔わないのはありますよね」
一江「蒸発しちゃうんですかね?」
一同「(笑)」
ひいな「体温に近いときっと体にいいんでしょうね」
テツヤ「ほんとにめちゃくちゃおいしいです」
悟江「ありがとうございます」
ひいな&テツヤ「(からあげに夢中。無心で食べているため無言に)」

蒲田の名店〈鳥からあげ うえ山〉と合う日本酒いろいろ~『伊藤家の晩酌』第三十七夜〜

テツヤ「ずっと通ってたけど、日本酒を飲んだことなかったから、ほんとにおいしかったです。あらためて日本酒の可能性を感じたというか。素揚げとの相性も抜群だったし」
ひいな「お母さんもいろいろな飲み方を提案してくださったし、ぬる燗も、炭酸割りも。きっとまだほかにも、おいしい組み合わせとか飲み方があるはず!」
テツヤ「日本酒が自由に飲めるのっていいよね」
悟江「ほんとにおいしかったです。『月山』も!」
一江「2本ともほんとにおいしかったです」
ひいな「そう言っていただけて、とてもうれしいです。今日はどうもありがとうございました!」

〈鳥からあげ うえ山〉

悟江さんが描いた鶏の絵が目印。
悟江さんが描いた鶏の絵が目印。

■東京都大田区西蒲田7-61-13 HUNCH
■090-3572-8700
■17:00〜22:00
■木日祝休

【ひいなのつぶやき】
お酒好きのおふたりが作る絶品の素揚げは、日本酒と相性バッチリでした!素揚げの部位やお食事のペースに合わせて、自由な飲み方で日本酒を楽しむのがオススメ。〈うえ山〉さんセレクトの日本酒を飲みにまたうかがいます!ありがとうございました!!
ひいなインスタグラムでも日本酒情報を発信中

photo:Wataru Kitao illustration:Miki Ito edit&text:Kayo Yabushita

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