BARをもっと、カジュアルに。 【番外編】沖縄バーホッピング3選〜児島麻理子の「TOKYO、会いに行きたいバーテンダー」〜 LEARN 2022.07.11

お酒業界での広報歴12年!児島麻理子が、実力派のバーテンダーをご紹介します。第46回目は番外編の第3弾!旅先でのバーの楽しみをお届けします。今回は、いまバー業界で注目のエリアとなっている沖縄!東京の人気店舗の進出や、泡盛メーカーのラムやジンのプロデュースなど、お酒のトピックが脚光を浴びています。海やホテルステイだけではもったいない、沖縄のバーホッピングを紹介します。

3軒目は…〈泡盛倉庫〉

【番外編】沖縄バーホッピング3選

バーテンダー・比嘉 康二さん
■泡盛コンシェルジュ歴:17年
■生年月日:1985年 5月 26日
■星座:双子座
■血液型:A型
■趣味:食べること、飲むこと、ゴルフ。
■個人的おすすめ店:沖縄料理は宮廷料理から大衆化されたものまで、振り幅が広いのでいろいろと楽しんでいただきたいです。〈泡盛倉庫〉は心を尽くした宮廷料理を出していますし、沖縄料理だと80歳を超えるお母さんがやっている優しいお味の〈ふくろう亭〉などもあります。

泡盛は強くて荒々しいお酒?いえいえ、本来は琉球王朝の王様、お姫様が飲んでいたエレガントなお酒です。そんな琉球と泡盛のストーリーを語ってくれるのが、沖縄で会員制の泡盛専門店を展開する比嘉康二さんです。楽しむコツは泡盛だからこそできる豊かな飲み方を知ること。会員制の扉の奥を特別にご案内します。

【番外編】沖縄バーホッピング3選

Q.お店の特徴を教えてください。

比嘉さん「飲食を通じて沖縄の物語を届けることです。泡盛は日本で一番歴史ある蒸留酒で、かつての琉球王朝のロイヤルスピリッツです。当時は100年古酒はあたりまえ、200年を超える古酒もあったといいます。暑くて酒が保存しずらいこの土地で、琉球はこの土地に合うものを探しにいきました。そして発酵を日本から、蒸留をアジアからと、文化をミックスして新しいものを生み出したんです。小さな国である琉球王朝が世界と交流するなかで、長年独立を保てたのは、この泡盛と料理、そして音楽などのおもてなしがあったから。泡盛に生かされていまの自分達があると思っているので、泡盛に恩返ししたい気持ちでやっています」。

Q.お酒が弱くても泡盛は楽しめますか?

比嘉さん「お酒が弱い方には『よかったですね、泡盛がぴったりです』といつもお伝えしているんです。というのも泡盛はストレートで楽しむことができるから。ストレート?と思われるかもしれませんが、氷が入ったお酒やビールなど冷たいお酒は、時間が経つと美味しさのピークから離れてしまうんです。ストレートであれば状態は変わらないので、ゆっくりと飲んで大丈夫。琉球王朝で飲まれていたのも、この小さい盃です。それに合わせて冬瓜の砂糖づけを一口かじると、これはもう琉球王朝の王様と同じ楽しみ方です。カカオニブを合わせたら口の中でチョコレートができますよ。これはもう王様超えですね。ごく少量でもすごく豊かな経験はできるんです」。

Q.お店ではどんな体験ができますか?

比嘉さん「泡盛はいろいろな食と寄り添って楽しめるものです。おまかせいただけるのであれば、まずは食前は炭酸で割ったサングリア。泡盛とハーブ、果実というシンプルな構成のサングリアは、季節でいろいろなものを用意しています。食中は琉球料理やお刺身と泡盛をペアリングさせていただき、食後は和菓子とともに古酒を盃で楽しんでいただきたいですね。ご提供に合わせて、泡盛の魅力はたっぷり説明させていただきます。みなさんの記憶の中にしっかり言葉を残すことで、日常で泡盛を飲みたいというシーンが増やせたらと思っています。王族の贅沢な楽しみであった泡盛が、いま平和な時代だからこそ取り戻せています。その魅力を世界のアルコールファンに伝えられたらいいですね」。

比嘉さんがしてくれるのは、カウンターの上で泡盛を通じた時間旅行。沖縄での旅に深みをあたえ、またこの地に戻ってきたいと思わせてくれるものです。沖縄旅行にバーホッピングの選択肢をぜひ!

比嘉さんのいるバーはここ

【番外編】沖縄バーホッピング3選

約800種類の泡盛が揃う会員制の泡盛バー。食事に寄り添う泡盛の魅力を伝えるべく、琉球料理も充実。包丁人・比嘉直子さんの見目麗しい料理もお店の魅力です。2万円で永年会員となり、リーズナブルな価格で泡盛を味わえる。会員希望の方には初回体験コースもあるのでお店に確認を。

■沖縄県那覇市久米2丁目8-14-4F
■098-869-0808
■18:00〜23:00
■日休

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