プロに教わる緑と花の楽しみかた。 vol.1『初心者向けの植物4選』失敗しない観葉植物との付き合いかた。
暮らしに緑や花を取り入れるなら、手入れの方法や必要なことを知っておきたい。その道のプロが教えてくれた初歩の基本とコツ。まず、それだけ分かれば植物との関係がより良くなるはず。今回は、さまざまなグリーンプロダクトを手がける〈園藝と再生〉に観葉植物との付き合いかたを教えてもらいます。まずは初心者向け。慣れてきたらより育てがいのある植物にチャレンジしたい。
正しい環境を選ぶことで、植物がすくすく育つ。
「室内で育てる観葉植物にとって最も重要なのはどこに置くかなんです」と教えてくれたのは、東京・新木場の複合施設〈CASICA(カシカ)〉内のグリーンコーナーなどを手がける〈園藝と再生〉代表の田島大地さん。「どの植物でもエアコンの風が直接当たる場所に置いていたら枯れてしまうでしょう。置き場所で大事なのは日当たりと風通し。植物によって太陽をたくさん浴びたいもの、半ひかげで育つものと性質が異なるので、環境に合わせて選ぶといい。また、植物には風通しが必要。空気がこもると湿った土が乾かず、病気やカビ、根腐れの原因になりますから」
これだけ理解していればまずは気軽に育てはじめてOK、と田島さん。「それぞれの植物に合う環境さえきちんと選んであげれば植物はすくすくと育ちます。水やりも別に毎日でなくていいんですよ。基本、土が乾いたら鉢底から水が流れるまでたっぷりあげる。受け皿に溜まった水は必ず捨ててください。土が何日も乾かないと蒸れて根腐れします。また、ひなたが好きな植物でも直射日光が当たる場所は暑い季節だと葉が焼けてしまうので、日中ずっと置いておくのは避けるようにしてくださいね」
Navigator…田島大地(たじま・だいち)
園芸と植物のライフスタイルプロジェクト〈園藝と再生〉を運営。6/5(日)に池尻のビストロ〈kongtong〉でのマーケットイベントに出店。Instagram:@engeitosaisei