![](https://img.hanako.tokyo/2021/04/17143513/3711b6ac53e25c8cf2d19d21400cb8a6-768x768.jpg)
〈ハナコラボ×KAI〉本当に欲しい刃物開発プロジェクト#2 料理編集者に会って、使いやすい道具の 条件を聞く
貝印とHanakoが本当に欲しい刃物を作るコラボ連載。
2回目となる今回は、知見を深めるべく、料理の専門家のもとへ。
![【本日の先生】ツレヅレハナコ:料理編集者。著書に『女ひとりの夜つまみ』(幻冬舎)、『女ひとり、家を建てる』(河出書房新社)など。
【ハナコラボ】光永:ひなた/芸人。吉本興業所属。吉本坂46のメンバー。ルミネtheよしもとなどの舞台にも出演中。
【貝印】立田礼奈:たつた・れな/たつた・れな/入社4年目。刃物ブランド「関孫六」をメインに、定番品のリブランディングを担当。 【本日の先生】ツレヅレハナコ:料理編集者。著書に『女ひとりの夜つまみ』(幻冬舎)、『女ひとり、家を建てる』(河出書房新社)など。
【ハナコラボ】光永:ひなた/芸人。吉本興業所属。吉本坂46のメンバー。ルミネtheよしもとなどの舞台にも出演中。
【貝印】立田礼奈:たつた・れな/たつた・れな/入社4年目。刃物ブランド「関孫六」をメインに、定番品のリブランディングを担当。](https://img.hanako.tokyo/2021/04/15181540/855f1cb6c2e7908d31ce89542348d554.jpg)
【ハナコラボ】光永:ひなた/芸人。吉本興業所属。吉本坂46のメンバー。ルミネtheよしもとなどの舞台にも出演中。
【貝印】立田礼奈:たつた・れな/たつた・れな/入社4年目。刃物ブランド「関孫六」をメインに、定番品のリブランディングを担当。
![貝印_共通-1 貝印_共通-1](https://img.hanako.tokyo/2021/04/14224636/58f6057e603809d6c1e6f7e197f71043.jpg)
連載1回目の前回は、プロジェクトメンバー6人全員が集まって、ざっくばらんにディスカッション。「何役も兼ねるキッチンバサミがいい」「洗いやすさも大事」「写真に撮りたくなるようなビジュアルにしたい!」などの意見が挙がったが、今回は、より具体的にイメージを固めるため、ハナコラボの光永さんと貝印の立田礼奈さんが専門家に話を聞きに行くことに。訪れたのは、レシピ本も大人気の料理編集者、ツレヅレハナさんのアトリエ。
無意識で手に取っている。それがいい道具の条件かも
![貝印#2 貝印#2](https://img.hanako.tokyo/2021/04/15180238/57bc4939cb9147f0643cc71d2a403e3b.jpg)
光永:私たちは今、料理にまだそんなに慣れていない人でも使いやすいようなキッチンツールを作ろうと思っているんですけど、料理をお仕事にされているツレヅレハナコさんにとって、使いやすいキッチンツールの条件って何だと思いますか?
ツレヅレハナコ(以下、ツレハナ):つい手に取りたくなるものですかね。たとえばうちには木ベラが何本もあるんですけど、結局、同じものばかり使っているんです。それを使うことで、調理がストレスにならないように作られているからだと思います。
光永:持ちやすさとかですか?
ツレハナ:そうですね。あとは道具の向こうに物語が見えるものというか。私は貝印さんのスライサーを長年愛用させていただいていますが、それは何人もの人が意見を出し合ったり、開発者が何度も試したりしたんだろうなと想像できるくらい、使いやすさが形に表れているから。そんなふうに作り手の愛が感じられる本物の道具を使ったほうが成功体験を積みやすいし、結果的に料理が好きになるんです。
![ツレハナさんがインドで買ってきた野菜削り器。炒め物などに使うそう。 ツレハナさんがインドで買ってきた野菜削り器。炒め物などに使うそう。](https://img.hanako.tokyo/2021/04/15181951/e2e98ae84b366b999beffcf39ff5a970.jpg)
立田:確かに「SELECT100」のスライサーは、弊社を代表する調理道具を作ろうと、料理家の方に細かくヒアリングをするなど長い時間をかけて作った商品なので、開発から10年以上経った今でも機能的で美しいと評価をいただいています。
光永:今回作るキッチンツールも、長年愛されるような商品にしたいです!先日みんなで話した時は、何役も兼ねられるキッチンバサミが便利でいいかなっていう意見が出たんですが、どう思います?
ツレハナ:個人的には、万能のものより〝これしかできない〞っていう道具が好きなんですよね。そのほうが思い入れが深くなるし、それにあれこれついていても、人によっては使わない機能も出てくると思うから。そうなると、むしろ邪魔になってしまうかなと。
光永:そう言われてみると確かに…。
ツレハナ:もともといろんな機能がついているのではなく、自分で欲しい機能をカスタマイズできるのはどうですか?基本はキッチンバサミなんだけど、刃の部分が外れるようになっていて、たとえばそこにスライサーとかヘラをオプションでつけられるようになっているとか。
光永:それ、すごくいいと思います。前回のミーティングでは、キッチンバサミがバラせるようになっていて、バラすと片方がペティナイフになったらうれしいっていう話も出たんですけど、それもないほうが使いやすいですかね?
![キッチンバサミの刃についているギザギザは食材が滑らないための工夫。 キッチンバサミの刃についているギザギザは食材が滑らないための工夫。](https://img.hanako.tokyo/2021/04/15182515/8dabbcc1b6cd2038a1cef646aee39380.jpg)
ツレハナ:いや、それはいいと思いますよ。日本では三徳包丁がポピュラーで、ペティナイフの存在意義がわからないっていう人もいると思いますけど、使ってみるとすごく便利なことがわかるはず。小回りがきくし、狭い台所でも作業がしやすい。ちょっとした皮をむくとか、みじん切りをする時におすすめです。
キッチンバサミの用途の 広さも同時に伝えたい
![貝印_#2-7 貝印_#2-7](https://img.hanako.tokyo/2021/04/15182824/2c6cee4fc51996296e3692462dcc62a0.jpg)
光永:じゃあ、基本の機能はハサミとペティナイフとして…。ただ、キッチンバサミって、私は封を切るとか、ニラやネギを切る時にしか使わなくて、ほかに何ができるかわからない人も少なくないと思いますが。
ツレハナ:キッチンバサミはめちゃめちゃ便利ですよ。包丁とまな板を使わずキッチンバサミだけでできる料理はたくさんあります。これで野菜炒めの材料が切れるし、パスタだってできるんじゃないかな。キッチンバサミで生ものを切っちゃいけないと思っている人もいると思うけど、お肉や魚を切ってもいいんです。
光永:そうなんですね!
立田:大丈夫です。刃が細かいギザギザになっているハサミは、脂っぽいものを切っても滑りにくいですし、むしろ切れない包丁より気持ちよく切れると思います。
ツレハナ:素材はステンレスがおすすめです。清潔に保てるうえ錆びづらく、何よりもともとマテリアルとして好きなので。
光永:オールステンレスならおしゃれだし、洗いやすくていいねっていう話もしていたんです。キッチンバサミがどんな用途で使えるのか、キッチンバサミだけで作るレシピ集もついていたら最高です!
![貝印_#2-3 貝印_#2-3](https://img.hanako.tokyo/2021/04/15181624/12c89fc988d03a33d95ec1e77aa9fcad.jpg)
![貝印 貝印](https://img.hanako.tokyo/2021/04/14224604/8c8f88294d6c5cb06b05f3ddfdf13a31.jpg)
刃物作りからその歴史が始まり、今年で創業112年という老舗メーカーキッチンツールも多数作っていて、大ヒット商品「SELECT100 T型ピーラー」など、機能的にもデザイン的にも優れた商品や、「トング付きキッチンハサミ」といったアイデア商品など、幅広く展開。
また、クラウドファンディングで商品化した「サカナイフ」の開発・製造にも協力した。
問い合わせ先/貝印 お客様相談室:0120-016-410