日々の備えがやっぱり大切! 【都市の防災対策】簡単チャート式で学ぶ!災害のときにするべき行動+日常の備え。
LEARN 2021.03.18
災害は、時と場所を選んではくれません。自分がどこにいるかによって、その後にとるべき行動も、必要となってくる備えも変わります。そこで今回は、簡単チャート式で学ぶ防災の基本をご紹介します。
災害発生!どんな備えが必要か、チャート式で考える。
①考えること
a.家にいる。…ハザードマップを事前に確認する。
浸水や土砂災害などの危険範囲を示すハザードマップは自治体が発行・配布している。事前に確認し、状況に合った判断を。
b.会社にいる。…会社の安全と交通状況を確認する。
建物が安全か、避難経路が確保できているかを確認。道路状況や交通状況を見て、帰宅するかその場にとどまるかをまず判断。
c.電車・徒歩など移動中。…情報を収集し安全を確認する。
移動中は、パニックにならず、落ち着いて行動することが大事。スマホを使い、ネットなどで災害情報をチェックしよう。
②どこへ行く?
a.避難所へ行く。
自宅が危険な場合は、最寄りの避難所へ。受け入れできない場合もあるので、何カ所か調べておこう。
b.家にとどまる。
在宅避難はストレスが少ないが、頼りは自分。非常食や防災グッズをしっかりと準備しておきたい。
c.会社にとどまる。
会社が安全と判断したら、とどまる判断もあり。事前に社内の備蓄は何があるのか、知っておこう。
d.最寄りの安全な場所へ。
指定避難所のほか、ホテルや映画館が臨時の避難場所になっていることも。SNSで情報収集を。
③必要なもの
1.家の防災袋
2.家の備え
3.会社の防災袋
4.ポーチの備え
備えの3つの基本、まずはここから!
1.備蓄の基本は1週間分。
大災害の場合、ライフラインの復旧や配給が来るまでは、早くても1週間。水と食料はもちろん、調理をするためのカセットコンロとガスボンベも忘れずに。
2.スマホは生命線。充電は必須。
何はなくとも、スマホがあれば何とかなる!ラジオやライト、連絡手段、情報収集と1台で何役もこなしてくれる頼れる味方。フル充電+充電器は必携!
3.トイレはまず使えなくなる。
断水や排水管の破裂が起きると、下水道が使えなくなる。トイレを無理に使うと詰まりや逆流の原因に。災害用トイレは必ず多めに準備しておいて。
Teachers
・佐々木真琴(ささき・まこと)
岩手県宮古市に生まれ、中学2年で東日本大震災を経験。現在、防災NPO法人〈プラス・アーツ〉に携わる。
・室崎友輔(むろさき・ゆうすけ)
地域防災プランナー、アウトドア防災アドバイザー。防災学者の父の影響もあり、防災事業の道へ。