編集Tが通う、心やすまるカフェ&喫茶店。「渋カフェ」その12 神田の〈神田珈琲園〉で、幻のコーヒーゼリーをいただく。
Hanakoスイーツ担当が、プライベートで訪れるカフェ&喫茶店をご紹介しています。レトロなテーブル、懐かしくてかわいいメニュー。不思議と落ち着く「渋カフェ」。ウッディな世界でのんびりしたひとときを。12回目は神田駅の高架下にある一軒。
今回の渋カフェは〈神田珈琲園〉。平日は深夜24時までやっているので、銀座や日本橋の取材で一日まわったあとや、会社が早く終わった日にここにいることが多いです。なんといっても駅の真下。そして、平日18時からは2階席が禁煙になるところもポイント。
お目当てはコーヒーゼリー。数が限られているため売り切れになっていることも多く、喫茶店好きの間では幻のコーヒーゼリーとして有名です。自家焙煎珈琲を使用したビターなゼリーの上に重なるのは、生クリームたっぷりのババロア。そこにアカシアの蜂蜜をかけて食べるのが珈琲園流。
外観はこんな感じ。真上に中央線が。独特のリズムが妙に落ち着きます。電車の音って、音楽以上に心を落ち着ける効果がある気がする。というのは言い過ぎ?
コーヒーゼリーが売り切れの日は、紅茶ゼリーを頼みます。いや、紅茶ゼリーが売り切れのことも多々あり。上で光っているのは、オレンジリキュールのゼリー。
なんでも、ゼリー用のグラスの数が限られているそうで。すべてが売り切れた時点で次のゼリーを作るため、逸品にありつけないことも多いのだそう。でもあるときはあるので、こればっかりは運かも。
シナモントーストは社会人になってから初めて食べた喫茶店メニュー。ちょっとだけお腹が空いたときに甘いものを。って、よく考えるととても贅沢。至福の瞬間なのです。
おかわり自由の自由さにちょっと感動。昭和のフリーダム!
1階には焙煎室も。昭和32年(1957年)創業。喫茶店ブームの時代から続くこだわりが随所に。でも基本はマスターの気さくなおしゃべりが人気の理由かもしれません。自分がいたときは、お客さんが「ついに俺、ケータイ買っちゃったよー」「えー、裏切りものー!(笑)」なんて会話が繰り広げられていて、ほのぼのしました。仕事をしている人たちがちょっとだけ羽を伸ばして和んでいられる感じが好きです。80年代のドラマでこんなシーン見たことある! 的な。
卒業生たちが名前を継いだお店が北海道と山口県にあるそう。こちらもいつか訪れてみたい。
〈神田珈琲園〉
◼︎東京都千代田区鍛冶町2-13-12
◼︎03-3251-5811
◼︎7:00~24:00(平日)8:00~18:00(土曜)9:00~18:00(日祝)
◼︎無休
◼︎http://www.kanda-coffee-en.com/