大銀座で学ぶ、暮らしのテクニック集#9 暮らしのテクニックを〈帝国ホテル〉のプロが伝授!きれいなアイロンがけのコツと技。

LEARN 2020.10.22

テレワークが進み、自宅はもちろん、カフェやシェアオフィスで仕事するなど、働き方が多様化している。しかし、環境が変わっても、仕事はいつも通りこなすことを求められるという現状も。今までと変わらぬパフォーマンスを維持するためにも、働きやすい環境を整えるのも大事なこと。そこで今回は〈帝国ホテル〉が教えてくれた『きれいなアイロンのかけ方』をご紹介。シンプルだけど難しいアイロンがけ。そのコツと技を5つのプロセスで家庭向けに分かりやすく伝授します。

形や折り目が難しく、ついつい諦めがちなシャツのアイロンがけのコツを教えてくれたのは、日本で初めてランドリーサービスを導入した〈帝国ホテル〉のランドリーマネージャー・浅野昭夫さん。「まずは衣服の素材を確認しましょう。今回は綿のシャツなので、家庭用アイロンの高温(約200°C)で対応できます。全体の流れとしては、面積の狭い厚手の部分から広い部分へかけていくイメージ。範囲が広い背中や前開きの部分は、ほかの部分をかけている最中にシワが付きやすいからです。かけ終えた後はシワになりやすいので、ハンガーにかけて少し冷ますことをオススメします」

【step #1】まずは襟&袖口の厚手部分からスタート。

シャツの内側を上にした状態で、襟の端から中央に向かってかけよう。両端とも終えたら、袖口(カフス)も同様に。ボタンが付いている端の部分から中央にかけるのがマスト。

【POINT】アイロンの向きと反対に引っ張りながらかける。
「アイロンがけで最も重要なポイント。よれている状態でかけると、裏に変な折り目が付いてしまうこともありますので、しっかり伸ばして防ぎましょう」

【step #2】袖全体は、袖口から脇にかけて真っ直ぐしっかりと。

袖口を終えた流れで、袖全体へ。表に返し、手でしっかり袖を伸ばしたら、袖口から脇に向かって真っ直ぐ力を入れながらかけよう。

【POINT】袖のタックは、入れるところを先に決めよう。
「アイロンがけでネックなのが、プリーツや袖のタック部分。この場合は先に折り目を入れる場所と形を決めておき、プレスすると綺麗に仕上がります」

【step #3】デリケートなボタン部分は、裏から軽くかけよう。

アイロンがけ

先端で少しずつボタンの間にアイロンをかけて…と頑張りがちなボタン部分は、裏側から軽くかければOK。シワが伸ばしきれていない時だけ、表からかけてみよう。

【step #4】前と後ろの身ごろは範囲を決めて丁寧に。

アイロンがけ

面積も広く、シャツの中でも目立つ部分なのでアイロンをかける範囲を決めて丁寧に。ボタンが付いている右側の身ごろから、後ろ、左側と順を追ってやっていこう。

【step #5】縫い目に合わせて最後の仕上げ!

アイロンがけ

最後の肩部分は、襟を立てた状態で左右の縫い目に沿ってかけるのがコツ。アイロンの先端を使い襟の縫い目に沿ってプレスすることで、人目に付く部分がシャキッと引き締まる。

完成!

アイロンがけ

毎日のアイロンがけが楽しくなりそう!

(Hanako1189掲載/photo:Kazumasa Harada, Kentaro Kase, Chihiro Oshima, Jun Hasegawa, Jiro Otani, MEGUMI, Kazuharu Igarashi illustration:Manako Kuroneko text&edit:Maki Kakimoto, Kayo Yabushita, Kei Sasaki,
Makoto Tozuka, Narumi Sasaki, Rio Hirai, Ami Hanashima)

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