Hanako w/ Seibu 〜22人のお店と、その暮らし。〜 四季折々の自然に癒される、都立家政にある森のカフェレストラン〈GARDEN SQUARE〉が街にもたらすもの。
新しいマンションが建ち並ぶ静かな住宅地のなかで、ひときわ存在感をしめす森に囲まれた大きな屋敷。花屋、イタリアンレストラン、カフェが融合した〈GARDEN SQUARE〉は、イタリアの田舎町に居るような空間で、四季折々の自然を身近に感じながらくつろげる“とっておきの場所”として地元で愛されていました。
テラス席から見えるのは緑と空だけ。自然に囲まれたガーデンレストラン。
2019年10月に20周年を迎えた〈GARDEN SQUARE〉。今でこそ、レストランやカフェに花屋が併設された店が増えつつありますが、当時この界隈ではかなり斬新な営業形態でした。
「1階は花屋、2階はイタリアンレストランでスタートして、昼と夜の間にお茶ができる場所があったらいいな、と後からカフェを作りました。店がオープンした20年前は、まだ練馬にイタリアンのお店なんて全然なかったので、最初の頃は店だと思われず『ずいぶん派手な家だな』とよく言われましたよ」と、笑いながら振り返る店主の神田さん。
“イタリアの田舎町にある家”をイメージして建てられたお店は、一歩足を踏み入れると練馬に居ることを忘れ、イタリアにトリップしたような気分に。背伸びし過ぎない洗練さと素朴さとあたたかみが共存した佇まいは、すぐに地元住民の心を掴みました。そして、空間でいちばんこだわったのが、カフェやレストランからのぞむ自然豊かな中庭です。
「2階のテラスに座った時に、緑と空しか見えないように庭の木を植え直しました。今は木々が育ちすぎて、花屋の花が日陰で育たなくなっちゃいましたけど(笑)。でもそのおかげで、周囲の景色が完全に遮られ、緑いっぱいの非日常空間に仕上がりました」
春は一面、桜でピンクに染まり、散り際は床がピンクの絨毯に。それが終わると、ハナミズキやアジサイが咲き誇り、夏は新緑がまぶしく、秋は色鮮やかな紅葉が広がります。このロケーションの中でいただくランチやディナーが、地元の人たちの日々のささやかな楽しみや癒しになっています。
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