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すべて源泉掛け流し。 日帰り温泉旅行も叶う!温泉街を散策しながら外湯巡り。【別所温泉】共同浴場&足湯6軒
信州最古の温泉地として有名な別所温泉。ここには源泉掛け流しが自慢の老舗館も多いが、実は外湯巡りが充実しているのも魅力のひとつ。恋愛成就にご利益ありのパワースポットをはじめ、歴史ある古刹も多く、今おすすめの観光地です。今回は、別所温泉の外湯6軒をご紹介します。
温泉街を散策しながら6つある外湯を巡ろう!
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別所温泉は信州最古と呼ばれる歴史ある温泉地。『枕草子』に登場する「ななくりの湯」が別所温泉だとする説もあるほど。街には老舗旅館が点在し、その多くが源泉掛け流し。同じ源泉掛け流しの共同浴場も3軒残っており、銭湯代わりに利用する地元の人達でにぎわっている。旅館の内湯ももちろん、それらの外湯を巡るのもまた楽しい。情緒あふれる温泉場をそぞろ歩きながら、美肌の湯をたっぷり堪能したい。
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別所温泉は外湯を中心に栄え、現在も3つの共同浴場「大湯」、「大師湯」、「石湯」が残る。大湯は木曽義仲、大師湯は慈覚大師、石湯は真田幸村ゆかりの湯として知られ、どれも地元の人も銭湯として愛用する身近な存在。さらに近年では観光客のために無料の足湯も3カ所誕生し、誰もが気軽に別所温泉の恩恵を享受することができるようになった。
別所の温泉はほのかに硫黄の香りがする単純硫黄泉で、肌の余分な角質を取り除きツルツルにしてくれるという美人の湯。かつては嫁入り前の女性がここの湯につかって肌を整えたという。今回はその温泉の効能を満喫すべく、エリア6カ所の外湯巡りツアーを提案。1日あれば徒歩でも十分に巡れるから、日帰りでも別所温泉の効能を満喫してみて。
1.〈別所温泉あいそめの湯〉
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通常の大浴場や露天風呂に加え、岩盤浴や大ホールなども備えた充実の設備が人気。
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屋外に足湯もあり。
〈別所温泉あいそめの湯〉
■長野県上田市別所温泉58
■10:00~22:00 第2・4月休
■入浴料500円、足湯は無料。
2.〈足湯 大湯薬師の湯〉
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大湯の近く。別所温泉地区の活性化を進めてきた地域団体「魅力創生協議会」が2012年2月に設置した足湯。施設内には足入浴の前に使えるシャワーも完備。利用は無料。
〈足湯 大湯薬師の湯〉
■6:00~21:00 無休(12~3月は休業)
3.〈大湯〉
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木曽義仲が愛妾葵御前としばしば入浴していたので「葵の湯」とも呼ばれている。以後、北条義政が浴室を建て北条湯とも呼ばれたが、あふれ出る湯量の多さから大湯と改められた。
〈大湯〉
■6:00~22:00 第1・3水休
■入浴料150円
4.〈足湯ななくり〉
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平成16年に設置。地名の七久里と今の苦しみが離れる七苦離の意を兼ねて「足湯ななくり」の名に。安楽寺の国宝八角三重塔をモチーフとした総ヒノキ造り。
〈足湯ななくり〉
■6:00~21:00(3~10月)、9:00~18:00(11~2月) 無休
5.〈大師湯〉
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天長2年(825年)平安時代中ごろ、比叡山延暦寺の座主・円仁慈覚大師が北向観音堂建立のためこの地に訪れた際、いつも好んで入浴したとの理由で大師湯と名が付いた。
■6:00~22:00 第1・3木休
■入浴料150円
6.〈石湯〉
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真田幸村の大切な隠し湯だったと伝わる石湯では天然の岩を利用した岩風呂が人気。「真田幸村公隠しの湯」の票石は『真田太平記』の作者・池波正太郎氏による筆。
〈石湯〉
■6:00(6~9月5:30)~22:00 第2・4火休
■入浴料150円
問い合わせ
〈別所温泉観光協会 〉
■0268-38-3510
(Hanako特別編集『心なごむ、日本の宿へ。』掲載/photo:Yasuhide Azuma text:Kimiko Yamada)
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