手紙やカードを送りたくなる! 「カリグラフィー」を習う。九段下〈Paper Tree〉で、自分らしい文字を書くレッスンを。
習い事にも旬がある!?今、通ってみたい教室にさっそく行ってきました!今回は、専用のペンとインクを用いて文字を美しく書く技法「カリグラフィー」をご紹介します。
美しいだけじゃない、自分らしい文字を表現できるモダンカリグラフィー。
ヨーロッパや中東などで文字を美しく書く手法として普及した、カリグラフィー。現代のフォントにも影響を与え、レストランのメニューやロゴなど、ふだんから知らず知らず目にしている。
日本のモダンカリグラフィーの先駆者、島野真希さんはもともと書道家として活動していた。妊娠・出産を機に退職し、書道家として活動をスタートした頃、知人のアートディレクターから、海外で注目されるようになっていたモダンカリグラフィーを教えてもらったのがきっかけ。当時、日本には教材がほとんどなく、海外から取り寄せて独学で勉強したという。
「トラディショナルカリグラフィーと違い、私が教えているモダンカリグラフィーは美しさだけでなく、自分らしさ、その人らしい文字を表現できるのが魅力。上達するコツは、毎日少しでもいいので、手を動かすことですね」
ひとりで文字に向き合う、落ち着いた時間をつくってほしい、と島野さん。紙とペンとインクがあればできる手軽さもいい。書くほどに上手になっていくのが楽しい。手書きの文字には心がこもる。美しく、自分らしい文字が書けるようになったら、大切な人たちに手紙を送るのもいいかもしれない。
初級・上級コースがありレベルに合わせて受講可能。
はじめての人は、道具をそろえるところからスタート。〈Paper Tree〉と島野さんがコラボして作った「カリグラフィー・スターターキット」(6,500円)には、テキストブック、ガイドシート、インクボトル、ペンホルダー、ペンニブなどがセットに。自分の名前を書いたカードを入れてくれるというスペシャル仕様。レッスンには、毎回自分の道具を持参する。
海外ブランドのインクボトルは集めたくなるかわいさ。
〈Paper Tree〉は、カリグラフィーに使えるインクも豊富。ピンクやグリーン、ブルーなど、カラフルなインクならいつもの自分の文字も新鮮に見えるはず。手紙を送る相手や、気分でインクを変えてみるのも楽しそう。
基本を学んだら自分の好きな言葉を書いてみる。
初級・上級とも、月に1回の半年コース。初級クラスは、線の書き方、アルファベットの書き方など、基礎になるペンの運び方から教わる。基本を習得すれば、雑貨に文字を入れるだけで自分のオリジナルアイテムに。
世界のペーパープロダクトやステーショナリーがそろう。
2012年、九段下にオープンした、紙製品の専門店〈Paper Tree〉。グリーティングカードやレターセット、カリグラフィー用品が豊富にそろう。
■10:00~17:00
■日祝、年末年始、ワークショップ開催日休
〈モダンカリグラフィークラス〉/九段下
〈Paper Tree〉で定期的に開催。ペンホルダーやペンニブなどの道具を持参。
■東京都千代田区九段北1-4-71F
■03-3261-9884
■月約10回
■1dayレッスンは6,500円、初級半年コースは60,000円(6回分)
予約は〈Paper Tree〉のHPのショッピングページより。イベント等でワークショップも開催。
(Hanako1178号掲載/photo : Yoichi Nagano text : Motoko Sasaki edit : Kana Umehara)