薬膳フレンチ×中国茶も。 コース料理の一皿ごとにお茶を合わせる「ティーペアリング」が大人気!体験できる代々木上原・銀座の人気フレンチとは?
最近、コース料理の一皿ごとにお茶を合わせる「ティーペアリング」が大人気。料理とお茶の絶妙なマリアージュでその両者のおいしさをいっそう楽しめる、注目フレンチを紹介します。
1.料理とお茶が共鳴して完璧なコースが生まれる。〈sio〉/代々木上原
代々木上原の人気フレンチレストラン〈Gris〉のオーナーシェフを務めた鳥羽周作氏が昨年7月にオープンにした〈sio〉は、ランチでもティーペアリングを楽しめる。2カ月に1回のメニュー変更にあたっては、シェフの思い描くコースのイメージを受け、ソムリエの亀井崇広氏がその都度新しいティーを考案する。ベースとなるのは中国茶や台湾茶、紅茶。
前菜料理にはじっくり水出しして柔らかな飲み口のもの、肉料理には湯で抽出した渋めの風味のものなど。
さらに、果実の皮やハーブから香りだけを抽出して加えたり、ときには果実のジュースや炭酸をアクセントにしたりと、バリエーションはもはや無限。料理とお茶が織りなす驚きにあふれたコースは何度体験しても飽きることがない。
〈sio〉
ランチコースは6皿で5,800円、ティーペアリングは5杯3,000円。
■東京都渋谷区上原1-35-3
■03-6804-7607
■ランチ12:00~14:30(土日祝のみ)、ディナー17:00~23:00 水休(不定休あり)
■16席/禁煙
2.「美食同源」を追求したフレンチと中国茶の饗宴。〈薬膳フレンチ La Belle Lune〉/銀座
洗練されたフレンチに薬膳を取り入れ、「見て楽しく、おいしく、体にいい」を実現した美食同源料理。ディナーのティーペアリングは、オーナーシェフ・柳澤義泰氏が厳選した中国茶と台湾茶で、ひと皿ごとに専用の茶器を使い、テーブルで供される。
緑茶、烏龍茶、プーアル茶と濃い風味のお茶へ続くのは、徐々に体を温め、血の巡りをよくするため。夏には水分補給を助ける日本茶、冬には冷えに弱い腎臓にやさしい黒茶と、季節ごとの体の変化に寄り添ったペアリングを展開する。
お腹いっぱい食べても体が軽い。食いしん坊の強い味方だ。
〈薬膳フレンチ La Belle Lune〉
ディナーコース10,000円~、ティーペアリング5,000円~。完全予約制。
■東京都中央区銀座8-7-2 B1
■03-6274-6459
■11:30~16:00(ランチ)、18:00~24:00(ディナー) 不定休
■10席/禁煙
(Hanako1170号掲載/photo : Fuminari Yoshitsugu text : Yuriko Kobayashi edit : Seika Yajima)