心もお腹も満たされる! あんこ×バターのスイーツ系から、濃厚なチーズがたまらない食事系まで。京都カフェの絶品トースト3選
心もお腹も満たされ、幸せな気分になれるトーストメニュー。あんこ×バターがクセになるスイーツ系から、濃厚なチーズがたまらない食事系まで、京都のカフェ・喫茶で食べたい絶品トーストをご紹介します。
1.〈開化堂〉のカフェ〈Kaikado Café〉の「あんバタ」/河原町七条
明治8年創業の、日本でもっとも歴史ある手作り茶筒の老舗。いまも昔も変わらず130以上ある工程はすべて手仕事による。そっと蓋を上に置けばその重みで静かに落ちて閉まる精密さは、職人技のたまもの。
定番の茶筒に加え、近頃ではコーヒー匙がついた珈琲缶やキャンドルホルダーなども展開。使い込むごとに変化する色つやの変化も魅力となっている。
〈開化堂〉
■京都府京都市下京区河原町六条東入ル
■075-351-5788
■9:00~18:00 日祝、第2月休
茶筒に限らず京都に受け継がれる伝統の技を集めたら格好いい道具ができるに違いない。それを使って披露する空間がカフェだ。〈開化堂〉の八木隆裕さんのそんな思いから誕生した〈Kaikado Café〉。昭和2年築の洋風建築に惹かれて選んだこの場所。2年を経たいまではすっかり街になじんだ存在に。
〈Kaikado Café〉
■京都府京都市下京区河原町通七条上ル住吉町352
■075-353-5668
■10:30~19:00(18:30LO) 木、第1水休
■24席、テラス15席/禁煙
(Hanako1154掲載/photo : Akira Yamaguchi text : Mako Yamato)
2.〈murmur coffee kyoto〉の「ピザトースト」/木屋町正面
手を伸ばせば高瀬川に触れられそうで、「川のせせらぎ」という意味のmurmurを店名につけたのも納得のロケーション。春の桜はもちろん、新緑も心地よい。自家焙煎で飲みやすいmurmurブレンドのほか幅広い味わいのコーヒーをそろえた。近くの京都美術工芸大学の学生が作陶した季節ごとの器で供されるメニューも。
〈murmur coffee kyoto〉
■京都府京都市下京区正面通高瀬角
■075-708-6264
■9:00~17:00 日休
■14席、テラス5席/禁煙
(Hanako1154掲載/photo : Akira Yamaguchi text : Mako Yamato)
3.文筆家・木村衣有子さんリコメンド!〈WIFE & HUSBAND〉の「ハニーチーズトースト」/北大路
ゆったりとコーヒーを嗜む習慣が根付く京都の喫茶店は、懐かしいという雰囲気だけでない、普遍的な魅力があります。淡々と店を営みながらも、いろいろな場所から訪れる観光客によって新しい風が運ばれ、店が磨かれていくのだと思います。
そして今真っ先に行きたい、新鮮味のある店は、北大路の〈WIFE & HUSBAND〉。前はおでん屋さんだったという店内には、店主の?田恭一さん・幾未さんが集めたアンティークが所狭しと並び、古道具の醸し出す雰囲気に包まれて、まるで秘密の巣の中にいるような感覚が心地いい。
コーヒー文化とともに古いものが尊ばれる京都ならではの、ほかにはない唯一無二の場所です。
〈WIFE & HUSBAND〉
■京都府京都市北区小山下内河原町106-6
■075-201-7324
■10:00 ~16:30LO(ピクニック~15:00LO) 不定休
■8席/禁煙
文筆家・木村衣有子
食文化と書評を中心に執筆活動を行い、京都の喫茶店文化に関する著作も多い。リトルプレス『のんべえ春秋』の編集発行人も務める。近著に『キムラ食堂のメニュー』(中公文庫)などがある。
(Hanako1154掲載/photo : Noriko Yoshimura)