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キーワードは「豊かなモノトーン」。 スタイリッシュで心地よい。極上パルフェを楽しめる〈PATISSERIE ASAKO IWAYANAGI〉の秘密に迫る。 Food 2018.04.06

東京に数あるパティスリーの中でも、屈指の名店と呼び声の高い〈パティスリィ アサコ イワヤナギ〉。店には連日全国からファンが駆けつけ、開店と同時に行列が。人々を魅了してやまない人気の理由とは?

人気パティスリーが目指したのは、豊かなモノトーン。

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岩柳麻子シェフの作るスイーツは、どこまでも繊細で洗練を極めたものばかり。ガラスケースに鎮座するケーキはどれも宝石のように美しく、思わずうっとり見とれてしまう。色を抑えたスタイリッシュな空間が、その華やぎをより劇的に引き立てる。

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ショコラや焼き菓子用のギフトボックス。イメージカラーのグレーはそのままに、この春リニューアル。岩柳シェフのシグネチャーをさり気なく記している。和素材を使ったスイーツには桐のボックスを使用することも。

「目指したのは豊かなモノトーン。世界観をしっかりと持って筋を通すことで、空間に深みを加えています」と話すのは、岩柳シェフの夫であり」一級建築士の宿澤巧さん。

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バンダナはシェフがキャリアをスタートした時からのトレードマーク。現在はスタッフのお母様が手作りしているそう。ユニフォームは岩柳シェフと販売スタッフが白衣を、製造スタッフはコックコートを着用。

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キーカラーは上品なグレーで統一。 とはいえ目をよく凝らしてみると、 同じグレーでも各々質感に違いがあ るのが見てとれる。細部に銅や木など異素材を取り入れ、無機質になりがちなモノトーンの空間に柔らかなテイストをプラス。

たとえば、椅子は〈TOLIX〉社製。現在レザーの座面を製作中。スツールの上に置いたキャンドルは蝋燭作家のChiemiSaraに“左官のイメージで”とオーダーして製作してもらったオリジナル。今後販売も予定している。

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最もこだわったのが照明使い。「空間は照明がつくる。雰囲気を数値化し、ルールをもとに配置しています。照明の使い方によって同じものでも見え方や感じ方が違ってくる。黄色と白の照明をあえて同居させているのもそのためです」と宿澤さん。

皿は全て〈アスティエ・ド・ヴィラット〉のものを使用。カトラリーは〈柳宗理〉のもの。南部鉄器の急須はハーブティーや紅茶に使用。

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卓上でスポットを一身に浴びているのは、店のアイコンでもあるパルフェ。その何ともゴージャスなこと!ガラス張りの厨房にも目を奪われる。

こちらはシェフのステージであり、客の視線が最も集約される場所。「お客さまと作り手の距離感が近く、みなさんに喜んでもらえているかがダイレクトにわかる。ただお菓子作りの道具は煩雑になりがちなので、見せる・隠す工夫をしています」

「パルフェジャポネ」2,700円。緑茶と黒すりごま入りきなこの2種のジェラートに、わらび餅や抹茶のジュレを重ねた和のパルフェ。

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パルフェを作るスペースは手元まで披露し、製作の過程からワクワク感を喚起する。「お客さまが椅子に座った時に視線の先に何が見えるか、どう見えるか。照明にしても、厨房の様子にしてもそう。全てはそこから始まります」

「パルフェビジューショコラ」3,000円。チョコレートジェラートにベリーを合わせ鮮やかに。パルフェは時季により変更。いずれもドリンク込み。器にはホルムガードのビアグラスを使用。デンマークから取り寄せた。

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洗練と心地よさの絶妙なバランスは、確たる信念があってこそ。店の随所に潜むこだわりの数々、そこには真似してみたい仕掛けがいっぱい。まずはそのドラマチックな空間を体感し、魅力のヒントを手に入れて。

〈PÂTISSERIE ASAKO IWAYANAGI〉
■東京都世田谷区等々力4-4-5
■10:00~19:00/月休(祝の場合は翌休)
■03-6432-3878
■24席/禁煙

(Hanako1152号掲載:photo : Satoshi Nagare,text : Etsuko Onodera)

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