土曜限定ディナーコース「豊の郷」5,500円より、主鉢のとり天。おおいた冠地どりを二度揚げし、ふっくらと滋味豊か。純米酒「ちえびじん」は、大分在住作家・井上愛仁氏のガラスの酒器で。1合1,200円。

あの店が銀座を選んだ理由。 “銀座生まれ”の大分料理〈坐来大分〉。アンテナショップの枠を超えた心地いいレストランへ。 Food 2022.05.06

地方や海外から多くの話題店が集まり、今も昔も名店ひしめく東京屈指の街・銀座。実力者たちがこの地を選ぶ理由とは…?注目の5軒のストーリーから、作り手を魅了し続ける銀座の“きらめき”を探ります。今回は「あの店が銀座を選んだ理由。」より、〈坐来大分(ざらいおおいた)〉をご紹介します。

物産館やアンテナショップの宝庫というべき銀座。中でも〈坐来大分〉はその先駆的存在だ。昨春、有楽町に拠点を移し、郷土料理レストランの旗手として進化を続けている。

土曜限定ディナーコース「豊の郷」5,500円より、主鉢のとり天。おおいた冠地どりを二度揚げし、ふっくらと滋味豊か。純米酒「ちえびじん」は、大分在住作家・井上愛仁氏のガラスの酒器で。1合1,200円。
土曜限定ディナーコース「豊の郷」5,500円より、主鉢のとり天。おおいた冠地どりを二度揚げし、ふっくらと滋味豊か。純米酒「ちえびじん」は、大分在住作家・井上愛仁氏のガラスの酒器で。1合1,200円。
中央に宇佐神宮のお札を祀ったおくどさん(窯)が鎮座するメインダイニング。個室は5室あり。
中央に宇佐神宮のお札を祀ったおくどさん(窯)が鎮座するメインダイニング。個室は5室あり。

2006年、本格的なレストランを有するアンテナショップの先駆けとして銀座2丁目に誕生した〈坐来大分〉。15年を経て昨春、数寄屋橋の一等地に移転し、席数も1.5倍に。臼杵の灰石を敷いた回廊の奥にはメインダイニングが広がり、竹灯籠を模した照明や日田杉を組んだ壁面など、地元素材や伝統技術を隅々まで配した空間に目を奪われる。食器や酒器も大分の作家のものだ。

手前・安心院料理長のシグネチャー、りゅうきゅう。奥・九重町産の焼き椎茸。芳醇な旨味に感嘆!
手前・安心院料理長のシグネチャー、りゅうきゅう。奥・九重町産の焼き椎茸。芳醇な旨味に感嘆!
〆はとり飯とだんご汁、香の物という贅沢な「郷土飯」。小鹿田(おんた)焼の器で。
〆はとり飯とだんご汁、香の物という贅沢な「郷土飯」。小鹿田(おんた)焼の器で。

圧巻の舞台で腕を振るうのは、自身も同県出身である総料理長の安心院淳(あじみすなお)さん。「お客様に大分の知識を広めることが私の使命」と語る、まさに“大分の語り部”だ。中津産など食材の産地を絞ってコースを提供したり、フレンチの一流シェフとコラボするなど、探究に余念がない。メニューは“大分ヌーベルキュイジーヌ”と呼びたくなる、磨かれた郷土料理の数々。素朴な漁師料理「りゅうきゅう」も、鮮魚にナスとキノコのペーストを和えて旨味を増幅させたりと、技が隠されている。「伝統だけでなく新たな試みにも挑戦できるのは、銀座の懐の深さがあってこそ」と総料理長。アンテナショップの枠を超えた心地いいレストランとして街に浸透していくはずだ。

〈坐来大分(ざらいおおいた)〉

〈坐来大分 (ざらいおおいた) 〉

2021年5月移転オープン。入り口にはショップも。ランチ4,180円~、ディナーコース8,250円~。
■東京都千代田区有楽町2-2-3 ヒューリックスクエア東京3F
■03-6264-6650
■11:30~13:30LO、17:00~21:30LO(ショップ11:30~22:00)日祝、第1土休
■72席

(Hanako1207号掲載/photo : MEGUMI, Kiichi Fukuda text : Yoko Fujimori)

Videos

Pick Up

YUNO TAKEMURA PinterestヘアメイクアーティストYUNO TAKEMURAさんがPinterestを使う理由。ヘアメイクアーティストとしてサロンワークを中心に活動するYUNO TAKEMURAさん。私生活では、ヨガを取り入れるなど、充実したライフスタイルに憧れるフォロワーも数知れず。そんなパワフルな彼女の好奇心を日々育んでいるのがビジュアル検索ブラットフォーム。 「ブログやSNSが流行り出したのが学生時代。自然と昔からアウトプットやインプットができるツールに触れてきました。そのうちに、ピンタレストも使うようになり、気がつけば8年目。“五感派”の私にとって、すぐに言語化できない段階の感情や脳内のイメージをビジュアルによって整理してくれるピンタレストはとても便利です」 2021年に独立し、フリーになった彼女。同時にプロダクトブランド〈HOPE〉をローンチしたり、結婚披露宴のコーディネートもはじめ、活躍の幅を広げている。 「〈HOPE〉では自分が使いたいと思うものを展開しています。昔の人が使っていた“カンザシ”を、どれだけ現代のライフスタイルに溶け込ませることができるか考えた時にもピンタレストを利用しました。例えば、最初の段階では、漠然とカンザシを作りたいけれど、どういうデザインにしたいかは自分でも見えていないんです。でも、誰に使ってもらいたいか、どういう自分が身に着けたいかというイメージは頭の中にある。そんな時に、ピンタレストを開けば、どういったライフスタイルに自分が惹かれているのかがビジュアルとして上がっているので、本当に求めているディテールが明確になっていきます。そうやって探索していくうちに、想像を遥かに超えて、新しいマインドにも気づかせてくれるので、プロダクトのデザインも着地していきます。そんなふうに、求めているものをより具体的に形にしていくために、ブランドディレクションやウェディングコーディネートの仕事、そして自分自身のビジョンを思い描くビジョンボードをピンタレストで作ってます」。 Pinterestに関するアンケートはこちらから。Learn 2022.12.26 PR
ホールに入ってすぐの天井には大きなシャンデリアが。
6630個(!)のクリスタルガラスはアルコールのしずくを表している。文筆家・塩谷舞による「今日、サントリーホールで。」Vol.1「何か豊かなものに触れて気持ちを切り替えたい。美術館で何かいい展示してないかな、映画館は……」。そんな日常の選択肢に加えて欲しいのが「コンサートホール」。クラシックといって構える必要はありません。純粋に音を楽しむのはもちろん、目を閉じてゆっくりと息を吸いながら、最近の自分のことを振り返ったり、あるいは遠くの場所や知人のことを思い出したり。ホールを出るころには心と体がふわっと軽くなる。文筆家・塩谷舞がサントリーホールで体験して綴る、「コンサートホールのある日常」。Learn 2022.12.26 PR
Pinterest_WEB連載-3見て、考えて、作って。ピンタレストはもの作りのパートナー。美しく盛り付けられたお菓子の写真が人気を博し、SNSで計15万人以上のフォロワーを持つフードデザイナーのAi Horikawaさんは、お菓子作りはもちろん、ビジュアル制作まで手掛けている。高校生(!)のときから10年以上使っているピンタレストは、もの作りの基礎体力をつけ、今のキャリアを築くためのツールであり「もの作りのパートナーです」という、彼女のピンタレストライフとは。 Pinterestに関するアンケートはこちらから。Learn 2022.12.12 PR
Pinterest_WEB連載_#2-1ピンタレストは自分の視野や世界を広げるツール。人物やトラベル、企業などの広告撮影で活躍しているフォトグラファー、もろんのんさん。昨年、フリーランスになるまでは、会社員と兼業していた。そのキャリアの過程を聞いてみると。 「もともとカメラが好きというよりは、友人とのおでかけの延長線上に写真があったんです。学生時代から、『日光の紅葉を見に行こう』『国営ひたち海浜公園のひまわりを撮りに行こう』と、さまざまなところへ出向き、撮影したカットをSNSに載せていたら、Hanakoさんからお声をかけていただいて。写真の仕事を始めて8年目です」 独学でカメラを勉強してきた中、ピンタレストがおおいに役立ってきたそう。 Pinterestに関するアンケートはこちらから。 Learn 2022.12.19 PR