〈一条恵観山荘(いちじょうえかんさんそう)〉

名店の数々。 「鎌倉ひとり旅」で巡るならここ!一度は訪れたい人気&隠れ家甘味処7選 Food 2021.08.18

せっかく鎌倉を訪れたのなら、鎌倉ならではの場所でおいしいものを食べたい!今回は鎌倉ひとり旅で訪れたいこだわりが詰まった甘味処をご紹介します。

1.〈茶房 雲母〉

〈茶房 雲母〉
〈茶房 雲母〉

唯一無二の大きな白玉は、注文後に茹でる出来たてで、ほんのり温かい。「フワフワと柔らかく、絶品です」(小松さん)。白玉フルーツクリームあんみつは果物、あんこ、寒天など材料すべてにこだわりを
詰めながら950円(税込)と良心的。 

〈茶房雲母〉
■神奈川県鎌倉市御成町16-7 
■0467-24-9741
■11:00~18:00(17:30LO、混み具合でLO時間変動) 無休 
■32席/禁煙

(Hanako1172号掲載/photo : Natsu Tanimoto, Tomo Ishiwatari text : Yuka Ito, Kahoko Nishimura)

2.〈甘味処こまめ〉

白玉クリーム黒かん 木の実生姜みつ添え820円。豆腐白玉、手亡豆、豆腐ときな粉のアイス付き。
白玉クリーム黒かん 木の実生姜みつ添え820円。豆腐白玉、手亡豆、豆腐ときな粉のアイス付き。
ところてん580円(各税込)。タレは黒蜜にも。
ところてん580円(各税込)。タレは黒蜜にも。
鎌倉税務署の斜め向かい。
鎌倉税務署の斜め向かい。

鎌倉に甘味処は数あれど、寒天を天草から煮出して作る店は、今の時代、それほど多くはない。その貴重な店の一軒がこちら。店主の石坂かえさんは研究を重ね、高知、三重、伊豆の3つの産地の天草をブレンドして使用。これを煮出して抽出した寒天に黒糖と生姜を入れた“黒かん”がこの店の代表作だ。その上品でデリケートな口溶けこそ、昔ながらの寒天が持つ味わい。黒かんに合わせるふんわりと柔らかな豆腐白玉も小豆や手亡豆のつぶ餡も、もちろん手作り。そして当然ながら「ところてん」も名作で、風味と香りの豊かさに驚かされる。

〈甘味処こまめ〉
■神奈川県鎌倉市佐助1-13-1 
■0467-23-8334 
■11:00~18:00 火、第3月休(祝は営業) 
■16席

(Hanako1172号掲載/photo : Shin-ichi Yokoyama text : Mutsumi Hidaka)

3.〈一条恵観山荘〉

〈かふぇ楊梅亭〉は施設内の滑川沿いに立っている。植物を愛で、風を感じながら抹茶と季節の生菓子1,100円を楽しめる、爽やかでゆったりとした時間だ。
〈かふぇ楊梅亭〉は施設内の滑川沿いに立っている。植物を愛で、風を感じながら抹茶と季節の生菓子1,100円を楽しめる、爽やかでゆったりとした時間だ。

鎌倉駅から若宮大路を抜け、坂を上って行くと、報国寺や浄妙寺などが立ち並ぶ、静かで厳かな一帯がある。その一角に立つ〈一条恵観山荘〉は、建築当時の朝廷文化を伝える貴重な遺構として、国の重要文化財に指定されている。移築後、現在は一般財団法人一条恵観山荘が管理。山荘とお庭を案内してもらった。鎌倉には歴史ある寺院が数多い中、人が実際に暮らした建物を見る機会はそう多くない。敷地内にはカフェがあり、この空間で飲む抹茶は格別のおいしさだ。恵観が過ごした時代に思いをめぐらせに、訪ねてみたい。

〈一条恵観山荘(いちじょうえかんさんそう)〉
山荘建物見学に参加すると解説付きで山荘内見学可(毎月指定日開催、先着順)。庭園は常時見学可。入園料500円、山荘建物見学1,000円(入園料別)。
■神奈川県鎌倉市浄明寺5-1-10
■0467-53-7900
■10:00~16:00(最終入園15:30 )休みはHP参照

https://ekan-sanso.jp/

4.〈香下庵茶屋〉

カフェボウルパフェ700円
カフェボウルパフェ700円

円覚寺の敷地内にあった〈弁天堂茶屋〉が名前も新たに移転リニューアル。茶道の師範でもあるオーナー邸にあった茶室「香下庵」を改装した店内は、茶室と小間の名残を感じさせる品格のある空間に。名物だったあべ川などに加え、けんちん汁の昼食膳やパフェなども。

〈香下庵茶屋〉
■神奈川県鎌倉市山ノ内492
■0467-25-0411 
■10:30~16:30(土日祝~17:00) 無休 
■24席/禁煙

5.〈納言志るこ店〉

果物の酸味とこし餡の組み合わせが上品なクリームあんみつ600円
果物の酸味とこし餡の組み合わせが上品なクリームあんみつ600円

小町通りから、細い路地を一歩入ったところにある甘味処。開業より66年を数えるこちらのお店では、毎日、餡を炊くことから一日が始まる。名物はそのふくよかなつぶ餡をふんだんに使った田舎しるこ。餡を使ったメニューはほかにも多数。店内で煮溶かして作る寒天が涼しげな、みつ豆などにもファンが多い。そして、夏にはかき氷も登場。中でも宇治金時はおしること同じ小豆がたっぷり。おしるこは通年楽しめるけれど、かき氷は4月末から10月頃までの季節メニューなので、お目当ての人は逃さずに!休日は並ぶことも。

〈納言志るこ店〉 
■神奈川県鎌倉市小町1-5-10 
■0467-22-3105
■11:00~17:15LO 水、第3 木休(祝の場合は翌休) 
■30席/禁煙

6.〈花鈴〉

名物のみたらしだんごは3本セットで550円。ゆずシャーベット付き650円
名物のみたらしだんごは3本セットで550円。ゆずシャーベット付き650円
合鴨と炊き込みご飯の花鈴弁当1,000円
合鴨と炊き込みご飯の花鈴弁当1,000円

前栽を設えた和の店舗ながら、洋風インテリアのテーブル席もあり、休憩に最適の穴場。名物はみたらしだんご。国産の上新粉から手作りした団子は羅臼昆布と喜界島産の黒蜜で作ったタレを絡めていただく。信州産寒天を使ったあんみつなど素材にこだわった品も。

〈花鈴〉
■神奈川県鎌倉市山ノ内395
■0467-24-9737
■10:30~17:00 不定休 
■26席/禁煙

(Hanako特別編集『最新鎌倉 おいしいものと、花の寺めぐり。』掲載/photo:Kanako Nakamura, Shin-ichi Yokoyama, Yoko Tajiri, Yumi Saito, Michi Murakami, Misa Nakagaki, Yoichi Nagano, Kayoko Aoki, Kaoru Yamada, Mariko Tosa, Shinji Serizawa(ROOSTER), Yusei Fukuyama text:Mutsumi Hidaka, Riko Saito, Hiroko Yabuki, Mao Adama, Yumiko Ikeda, Yoko Fujimori, Emi Tomoi, Mick Nomura(photopic))

7.〈ロンディーノ〉

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甘いものが食べたいとき、そこが御成通りなら〈ロンディーノ〉へ行こう。奥のガラスケースにプリンがあるか最初に確認。個数限定、あれば迷わず注文すべし!と言いたい。

Navigator…長野陽一(ながの・よういち)/日本の島を撮り続ける写真家。広告、CMでも活動。ポートレイトを中心に撮影するが料理写真にもファンが多い。写真集に『シマノホホエミ』『長野陽一の美味しいポートレイト』など。

〈ロンディーノ〉
■神奈川県鎌倉市御成町1-10
■月・火・木~土 7:00~22:00 日・祝 7:00~20:00 水休

(Hanako1185号掲載/photo & text:Yoichi Nagano)

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