
# Feel The Nature ゆったり、宮古島。来てよかった、大自然。
TRAVEL 2023.04.13
その土地ならではの絶景を眺めることは旅の醍醐味。独特の地形と気候風土を誇る宮古島ならなおさらだ。写真もよいけれど、何を感じ取り、考えるかも大切にしたい。
海と石灰岩が織りなす鮮やかな色彩と造形美。
およそ40万~50万年前、サンゴ礁が隆起することで生まれたとされる宮古島。世界屈指の透明度を誇る青い海が織りなす風景はもちろん、潮や雨風で侵食されやすい琉球石灰岩を主体とする地質ゆえ、長い時間をかけて作り上げられた複雑な自然の造形を随所で見ることができる。かつての島民たちの生活の跡が残る自然洞窟の井戸や信仰の対象にもなった鍾乳洞に奇岩、特異な形状の穏やかな入り江まで、いずれも見る者を圧倒するスケールと迫力だ。一方で日本の在来馬8種の一つに数えられる宮古馬やガジュマルの大木など、独自性のある生態系や植栽も見どころ。本州とも沖縄本島とも異なる風土や文化を持つ宮古島ならではの自然を、心と体で感じよう。




宮古馬 栗色のたてがみと優しい眼差し。 島内はおろか国内でも50頭に満たない日本の在来馬の一種。温厚な性格で、小柄だが足腰は強く、かつてはサトウキビ栽培の現場で農耕馬として活躍した。機械化に伴い頭数は減少したが、1991年には県の天然記念物に。 宮古島熱帯果樹園 まいぱり 宮古馬の餌やり体験が可能。 住所:沖縄県宮古島市下地与那覇1210 TEL:0980-74-7830 営業時間:10:00〜17:00 入場料:700円※宮古馬を見学できるトロピカルガイドツアーは1,400円 動物取扱業登録番号 沖宮動展第0006-2号 宮古神社前のガジュマル 初詣前にも一礼。暮らしにも根付いた木。 主にアジアの熱帯・亜熱帯地方に分布する常緑高木。島内にも多く、宮古島市の市木にも選ばれている。なかでも島の文化を感じさせるのがこの一本。初詣のときにはこのガジュマルを拝んでから神社に向かうという人も。
photo : Koichi Tanoue, Shinsaku Yasujima edit : Emi Fukushima, Ryota Mukai