おひとり様時間が充実する。2026年11月のおすすめ映画4選|『わたしの知らない子どもたち』『Blue Heron /ブルーヘロン』『男ともだち』『すべて真夜中の恋人たち』
おひとり様時間が充実する。2026年11月のおすすめ映画4選|『わたしの知らない子どもたち』『Blue Heron /ブルーヘロン』『男ともだち』『すべて真夜中の恋人たち』
CULTURE 2026.11.06
11月は、映画文筆家・児玉美月さんが選んだおすすめ映画をご紹介。『わたしの知らない子どもたち』『Blue Heron /ブルーヘロン』『男ともだち』『すべて真夜中の恋人たち』の4本です。
※公開情報は記事公開時点のものです。最新の上映・配信状況は各劇場・サービスでご確認ください。
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CURATED & TEXT BY 児玉美月
INDEX
1. なぜ「少女」は「少年」になったのか─?『わたしの知らない子どもたち』

戦後、日本には12万人もの戦争孤児が存在したという。琴子もまた、たった12歳で戦争によってすべてを失った。そして琴子が選んだのは、「少年」の振りをして生き抜くことだった。一方、琴子の教師だった曽根は、いなくなった彼女を捜し続けていた……。西川美和監督がこれまで描いてきた「嘘」や「演じること」という作家性が見事に結実した集大成的な作品であり、戦争映画の新たな傑作。全国公開中。
2. ある喪失を抱えた家族の肖像画。『Blue Heron /ブルーヘロン』

カナダのバンクーバー島へ一家で移り住んだ8歳のサーシャ。しかし、問題行動を繰り返す長男に両親は頭を悩ませていた。20年後、映画監督となったサーシャはカメラを手に、かつての記憶や記録を辿りながら、あのとき家族はどうすべきだったかを振り返っていく。ノスタルジックな映像美により紡がれる、困難に直面した一家の肖像。全国公開中。
3. 「恋愛」とも「友情」とも名指せない男女の関係。『男ともだち』

30歳を目前にしたイラストレーターの神名は、同棲中の恋人がいながら、既婚者の医者との逢瀬を重ねていた。仕事に行き詰まったある日、大学時代の友人のハセオから連絡がくると、神名の日常に変化が訪れる。多様な愛の形が語られる現代だからこそ捉え直される異性同士の関係が、繊細な筆致で映し出される一本。全国公開中。
4. 生涯忘れられない、ただ一度の初恋。『すべて真夜中の恋人たち』

川上未映子による不朽の恋愛小説の映画化。人と関わることが苦手で、一人で黙々と働く校閲者の冬子は、高校で物理の教師をしているという三束(みつつか)に、お酒を飲んで体調を悪くしていたところを救われる。夜を照らす“光”に魅了された冬子が見つめる、孤独ながらも美しい世界を、16ミリフィルムが鮮やかに描き出す。2026年11月13日(金)より全国公開。
CURATOR
児玉美月
映画文筆家
こだま・みづき/主に作品パンフレットや雑誌などに寄稿する。共著に『彼女たちのまなざし 日本映画の女性作家』など。

















