Hanakoパン特集号登場記念!?…〈KANEL BREAD〉と〈RAKUDA〉と〈THE STANDARD BAKERS〉
2020.03.05

第65回 花井悠希の朝パン日誌 Hanakoパン特集号登場記念!?…〈KANEL BREAD〉と〈RAKUDA〉と〈THE STANDARD BAKERS〉

パン好きの皆さま、朗報です!最新号のHanakoの特集テーマ、知っていますか?ズバリ「進化する、日本のパン!」です。そうです、パン特集号ですよー!!待っていた方も多かったのではないでしょうか?Hanako.tokyoでもパンに関する記事は多い(この連載も!)Hanakoさんが、総力を挙げてパンを紹介するんですもの、楽しみでなりません。そして、そんな特集号に僭越ながら私も登場させていただいているのです。あぁ、パン特集の誌面に載るのが夢だったんですよぉぉお!!ぜひ皆様にもご覧頂きたい。ということで、今回は初の試み?で、誌面で私が巡ったパン屋さんの中から、紹介しようと思います。全部は網羅出来ませんが、誌面と合わせて読んでいただけたら、お店の雰囲気やこだわりなども分かり楽しんでいただけるかと!
花井 悠希
花井 悠希 / ヴァイオリニスト

「三重県出身。三重県四日市市観光大使。3歳よりヴァイオリンを始める。 2010年4月21日コロムビアよりデビュー。〈1966カルテット〉メンバー。http://columbia.jp/hanaiyuki/

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那須の聖地!…〈KANEL BREAD〉

今回、私がパン巡りをしたエリアは那須。昔から催事などで食べたことはあるけれど、お店にはなかなか遠くて行けなかった憧れのお店〈KANEL BREAD〉さんは、那須の黒磯駅前にあります。お店に訪れたのは学生のときぶりだから、もう何年ぶりなのかな。深く考えないようにしておこうかな(自爆)。お店に入るとなんとも温かなパン屋さんの香りが迎えてくれ、思わずドーパミンが噴出してしまいます。あっちでもこっちでも香りとルックスで誘惑してくるから、目も鼻もモテモテ気分を味わい、大層喜んでおりました(空想)。

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「カネルブッレ」

ニブシュガーがいつかの夜空ように澄んで煌めきます。キラキラキラキラ。その金平糖のような煌めきを味わうようにゆっくり瞳を閉じて、胸いっぱいにこのカルダモンとシナモンが効いた深遠な香りを吸い込めば、どこか遠い森の奥に息づく空気に触れられそう。ずっと遠く、空想の中にしかないと思っていたいつかのどこかにある澄んだ世界は、実はとても近くにあるのかもしれません。そう、それはこの手の平の上かもしれないのです(急にポエティックモード)!

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甘く傾きすぎず、生地は程よい噛みごこちがありつつも柔らかさも残してくれていて(どっちだ?)、デニッシュみたいにサクサク感や甘さに五感を奪われることなく、シナモンとカルダモンが作り出す深い森の香りと味わいだけに集中することができます。これはあれです。「考えるな!感じろ!」のパンです(なんだそれ)。食べたらきっとこの少しポエティックになる気持ちが分かるはず!?(私だけ?)

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「湯種食パン」

縁はカリッとエッジが立ち、内側は大小様々な気泡があってふんわり。湯種特有のもちもち感はあるのに、ふんわり立ち上がっているのがすごい!普通、“もちっ”ていうのは餅っぽいってことだから(※私調べ)、そこに重みというのはつきまとうイメージ。生地に重みがあれば、気泡を潰すことなく立ち上げて、ふんわりと持ち上げ続けることは難しいと思うんです。もちっとしているものは、歯を入れてもちっとした瞬間にずんっと重さを感じるものが多いイメージで、それはそれで独特の食感で好きなのですが。これは、ふんわりとした柔らかさともちっとした粘り気がハーフ&ハーフで共存していてとても面白いのです。

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噛んだ瞬間の抵抗感は“ねちっ”を予感させるのに、すかさず“ふわっ”と私をくるんで離さない(キュン)。でも、ねちっと感は横でそんな様子をじっと眺め続けているのです。き、きまずい。こんなときは、どちらも好きなのー!って天真爛漫に開き直ってチャラ男になりきるのがオススメです(何のアドバイスだ!)。

おとぎ話のパン屋さんあります…〈RAKUDA〉

小さな門をくぐれば、おとぎ話の世界に迷い込んだような、穏やかな中庭に佇むパン屋さん〈RAKUDA〉に出会えます。オープンの時間頃にお邪魔したら、待ってました!の勢いで続々とお客様がいらして、皆さんホクホクしたお顔で帰っていかれます。それを見ているだけでとっても温かい気持ちに。小さなカウンターを介して対面式で買うあたりも昭和のタバコ屋さんみたいで、少し昔にタイムスリップしたようなおとぎ話感(!?)も味わえます。

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「チョコクルミクランベリー」。まん丸でずしりと重さのある大きなカタマリ。
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半分に切ってみると、その重さの正体が明らかに!

ぎゅっと身の詰まった質感は、パン生地のキャラクターだけじゃなかったんですね。チョコにクランベリー、クルミが、おしくらまんじゅうするかの如く身を寄せ合って生きています(生きている?)。噛めば噛むほど生地から味わいがじわじわと出てくるタイプではあるけれども、それよりも何よりも障害物が多すぎます(褒めています)!ぷちりぷちりとクランベリーが弾ける度に食欲が刺激されるでしょ、大粒でゴロゴロと入ったクルミはコリッコリッと響くでしょ、そこからクルミお得意の(!?)リスの気持ちになるような木々の香りに似た芳ばしい風味が立ち込めるでしょ。そこで、チョコレートがしつこさ0であたかも自然に振る舞うんです。美味しい障害物がいかに多いかお分かりいただけましたでしょうか?

待望の再開…〈THE STANDARD BAKERS〉

宇都宮市大谷町にある本店は10月の台風で被災されてこの1月に営業再開となったばかり。大変な被害に遭われて、この度、力強く再開されたピカピカのお店にお邪魔してきました。Hanakoの誌面にはダイナミックなロケーションにあるお店の写真が大きく載っていますよ。

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「クロフィン」。クロワッサン+マフィン=「クロフィン」。すくっと立つそのルックス、可愛いだけじゃありませんよ。
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バターでサクサクの外側から、内側のとろりんとしたカスタードまでの食感のグラデーションが心地いい。

サクッと音が鳴ったと思ったら、内側へ向かえば向かうほど柔らかな食感に移り変わり、中心は卵たっぷりのカスタードがお出迎え。カスタードは、センターの重圧も跳ね除けてとろーんとしっかりコク深く、その責務を全うしています。ちなみに、表面のクロワッサンの端っこのようにぐるぐると渦を巻いているところは、バターの香りも感じやすく1番のサクサクポイントです。Don't miss it!!(←カッコつけたがり)。お店にはレストランが併設されていて、この日もテラスで犬の散歩がてらお茶を飲む人や、パン片手に楽しげにお話されているご夫人方がいらして、街の人もきっとこの再開を心待ちにしていたんだなぁと、街とお店の繋がりを感じたのでした。

パン好きとしては惹かれてやまない街、那須と宇都宮をパン巡りしてきました。一つ一つのお店にそれぞれの美学があってこだわりがある。それはパンにだけじゃなくお店の雰囲気にも現れているから、やっぱりパン屋さんが好きだと改めて感じたパン巡りでした。イベントとかで手軽に買えるのも一つの贅沢だけど、やっぱりお店へ行って買える方が心としてはもっと贅沢ですね。皆さんも、那須と宇都宮のパン巡りに出かけてみませんか?

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