観光大使がお勧めします!?…〈Pea Green〉と〈Freibäcker SAYA〉
2020.02.06

第63回 花井悠希の朝パン日誌 vol.63 観光大使がお勧めします!?…〈Pea Green〉と〈Freibäcker SAYA〉

実はワタクシ、2016年に三重県四日市市の観光大使を拝命し務めさせていただいております。といっても堅苦しい感じでは全くなく、四日市市が誇るゆるキャラ「こにゅうどうくん」の可愛さをシェアしたり、街の情報をお届けしたり、四日市市のイベントや式典に参加したりという感じで、楽しく続けています。昔は「観光大使ってどんな人がやっているのだろう?」と思っていたけど、まさか自分が任命されるなんて!人生は本当に予想外の連続です。ということもあり、地元の方にはよく「四日市でオススメのパンはありますか?」って聞かれます。これまでの連載でも、四日市市のパンを紹介しているのですが(第3、9回)、最近は出来ていなかったかと思うので、今回は、最近出会ったばかりの四日市市のパン屋さんをご紹介しようと思います。そしておとなり、いなべ市に最近出来たばかりの話題のパン屋さんにも行ってきました!
花井 悠希
花井 悠希 / ヴァイオリニスト

「三重県出身。三重県四日市市観光大使。3歳よりヴァイオリンを始める。 2010年4月21日コロムビアよりデビュー。〈1966カルテット〉メンバー。http://columbia.jp/hanaiyuki/

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予約必須!?食感に惚れるパン…〈Pea Green〉

四日市市在住の友人がオススメしてくれたのが、〈Pea Green〉のパン。中でも、食パンは予約をしないと買えないほど大人気らしい!そんなウワサを聞いてゲットするタイミングを逃していたら、なんとオススメしてくれた友人が買ってきてくれましたー!神様ー!!

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「塩パン」

ふっかふか。これはあまりにもあれだ、あれなんです。そう、天日干ししたお布団のようなのです。そう表現してしまうのは安易すぎやしないか。もっと他の表現だってあるはずだと、舌で味わいながらイマジネーションの旅に出ます。でも、でもでも、ダメだ。浮かばないよ、他の表現なんて(完敗)!この全幅の信頼を寄せられるような安心感はまさにお布団のそれだし、空気をたっぷり含んだふかふかの厚みは、お日様の下、太陽の光をたっぷり吸い込んだ午後のお布団にだって似ています(布団好きか!)。とりあえず伝わりましたか、ふかっと感。伝わっていたら嬉しいです。

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そこからむぎゅ、もちーっとした弾力が徐々に出てくると、歯が最後押し切る直前にもっちもっちと1番の抵抗が。1番といっても、子供がやる気なさそうにおしくらまんじゅうしているような押し返し。えぇいーそんな可愛い抵抗してもこのお布団でくるんでやるんだからー!と、キュンキュンしながら口内から消えるよりも先に次の一口をどんどん入れたくなっちゃうので、結局すぐに食べ終わっちゃいます(寂しい)。中央のバターの住処の空洞からふかっとぬける空気も塩気もちょうどいいです。寂しくなっちゃうから(おそらく私だけでしょうが)、みんなで食べたいパン。

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「角食」

持ち上げるとズシッと重みが。はい、注目!これが食パンの保水力を物語っているのです。そのままでも美味しいみたいですが、なんだかんだでトーストが好きな私はトーストに。

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むふふ。やはりトーストしても水分をたっぷり抱えた重みは健在です。まるで真っ白なはんぺんのように(褒め言葉です!)しゅわしゅわと消える口溶けは、ピュアで儚く繊細で、甘みがゆっくりと広がります。舌に残るほど甘くないのがいいのです、とても。そして、表面の薄くカリッとした膜と内側のしっとりしなやかな質感の鮮やかなコントラスト!美味しい食パンの醍醐味ですよね。こちらは耳まで柔らか。繊細な内側に合わせてびっくりしないように(そうなの?)、繊細な柔らかさが続いています。バターだって、チーズだって、ジャムだって、何色にだって染まる、私たちの味方でいてくれる食パンさんです。

山を眺めながら本格派なドイツパンを…〈Freibäcker SAYA〉

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昨年12月に、名古屋からいなべ市へ移転オープンしたばかりの〈Freibäcker SAYA〉。自然豊かな藤原岳の麓に立つお店へ、オープン11時に行ってみると、すでに大行列。列が進み、ショーケースに近づいてくると見えたのは、本格的なドイツパン。ドイツパンにあまり詳しくない私からすると聞きなれないパンの名前ばかりで、おまじないを唱えるように口に出したくなります。知らないものに出会う楽しみ!ルンルンしますね。

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「メアコルンバウアルン」

「メアコルン、バウアルーン!!」…でしょ(なれなれしい)?変身できそうな気がしてきませんか(いかにもドイツ語身につかなかった人)?しっかりとした酸味、もちっとしつつ密度の高い生地、じわじわとゆっくり立ち上がってくる穀物とライ麦、小麦がブレンドされた旨味。これこれ、これぞドイツパンなお味です。そこにぷちっと雑穀がはじけると、森の香りをのせたような香ばしさが高らかと歌い舞います。それは時折コーンフレークのような親しみやすさもみせながら、力強く鼻に抜けるのです。

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そんなドイツパンに合わせるなら、やはりチーズとハムがいいのでは?と合わせてみたら、大正解!バターよりもチーズと合わせるのがオススメです。チーズのまろやかなコクが、パンの酸味をやわらげ穏やかな表情をつけてくれます。

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「カイザーゼンメル」

人生の転機が何度かあるとしたら、私にとって、大学2年生の夏は転機だったのかもしれません。それはドイツでこのパンに出会ったこと。そこからパンにより興味がわいたこと。幼い頃から親しんだ甘い食パンやロールパン、日本のオーソドックスなパンしか親しみがなかった私にとって、ドイツで食べたパンというのは衝撃でした。音楽のセミナーで滞在していたドイツの寮のご飯で、毎食出てきたこの「カイザーゼンメル」。甘くない、密度が高くてぎっしり。初めましてのパンだったから、周りのドイツ人やヨーロッパからきた生徒さんをマネして半分に割り、間にスライスチーズやロースハムを挟んで食べてみたら、それは日本のサンドイッチとは異なる食べ物。こんなにシンプルでカラッと爽快なサンドイッチがあるのか。歯にかかる負荷はあっても、こんなに甘くなくて塩気と小麦の香りがダイレクトに届くのかとカルチャーショックを受けました。そこから毎日毎日(ほぼ毎食)同じセットを食べ続けています。それでも飽きることがなく、周りのみんなを見ても、毎食そのセットを食べていました。パンが主食の文化を体験し、その美味しさを知って帰ってきたわけです。この子をかじった時とき、夏の思い出が駆け巡りました(思い出が長すぎました)。

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こちらはドイツの思い出よりも、密度の圧迫感は少なめでふかっとした抜けがあるので、ロールパン感覚でもいただけます。それでいて、絶妙に効いてくる塩気もちゃんとあるし、トップに覆うゴマはパリパリと香ばしく、“洗練”というトッピングもプラスされています。だけど、美味しいを押し切るわけでも声高らかに主張するわけでもない。ただ毎日食べたいと思い、これからも日常にあったらいいなと願うパンなのです。ドイツパンのよさがきちんとあって、私の記憶が大変喜んでおりました。

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パンを買ってテラスに出ると絶景が待っています!春は、ここでサンドイッチを食べたい!

3月14日に〈1966カルテット〉で三重県いなべ市でのコンサートがあるため、プロモーションで帰省したとき、思いがけず三重県北勢地区でいまアツい(死語?)パン屋さんを味わうことができました。四日市市のパン屋さん、いなべ市のパン屋さん、どちらも車じゃないとなかなか行きづらい場所にありますが、この辺りは景色もご馳走!ドライブがてら足を伸ばしてみませんか?

お知らせ!

コンサートをします!ぜひ聴きにいらしてくださいね!

『1966Quartet 10th anniversary Tour -Spring Carnival』
【日時】3月14日(土)開場13:30/開演14:00
【場所】いなべ市北勢市民会館 さくらホール(三重県いなべ市北勢町阿下喜3083-1)
■いなべ市芸術文化協会(0594-82-1551)
詳しくはコチラから

■前回の記事「そう、出会いは突然に…〈skywalker bakery & cafe〉と〈osanji time.〉」はコチラから

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