憧れは、バレリーナのような美しさ。 カラダの代謝を上げる足首エクササイズ!【バレリーナ金子仁美のきれいなカラダのつくり方】

LEARN 2020.10.28

バレリーナ金子仁美さんが、ベールに包まれたバレリーナの生活と、日常でできる簡単ストレッチやトレーニングをご紹介します。第7回は、冷え性に効く足首のエクササイズをレクチャーします。

寒い季節がやってきましたが、皆さんはいかがお過ごしでしょうか?寒いと中々カラダを動かそうとせず、縮こまってしまう方もいるかもしれませんが、カラダを温めずにいると血行が悪くなり、筋肉も固まって柔軟性も低下してしまいます。
私たちダンサーにとって冷えは天敵。ケガにもつながるため、春夏秋冬、毎日気をつけて過ごしています。夏でもなるべく足首まである靴下、スニーカーで過ごしています。このような意識はダンサーだけではなく、全ての方に大切なこと。そこで、毎年冷え性で悩んでいる方や健康なカラダでいたいと思う方にぜひやっていただきたい、足首のエクササイズを紹介します。

寒い季節もぽっかぽか!代謝を上げる足首のエクササイズ。

起床時や就寝前に、軽く足首を動かしてあげましょう。さするだけでも効果がありますよ!

金子さん連載 第7回

1.片方の手で足裏をつかみ、反対の手で膝を押さえる。足裏を掴んでいる方の手をカラダに引き寄せて。アキレス腱とふくらはぎのストレッチになります。

20秒を2セット。

2.足を前にのばしたらつま先を天井に向け、かかとを押し出すようにする(フレックス)。そのまま指関節を床のほうへ押し出し(ドゥミ・ポワント)、つま先を伸ばす(ポワント)。

3〜5回、ゆっくりくり返しましょう。

3.足の指を思いっきりパーに開いて10秒キープしたら、指のみをギュッと縮めてさらに10秒キープ。

3〜5セット。足の指を動かすことで血行がよくなります。

4.指先をまっすぐ前に向けて立ち、床を足の裏でしっかり押しながら、かかとをまっすぐ上に持ち上げる。限界までかかとを持ち上げたら、ゆっくり元の位置に戻して。

10秒を2セット。足首からふくらはぎ、もも裏にも効果があるエクササイズです。親指や小指に傾かないように、指全体をしっかり床につけましょう。写真では片足ずつやっていますが、両足一緒に膝をつけたままやることで、O脚の改善にも効果があります。

【日常のひとコマ】憧れの舞台『M』、無事に踊りきりました!

10月24日(土)と25日(日)、三島由紀夫さんの作品を題材にした『M』という作品の公演がありました。バレエ団で上演するのは10年ぶりということで、ほとんどのダンサーが初めて挑戦する作品でした。私自身は〈東京バレエ団〉に入団する前、高校生のときに客席から観たことがあり、「きれいな作品だな…」と印象に残っていましたが、まさか自分がソリストに選ばれるとは思っていなかったのでびっくり。三島由紀夫さんの作品を読んだことがなかったので、まずは飯田先生(〈東京バレエ団〉団長)に相談し、小説『仮面の告白』や三島さんのドキュメンタリー映像で勉強しました。

なかなかなじみのなかった三島さんの作品。まだ自信をもって「理解した」とは言えませんが、自分のこれまでなかった表現の仕方を勉強することができ、ダンサーとして一歩前進できたかな…と少し手応えを感じています。11月まで舞台があるので、さらに役を深めていきたいと思います。

金子さん連載 第7回

そして今、この原稿はまさに『M』の本番前の劇場で書いているのですが、私たちダンサーにとって寒さは大敵!私は首もとが冷えないように気をつけています。ネックウォーマーを着けることもありますが、最近は母が編んでくれたストールをレッスンや外を歩くときも巻いて過ごしています。

以上、金子仁美でした。来月またお会いしましょう!皆さまもお風邪には気をつけてくださいね。

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