ビビりな都会っ子、はじめてのひとり登山。|まろが行く、ひとりホテルのすゝめVol.15【番外編】
誰かと一緒に過ごすのはもちろん楽しいけれど、時にはひとりになりたい時間がある。そんな誰もが抱く欲求に、ひとり時間の楽しみ方を提案し、ひとりホテルステイに“沼っている”まろさんが寄り添う連載「まろが行く、ひとりホテルのすゝめ」。第15回目となる今回は番外編をお届け。先日、高尾山でデビューを果たしたという“ひとり登山”を提案します。
ひとり登山って、ハードル高くない?問題。
こんにちは、まろです。実は私、先日“ひとり登山”デビューをしまして、これがものすごく良くて!是非ともこの魅力をお伝えしたいと思ったので、今回番外編で「ひとり登山のすゝめ」と題して、書かせていただきます。
「ひとり登山なんて、ハードル高すぎませんか?」と思う方も多いと思うのですが、何を隠そう、私もそう思っていたひとり。でも、自然の中でデジタルデトックスしたい気持ちはあって、それこそお宿でも、緑に囲まれた場所を選ぶことが多々ありました。
もっと自然に触れたいなあと思っていた矢先、大学時代の友人がトレッキングを楽しむ様子をSNSにあげていて。彼女は一人でも行っていて、だからこその達成感や、リラックス効果についても熱く語っていて、私もその感覚を味わってみたいなあと思うようになったんです。
でも、いきなりひとりなんて、恐ろしい…よし!まずは、彼女に教えを乞おうと、お願いしてガイドしてもらうことにしました。すると、これが想像以上に、楽しいのなんの!!
それまで山登りと聞くと、きつい登りのイメージしか湧かず、もちろんそういったハードな面はあるのですが、登り切った後の達成感は格別でしたし、山頂でご飯を食べたり、下山してお酒を飲んだり、“登る”以外のコンテンツもたくさんあって。今まで知ることのなかった登山の魅力を、彼女のおかげで発見することができたんです。
そして、彼女と高尾山に登った後、「ここなら、ひとりでも登れそう」と思い、ついにひとり登山デビューするに至りました。
先日も書きましたが、いきなり一人でやるのはハードルが高いことって結構あるので、まずは誰かを誘ってやってみるのがいいと思います。
実はこの友人とは、大学を卒業して以来ほとんど会っておらず、最初ドキドキしていたのですが、本当に快く応じてくれて。なので、時には勇気を出して誘ってみるのも大事です。兎にも角にも、素敵な友人に感謝!
いよいよ、はじめてのひとり高尾山へ。
さて、ついに迎えたひとり高尾山デビュー。わくわく、ドキドキ。
登山用の格好を気にされている方も多いと思いますが、高尾山ってとてもカジュアルなので、普段はいているスニーカーや、私服で登っている人もいるくらいで。私はランニングする時の格好で、モンベルで購入した薄手のジャケットを羽織って登りました。
靴は、高尾山口駅前にあるホテル〈タカオネ〉でレンタル。『On』、『KEEN』と海外のおしゃれなメーカーの登山用シューズが手軽に借りられるうえ、荷物も預けられるのでおすすめです!
さあ、準備万端。下見で友人と登ったコースが非常に良かったので、今回はそれを踏襲することに。ということで、まずは中腹まで、メインの1号路を歩きます。
実は、この道のり、この先の道中を含めた中で一番きつい…!傾斜があるので、かなり足にきます。でも、個人的にはちょうど耐えられるくらいの良いキツさで、こうやって人生も“山あり”のときもあるよな〜と考えに耽っていたら、あっという間でした。
頑張った自分へのご褒美に、名物の「天狗焼き」を。あまりに美味しいので、またこのために登りたいと思ったくらいでした。こういうのがあると頑張れる!
ちなみに、ロープウェイで一気に中腹に行くなんて手も。こんな風に、自分のレベルに合わせて調整できるのが、高尾山のいいところだなあと思います。
お気に入りの3号路。登頂で待っていた、富士山の絶景!
このまま1号路を登り続けるという手もあるのですが、私のおすすめは、高尾山薬王院の浄心門の手前、左から始まる3号路で登頂を目指すこと。
常緑樹の木々に囲まれ、豊かな高尾山の自然が広がっていて、人通りも少ないので、静かにゆったり歩くことができます。1号路に比べると道幅は狭いですが、傾斜も少なく、初心者の私でも登りやすいのがいいところ。
比較的穴場の登山路で、とてもおすすめです。自分のペースで時々立ち止まって、緑の中で深呼吸するときの、気持ちよさと言ったら…!
そして、待ちに待った頂上へ。この日は冬空で空気も澄んでいて、冠雪した美しい富士山を拝むことができました!一汗かいた後に見る絶景って、たまらないんですよね。
やり切ったぞー!友達と登ったときの快感とはまた違って、今回は自力でやったからこその、格別な達成感がありました。ビビりな私も、やればできるじゃん。
焚き火に、温泉に、下山の楽しみがたくさん。
登山の醍醐味は、登り切った後から、と思うくらい下山の楽しみがたくさんあります。
まずは、1号路で降って、中腹付近にある〈高尾山薬王院〉を参拝。1200年以上の歴史を持つ由緒正しき神社で、厳かな雰囲気が漂っています。
その後少し歩いて、リフト乗り場に到着。なんだかこのリフト、レトロで可愛いのです。そしてこの絶景を見ながら降っていくのが、とっても気持ちいい〜!最初、一人でリフトってちょっと恥ずかしいかも?と思いましたが、そんなことは全くなく、一人でわいわいはしゃいでいたら、あっという間に着いてしまいました。
再び〈タカオネ〉に戻って、屋外のNAKA-NIWAへ。なんとこちらでは、焚き火をしながら、美味しいラーメンまでいただけてしまうのです。お酒も飲んで、ゆらめく火に癒されて、くぅ〜最高!
この「タキビメン」は期間限定だったのですが、グランドメニューにはスモアや焼きトウモロコシなどもあるそうです。
〈タカオネ〉
住所:〒193-0844 東京都八王子市高尾町2264
公式HP:https://takaone.jp/hotel/
最後は、〈京王高尾山温泉 極楽湯〉で、ひとっ風呂。疲れが一気に吹き飛びます。このプラン、自画自賛ですが最高すぎませんか?!そう、ここまでが“山登り”なんですよ。
まろの編集後記 〜Vol.15のひとり登山を終えて〜
いや〜あんなに高かったひとり登山のハードルが嘘のよう!もう完全に味をしめてしまいまして、次はどこに登ろう?って、今からワクワクしています。“低山”と呼ばれる、高尾山のような登りやすい山って実は割とあるようで、ひとり旅の中にも取り入れていきたいなと思いました。
誰かと登る楽しさももちろんあるのですが、ひとりだとマイペースに登れて、登りながらゆっくり考え事もできて、すごく良かったです。あと、こんな私でもひとりで登山できるのか!と自信にもなりました。歳を重ねると、色々“慣れ”も出てきますが、常に新しいことに挑戦するのって大事ですね。
みなさんも、ぜひ気晴らしに、自分探しに“ひとり登山”デビューしてみてください!