どんな日でも最高に楽しい。マンガ片手にピクニック気分が味わえる〈京都国際マンガミュージアム〉|子どもと巡る、優しい京都Vol.2
トレンドに流されることなく、不動の人気を誇る京都は古都ならではの落ち着いた雰囲気が魅力。ただ、それ故、子どもと一緒だと行ける場所が限られてしまう…と思っている人も多いはず。本連載では、そんな悩みに寄り添うべく、京都在住で一児の母・田中泰子さんが現地に住んでいるからこそわかる、子連れでも最高に楽しいスポットを紹介します。今回訪れたのは〈京都国際マンガミュージアム〉。
「良いなぁ」が溢れている。京都国際マンガミュージアムでマンガを満喫
今回は烏丸御池すぐのところにある〈京都国際マンガミュージアム〉に行ってきました。良すぎて衝撃を受けました。京都に住んで11年目、前を通ることはよくあり、早く行ったほうがいいよと言われていましたが、本当にもっと早く行けばよかった…。
〈京都国際マンガミュージアム〉は博物館的機能と図書館的機能を併せ持った新しい文化施設。楽しくマンガを読める場所であると同時に、マンガ文化財の保存と研究に力を入れておられます。
建物は昭和初期建造の元龍池小学校で、長年地域のシンボルでもあった小学校の役割を引き継ぐという表明でもあるそうです。
メイン展示となる「マンガって何?」では、マンガの歴史や産業などを知ることができ、他にも学びになる展示がたくさんありました。毎日、紙芝居が行われており(子どもも大人も楽しめるような紙芝居でした)土日祝日にはマンガ制作実演や制作体験のワークショップなども行われているそうです。
各階廊下の書架や、大きなお部屋の壁一面に埋め尽くされたマンガの壁には、1970年代以降のマンガ単行本が約5万冊も設置されているそうです。各フロアには検索機があるので読んでみたかったマンガを簡単に探すことができます。
読みたいマンガを選び、敷地内であれば自分の好きな場所でくつろいで読むことができます。マンガ好きの方には夢のような施設です!
一階には「こども図書館」のフロアがあります。こちらには絵本が3000冊も設置されており、子どもが喜ぶ空間作りがされていて、「めっちゃ良いなぁ」と思いました。娘もテンションがあがりいろんな絵本を楽しんでいました(子ども図書館の絵本も施設内で持ち出し可能です)。
外出もOK。お気に入りのおかしを片手に中庭でピクニック
京都国際マンガミュージアムの良いところはたくさんありますが、もう「これはめっちゃ嬉しい!」と思っているのは再入場可能ということです。自由に出たり入ったりできるのです!
朝から行って見学やマンガを楽しみ、お昼は外に食べに行ったり、おやつとコーヒーを買いに出たり、その後テラスや芝生でブレイクタイムをし、一日中マンガを楽しめるのです
(館内は飲食不可で、テラスや芝生で飲食が可能です)。
ミュージアムの2本南には、国内外のアートシネマを扱うミニシアター《アップリンク京都》やアジアでは京都のみに出店している《エースホテル京都》、約20店舗のショップ&レストランが入った複合施設《新風館》があるのでランチや休憩、散歩にぴったりです。
この日の私たちは、2本北にある、《おおたや》にお昼ごはんを食べに行きました。子連れにはうれしいお座敷席がたっぷりあります。普段からこちらにはよく行くのですが、とってもおすすめです。
お昼ごはんの帰り道にはおやつの調達も。近くにブルーベリーとクリームチーズのスコーンが美味しくて大好きな《ナカムラジェネラルストア》や、ベーグルとパンで人気の《フリップアップ》があります。
近隣にはご紹介したお店以外にもたくさん良いところがあるのでぜひぜひチェックしてみてください。
再入場した後は読みたいマンガを集めてきて、併設されている《前田珈琲》でドリンクをテイクアウトして芝生でくつろぎました。芝生用に、ふわふわのレジャーシートやブランケット、クッションなどの貸し出しサービスがあります(各アイテム一回100円)。暖かい時期の為のパラソルやサンチェアなどもありました。暖かくなってから行く計画を立てるのも楽しみな想像が膨らみます。
真冬の芝生はいかにも寒そうですが、天気が良い日の午前中からお昼頃までだと芝生に陽が当たってポカポカになりそうなので(西向きの建物)冬でも芝生で過ごせるかもしれません。
というようにマンガを片手にピクニック気分を楽しめるのです! 芝生でごろごろのんびりしながら、子どもは絵本を読んだり芝生ではしゃげたり、わたしはマンガを読み放題なんて最高です。
どんな日でもみんなが笑顔になる工夫がいっぱい
建物北側に駐輪場があるので自転車を止められるのも嬉しいです。駐輪場横にはシェアサイクルも設置されているので、(小さなお子さまはまだ乗れませんが…)電車で来る方も自転車で外出できて楽しくなりそうです。
他にもおすすめポイントがあります!
①マンガ万博のコーナーでは多言語翻訳版のマンガや海外コミックスもたくさん設置されているので海外から遊びに来ているお友達と行くのも楽しそうです。
②コインロッカーがあるので(100円返却式)大荷物の方も身軽に楽しむことができます。
③授乳室もあるので赤ちゃん連れの方も安心です。
④フリーWi-Fiがあります。
暖かなお天気の日に芝生やテラスでゆっくりされるのも良いし、寒い日や雨の日は暖かい室内でゆっくりされるのも良いし、晴れの日も雨の日も、寒い季節も暖かい季節も、どんな日でも楽しめる最高の施設です。
次は、少し暖かくなりだしたら、1日予定を空けておやつを買い込んで、芝生で朝から夕方まで解放感を感じながらマンガを満喫したいと思っています。
めっちゃ良いなぁと思うところがいくつもいくつもある〈京都国際マンガミュージアム〉。大人も子どももおひとりさまでも、二人でも、ファミリーでも、みんなが一日中楽しめるおすすめの場所なのでぜひ!です。
【INFORMATION】
京都国際マンガミュージアム
住所:〒604-0846 京都市中京区烏丸通御池上ル(元龍池小学校)
HP:https://kyotomm.jp/
開所時間:10:30~17:30(最終入館時刻 17:00)
休館日:毎週水曜日(祝日の場合は翌日)年末年始(※年始は1月5日(金)から開館されるそうです)、メンテナンス期間
入館料:大人 900円、中高生 400円、小学生 200円