別府温泉
リゾートの海のようなコバルトブルーの湯が噴き出し、モクモクと立ちこめる白い煙が幻想的。ラジウム硫酸鉄が多い泉質のため、太陽光を通すとこの青色になるのだとか。赤池温泉や足湯なども楽しめる。

町歩きが楽しい温泉街。 【別府温泉】新旧が融合する温泉とアートを巡る旅。 Travel 2023.02.03

海と山に囲まれた大分県別府市。
「別府八湯」という8つの温泉郷があり、日本一の源泉数・湧出量を誇る、まさに温泉のデパート。古くから観光地として栄えてきたこの町で、最近では文化や芸術に関わる様々なイベントや出店が続き、温泉と一緒にアート巡りを楽しむのも別府観光のニュースタンダードになっている。

1日目は定番の「地獄めぐり」。1カ所の入場料は400円だが、7カ所すべて回るなら共通チケット(2000円)がお得。途中で甘いもの休憩などを挟み、宿は別府湾に面した〈界 別府〉で初日の疲れを癒す。2日目は別府の温泉街へ。入浴料が100円~といった地域密着型の共同浴場を、アート巡りや食べ歩きをしながら数軒はしごして、自分に合う泉質を見つけるのが醍醐味。

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DAY1

1. 〈 レストラン東洋軒 〉でとり天を堪能。

創業は大正15(1926)年。名物は、かぼす酢醤油とからしでさっぱりと食べる、本家とり天定食1,430円。
行列必至なので、オープン時間の少し前に行くのがおすすめ。
創業は大正15(1926)年。名物は、かぼす酢醤油とからしでさっぱりと食べる、本家とり天定食1,430円。
行列必至なので、オープン時間の少し前に行くのがおすすめ。

〈レストラン東洋軒〉
住所:大分県別府市石垣東7-8-22
営業時間:11:00~15:30、17:00~22:00、土日祝11:00~22:00
定休日:第2火休
TEL:0977-23-3333
席数:84席

2. 〈 海地獄 〉など、地獄めぐり。

リゾートの海のようなコバルトブルーの湯が噴き出し、モクモクと立ちこめる白い煙が幻想的。ラジウム硫酸鉄が多い泉質のため、太陽光を通すとこの青色になるのだとか。赤池温泉や足湯なども楽しめる。
リゾートの海のようなコバルトブルーの湯が噴き出し、モクモクと立ちこめる白い煙が幻想的。ラジウム硫酸鉄が多い泉質のため、太陽光を通すとこの青色になるのだとか。赤池温泉や足湯なども楽しめる。

〈海地獄〉
住所:大分県別府市大字鉄輪559-1
TEL:0977-66-0121
営業時間:8:00~17:00
定休日:無休
料金:400円

3. 〈 岡本屋売店 〉でプリンを。

「地獄めぐり」の道中に立ち寄りたいのが、温泉の硫黄噴気を利用した〈岡本屋売店〉。中でも地獄蒸しプリン(330円)は食べておきたい一品。立ち上る湯煙を眺めながら、しばし休憩。
「地獄めぐり」の道中に立ち寄りたいのが、温泉の硫黄噴気を利用した〈岡本屋売店〉。中でも地獄蒸しプリン(330円)は食べておきたい一品。立ち上る湯煙を眺めながら、しばし休憩。
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〈明礬温泉 岡本屋売店〉
住所:大分県別府市明礬3組
TEL:0977-66-6115
営業時間:8:30~18:30(17:30LO、イートインの場合は18:00まで)
定休日:無休
席数:48席
喫煙:可

4. 〈 冨士屋 一也百ホール&ギャラリー 〉でひと休み。

別府に唯一残る、明治時代の旅館建築を再生。歴史を感じる美しい建物と庭は、眺めているだけで時間を忘れてしまうほど。大分モンブラン(ケーキセット1,100円~)は、大分県産の和栗をたっぷり使用。
別府に唯一残る、明治時代の旅館建築を再生。歴史を感じる美しい建物と庭は、眺めているだけで時間を忘れてしまうほど。大分モンブラン(ケーキセット1,100円~)は、大分県産の和栗をたっぷり使用。
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〈冨士屋 一也百ホール&ギャラリー〉
住所:大分県別府市鉄輪上1組
TEL:0977-66-3251
営業時間:10:00~17:00
定休日:月、火
席数:12

5. 〈 界 別府 〉に宿泊。

“ドラマティック温泉街”がコンセプト。温泉の泉質は“美人の湯”と謳われる炭酸水素塩泉。客室はすべて別府湾を絵画のように楽しめる「ピクチャーウィンドウ」が特徴。夜には「スマートボール」や「地獄ラーメン」などの出店も出現。 
“ドラマティック温泉街”がコンセプト。温泉の泉質は“美人の湯”と謳われる炭酸水素塩泉。客室はすべて別府湾を絵画のように楽しめる「ピクチャーウィンドウ」が特徴。夜には「スマートボール」や「地獄ラーメン」などの出店も出現。 
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〈界 別府〉
住所:大分県別府市北浜2-14-29
TEL:050-3134-8092(界予約センター)
部屋数:全70室
料金:1泊2名1室・1名32,000円~(2食付き、税・サ込み) 
URL:https://hoshinoresorts.com/ja/hotels/kaibeppu/

DAY2

6. 〈 別府つげ工芸  〉でブラシ作り体験。

〈界 別府〉に宿泊した人限定で「別府つげ細工職人と行う一生モノのつげブラシ作り」というアクティビティも。
〈界 別府〉に宿泊した人限定で「別府つげ細工職人と行う一生モノのつげブラシ作り」というアクティビティも。
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〈別府つげ工芸〉
住所:大分県別府市松原町10-2
TEL:0977-23-3841
営業時間:8:30~17:00
定休:日祝、年末年始休
料金:1名20,000円(ブラシの種類によって5,500円~の追加料金あり)、1日1組4名まで。〈界 別府〉のHPにて7日前までに要予約。

7. 〈 清島アパート 〉でアートに触れる。

別府アートブームの火付け役、〈BE
PPU PROJECT〉が運営するアーティスト/クリエイターの居住・制作スペース。見学希望日の2日前までにメール(info@beppuproject.com)で予約すれば見学可。11月27日まで「ベップ・アート・マンス2022」の一環としてオープンアトリエも開催中。詳細はWebサイトで。
別府アートブームの火付け役、〈BE PPU PROJECT〉が運営するアーティスト/クリエイターの居住・制作スペース。見学希望日の2日前までにメール(info@beppuproject.com)で予約すれば見学可。11月27日まで「ベップ・アート・マンス2022」の一環としてオープンアトリエも開催中。詳細はWebサイトで。
森本凌司さんの制作中の作品。
森本凌司さんの制作中の作品。

〈清島アパート〉
住所:大分県別府市末広町2-27
TEL:0977-22-3560

8. 〈 冷麺温麺専門店 胡月 〉でランチ。

満州から来た人に習って和風にアレンジした名物・別府冷麺。そば粉や小麦粉、でんぷんをブレンドした、コシのある自家製丸麺が特徴。冷麺は並800円。温かいスープの温麺、汁なしのビビン冷麺もある。
満州から来た人に習って和風にアレンジした名物・別府冷麺。そば粉や小麦粉、でんぷんをブレンドした、コシのある自家製丸麺が特徴。冷麺は並800円。温かいスープの温麺、汁なしのビビン冷麺もある。

〈冷麺温麺専門店 胡月〉
住所:大分県別府市石垣東8-1-26
TEL:0977-25-2735
営業時間:11:00~17:30(月〜16:00)
定休日:火
席数:46席

9. 〈 SPICA 〉でショッピング。

大分の作家を中心に、県外・海外など様々な場所にルーツを持つ質の高い雑貨、洋服が並ぶ。商品の背景を聞きながらの買い物は、宝物探しをする感覚に。
大分の作家を中心に、県外・海外など様々な場所にルーツを持つ質の高い雑貨、洋服が並ぶ。商品の背景を聞きながらの買い物は、宝物探しをする感覚に。
カレースプーン(M 880円)はお店オリジナル。
カレースプーン(M 880円)はお店オリジナル。
かぼす緑茶、ゆず和紅茶(各648円)。
かぼす緑茶、ゆず和紅茶(各648円)。
小鹿田(おんた)焼のポット6,600円、マグカップ2,420円。
小鹿田(おんた)焼のポット6,600円、マグカップ2,420円。

〈SPICA〉
住所:大分県別府市立田町1-34
TEL:090-9476-0656
営業時間:11:00(土日祝10:00)~17:00
定休日:水

10. 〈 SELECT BEPPU 〉でお土産探し。

築100年を超える長屋を改装したセレクトショップ。〈清島アパート〉出身のアーティストなど、大分に縁のあるアーティストや職人の作品が並ぶ。おおいた建築クッキー2,500円。2階にはマイケル・リンによる鮮やかな襖絵を展示。
築100年を超える長屋を改装したセレクトショップ。〈清島アパート〉出身のアーティストなど、大分に縁のあるアーティストや職人の作品が並ぶ。おおいた建築クッキー2,500円。2階にはマイケル・リンによる鮮やかな襖絵を展示。

〈SELECT BEPPU〉
住所:大分県別府市中央町9-34
TEL:0977-80-7226
営業時間:11:00~18:00
定休日:火、水(祝は営業)

11. 〈 冷乳果工房ジェノバ 〉で アイス休憩。

ヨーロッパで修業を重ねた店主が、別府で40年以上も営む老舗アイスクリーム店。新鮮なフルーツや九州産の最高級生クリーム、牛乳など素材にもこだわり、毎日手作りで提供。シングル470~650円、ラージ(2種)は690~990円。
ヨーロッパで修業を重ねた店主が、別府で40年以上も営む老舗アイスクリーム店。新鮮なフルーツや九州産の最高級生クリーム、牛乳など素材にもこだわり、毎日手作りで提供。シングル470~650円、ラージ(2種)は690~990円。

〈冷乳果工房ジェノバ〉
住所:大分県別府市北浜1-10-5
TEL:0977-22-6051
営業時間:12:00~21:00
定休日:水

photo : Nozomu Tomita illustration : Mami Tsujimoto text : Emi Taniguchi cooperation : Ami Hanashima

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