ハナコラボSDGsレポート 野菜、足りてる?おいしくて安全、地球環境にも優しい野菜を届ける〈KALE FARM〉
ハナコラボ パートナーの中から、SDGsについて知りたい、学びたいと意欲をもった人が「ハナコラボSDGsレポーターズ」を発足!毎週さまざまなコンテンツをレポートします。今回は、起業家・ヨガインストラクターとして活躍するKIKIさんが、ケールのコールドプレスジュースを中心とした商品を展開している〈KALE FARM〉の古森洋介さん、掛巣悠一さんに話を伺いました。
Hanako Webのみなさんこんにちは、KIKIです。今回は私たちが毎日、口にする「食」をテーマに、SDGsの切り口でインタビューを行いました。
インタビューをしたのは、〈KALE FARM〉。野菜の素材そのものの味を楽しむことができる都内の人気レストラン〈We are the farm〉のグループ会社のブランドです。
ーーなぜ〈KALE FARM〉をはじめたのでしょうか?
「〈We are the farm〉に来られる都内のお客様以外にも、全国の方においしい野菜を手軽に届けたいと思い始めました。ECを販売プラットフォームとして、〈We are the farm〉で人気の野菜であるケールのコールドプレスジュースを全国に発送しています」
ーー〈We are the farm〉のお野菜、とってもおいしいですよね!そのお野菜をいつでも自宅で気軽に摂ることができるのはうれしいです。〈KALE FARM〉のこだわりはなんでしょうか?
「何といっても固定種の種を使った野菜づくりです。野菜を作り、提供する自分たち自身が食べたいと思う野菜はどんなものかと考えたら、無農薬、化学肥料無使用に行き着きました。
固定種とは、品種改良をしていない、日本に昔からある野菜をそのまま育てた野菜のこと。野菜本来の味をおいしく楽しむことができるし、野菜のカタチが個性的です。スーパーで並んでいる野菜は基本F1種(優れた性質を合わせ持つように人工的に交配してつくった品種)が多く、育ちが早く、大きさもカタチも統一されているので販売しやすいのですが、味としては普通で、特徴はあまりないです」
ーーそうですよね。それが当たり前になりすぎて気づいていませんでしたが、言われてハッとしました。
「F1種のほうがビジネスとしては育てやすいですが、本当においしくて体にとっても地球にとっても優しい野菜は何かと考えたら、無農薬、無化学肥料で固定種を育てるのがベストだと考えました。
さらに、温度管理できる温室などを使用せず、屋外での露地(ろじ)栽培で野菜を育てています。温室を利用すれば育てやすくはなりますが、自然の厳しい環境の中で育った野菜はその分おいしさが増すんです!しかも、自然の力を利用した栽培方法なのでサステナブル。
もちろん、“農薬を使用しないこと”と“無化学肥料であること”もサステナブルです。農薬を使わないことで土壌、地下水、空気などを含む地球環境の汚染や環境負担が少なくなり、自然界にある生物の力を活用して作物を育てるので野生種の多様性を守ることができます。
無化学肥料により、地球環境への悪影響を削減することができますし、土壌中の有機物質を増やして持続可能な農業を推進できます」
ーー自分たちが食べたい、提供したい野菜を追求したら結果的にSDGsになっているって素晴らしいですね、理想のカタチですね!
「ハウスで育てるほうが気温管理などができるので育てやすいですが、露地栽培により雨や風に打たれるので、おいしくて力強い野菜ができます。ハウスで育てると文字通り“温室育ち”な野菜が育ちます。弱くなってしまうんです。
苗の段階ではハウスで育てて芽が出たら露地栽培に移しますが、ハウスにいる間も、あえて過酷な環境において強くします。例えば、枯れる一歩手前まで水をあげずに生命力を強くさせて、露地栽培での厳しい環境下でも耐えられるよう育てていきます」
ーー温室育ち!まさに人間と同じで「かわいい子には旅をさせよ」ですね。
「はい、それぞれが個性的でおいしい野菜に育つために、手間をかけて丁寧に育てています。だから味が良くて栄養価の高い野菜ができるんです」
ーー確かに、ケールジュースはどの種類も味がかなりしっかりしていて栄養がたっぷり入っていることが感じられます。もちろん無添加、保存料なども使用していないところがさらにうれしいですね。もともと野菜は好きですが、素敵なお話を聞いてさらに野菜が好きになりました!自分の体にとっても地球環境にとってもサステナブルな野菜。これからも積極的に取り入れていきます!