Hanako2022年8月号「自分に優しく、人に優しく。SDGsのニュールール」特集 必要な分だけ作る、 大切に着る、直す。受注生産ブランド〈ノール・ケアド 〉でイラストレーターよしいちひろさんがオーダー体験。
ファッションの新しい在り方を提示した〈ノール・ケアド〉。ディレクターの竹内昌子さんにその想いを聞きに、イラストレーターのよしいちひろさんがショールームを訪ねました。(PR/ノール・ケアド)
待つ時間さえ、愛おしい、サステナブルな服作りの真髄。
よしいちひろ(以下、よしい):受注生産の服を買うのは初めてなのですが、アイデアはどのように生まれたのですか?
竹内昌子(以下、竹内):以前から服作りに携わっていましたが、NYに数年住んだ時、様々なサステナブルな取り組みに出合い、日本ではあまり見かけなかった受注生産への挑戦を思いつきました。
よしい:受注生産の良い点とは?
竹内:自分たちの目の届く範囲で生産できることが一番大きいですね。アパレル産業は、サプライヤー部分での環境負荷が6割に上ります。仕組みを変えることは服の素材を変えること以上にインパクトを与えられます。そこに注力することは、モノづくりを続けてきた私だからこそやるべきだと思いました。
よしい:環境負荷というと、人間が生きているだけで地球に相当迷惑をかけていると感じてしまいます…。
竹内:大量消費から受注生産型のスローファッションに変わることで、光明が見えてくると思うんです。
よしい:必要な分だけ作って売るのは無駄がないですね。受注からどのぐらいで届きますか?
竹内:最短で40日です。翌日届くのが当たり前の日常なので「賛同ありがとうございます」というメールもお送りしています。共感してくれる方を少しでも増やしていきたいです。
よしい:待つ時間もワクワクしますし、まさに新しい買い物の形。サプライチェーンの環境負荷軽減のためにどんな取り組みをしていますか?
竹内:一番は在庫過多にならないようにすることです。受注生産なので、糸や生地量をコントロールできていますし、国内外からの物流タイミングを揃えて輸送回数を減らし、コストもCO2排出も抑え、環境負荷軽減にダイレクトに繋げることができたんです。越えるべき壁はほかにもありますが、1社が100%やるよりも、100社が1%ずつ取り組む方が広がりも速いと思うんです。
よしい:その考え方、すごく素敵です。買い物はある意味投票だから、誠実さが伝わるモノづくりによる一着を買うことでサステナブルな活動に参加できますね。そしてノール・ケアドは手の届きやすい価格帯と感じました。
竹内:自社工場で受注生産し余剰在庫を抱えず、ECに特化して価格を抑えています。新しい選択肢を提供する立場として、手に取っていただきやすいブランドでありたいです。
よしい:ショールームでゆっくり試着してからウェブ購入できるのも嬉しい。今後の目標も教えてください。
竹内:受注生産が当たり前になり、待つ楽しみという選択肢が普通になること。私たちのようなブランドが増え、サステナブルなファッションの世界がさらに広がると嬉しいです。
よしいちひろ/イラストレーター
ガーリーな中にエッジを感じる可憐なイラストが支持を集め、雑誌や広告、テキスタイルなど幅広く活躍中。ファッションへの造詣も深く、ライフスタイルにも注目が集まる。
ニットウェアのリペア&メンテナンス。
ノール・ケアドでは、ニットケアクリニックも開設。自社工場に常駐するニット修理のスペシャリストが、ほつれや穴あきを修繕してくれる。ノール・ケアドのニットは購入時期を問わず、いつでもどのコレクションも無料。有料だが他ブランドのものも持ち込みOK。お気に入りの一枚を長く大切に着るためにも嬉しいサービス。
〈ノール・ケアド〉
■ 受注期間 2022年7月1日~18日
■ ショールームOPEN 2022年7月8日~10日
商品は受注期間内にHPからオーダー。最短40日でお届け。
実際に試着したい場合は、ショールームへ。
※7月18日以降のスケジュール、ショールームについてはHPでチェックを。
■オフィシャルHP
オーダーはすべてウェブサイトから。