直して着る、を考える。 お気に入りの服を長く着て衣料ロスを救う!お直ししてくれるブランドもご紹介。

SUSTAINABLE 2021.11.27

衣料ロスが深刻な問題となっている今、服は使い捨てず着回す時代に。ほつれや汚れを直したり、新たな気持ちで着られるようにリメイクしてみたり。大切に使い続けることが、未来の環境を守るための大切なアクションに。今回は、各ブランドの取り組みをご紹介します。

1.〈ReMUJI〉染色、洗い直し、加工を施して新たな価値を持つ服に。

ほつれがある服を繋ぎ合わせた「つながる服」各3,990円。「パッチワークによって新しい表情が生まれます」
ほつれがある服を繋ぎ合わせた「つながる服」各3,990円。「パッチワークによって新しい表情が生まれます」

回収した自社の衣類や布製品の中から「まだ着られる服」を厳選して染め直し、再生させるプロジェクト。この秋リニューアルした〈MUJI 新宿〉には、最大規模の「ReMUJI」スペースが登場。藍色や淡色、墨黒と染めの色数が増えたほか、今まで素材や色などの面から染められなかった衣類を洗い直し、古着として販売するように。さらに、ほつれがある衣服にパッチワークなどを施し再商品化するなど、プロダクトもデザインもさらに多彩に。

〈ReMUJI〉
■東京都新宿区新宿3-15-15 新宿ピカデリーB1~2F
■03-5367-2710
■11:00~21:00 不定休

2.〈Mend It Mine(メンド イット マイン)〉手を加えることで愛着もひとしお。メンディングで私だけの一着を。

スタッフが5~6年愛用していたブラウス。縫い目に穴が開いたので、押し花柄の布を縫いつけたそう。「自分で直したら元の服よりもっと好きになれそう!」
スタッフが5~6年愛用していたブラウス。縫い目に穴が開いたので、押し花柄の布を縫いつけたそう。「自分で直したら元の服よりもっと好きになれそう!」

メンディングとは「修繕」のこと。「Mend It Mine」は、「一人ひとりが自分らしいファッションを楽しみつつ、お気に入りの服を長く着続けてほしい」という想いをもとに、ハッシュタグ「#MendItMine」を使って、SNSでメンディングのアイデアを共有するムーブメント。汚れたり、穴が開いてしまったりした服をすぐに捨てるのではなく、自由な発想でリメイク。ちょっとしたクリエイティビティで服を救い、廃棄を避けることで社会や環境保全に貢献。同時に、服に自分だけの新しい表情が生まれる喜びも。

https://www.menditmine.com/

選びたいのは、お直ししてくれるブランド。
1.〈ネストローブ〉お直しを加えることでさらに愛着を増す一枚に。

「スローメイド」をテーマに、環境に配慮した素材選びやものづくりを行う。経年変化が楽しめる商品が多く、「できるだけ長く着てほしい」との思いから、オリジナル商品の修理を実施。ときには10年来愛用している服の修理を依頼されることも。依頼は店頭で。修理期間、価格は内容によって異なる。

https://nestrobe.com/

2.〈モンベル〉メーカーならではの手厚いサポートがうれしい!

衣類のみならず登山靴やテント、傘などのアウトドア用品まで様々なアイテムの修理が可能。機能を損なうことなく、蘇らせてくれる。ダウンジャケットの破れ補修で約1,500円から(破損状況によって異なる)。店頭持ち込みまたはWebから修理受付表をダウンロードし、カスタマーセンターに送付を。

https://support.montbell.jp/

3.〈ミナ ペルホネン〉修理やリメイクを経て長く愛用できる一枚に。

photo:Hua Wang

ブランド設立当初より、服を作った余り布を大切に保管。様々な修理依頼に応えてきた〈minä perhonen〉。シンプルな修繕はもちろん、デニムにモチーフを施すなど、相談者からのリクエストにも柔軟に対応。修理は店頭またはWebの問い合わせより相談。修理期間、価格は内容によって異なる。

https://www.mina-perhonen.jp/

(Hanako1202号掲載/photo : Shu Yamamoto text : Azusa Shimokawa edit : Kana Umehara)

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