身につけるものを選ぶことがカーボンアクションに! 今気になるSDGsなファッションブランド。わざわざ頼みたいリメイクショップも。

SUSTAINABLE 2021.12.16

国内で供給される衣服の製造から廃棄までには、約9500万トンの二酸化炭素が排出されている。衣服が何からどうやって作られているのかを知ろう。今回は、リメイクショップと栽培から輸送までこだわるファッションブランドをご紹介します。

【お直し、染め替えで、もっと長持ち。】

“良いものを長く大事に”というマインドでお直しのバリエーションも増えてきた。応急処置だけではなく、わざわざ頼みたいリメイクショップを探して、愛着のあるアイテムを長持ちさせよう。

1.リネン100%の素材を染め替える限定サービスで、気分も新た。

〈LOISIR〉のショップに同ブランドのリネン100%素材の洋服を持ち込むと、黒色に染めてくれる無償サービス(枚数制限あり・限定店舗)が期間限定でスタート。12月10日より受付、できあがりは2月中旬ごろ。詳細はHPで確認を。今こんな染め替えサービスが増えている。ブラウス19,580円(ロワズィール|ロワズィール 代官山アドレス・ディセ店 03-3770-2605)

■HP:https://loisir-official.jp/

2.レザーシューズだけじゃない、スニーカーもお直しする時代に。

スニーカーお直しのスペシャリストに頼めば、はきつぶしたお気に入りも息を吹き返す。〈リプロパーク〉は、個性的なデザインのスニーカーソールなど新しいデザインと機能性も提案してくれる。LINE見積もり&相談と配送対応も便利。ソール交換・追加10,000円~。写真は、リペア技術を生かしたオリジナルスニーカー。左28,600円、右30,800円、配送バッグ3,740円(全てジャーマントレーナー|リプロパーク 03-6427-6161)

【目の届く生産工程で無駄を防ぐ。】

いつ、どこで、どのように、誰によって、何によって作られたのか、目の届くもの。栽培から輸送まで責任を持ったものづくりは、より無駄もカットできる。新しい時代の、もの選びの基準に。

1.生地、染料までも。どんなふうに服ができたのか、思いをはせて。

オーガニックコットン100%の生地をブランドがある岡山県西粟倉村のヒノキでスモーキーなピンクに手染め。染料の原料栽培から手がけるのを目標に、裁断から裁縫、染色、販売までチームで行う。また、手持ちの服10gにつき165円でチャコール色への染め直しサービスも行っており(同ブランド商品は送料のみで利用可)、最初は明るい色からトライすると楽しい。ブラウス26,180円(ソメヤスズキ info@someyasuzuki.com)

2.メイドインジャパンにこだわるブランド、ノンミュールジングウールに移行。

国産綿復活プロジェクトとして綿花栽培を開始したプリスティンは、今季よりウールもノンミュールジングに移行。ミュールジングとは、ウジ虫の寄生を防ぐため仔羊の皮膚や肉体の一部を切り取ること。それをせず飼育されたウールとコットン、アルパカを使い、紡績は岐阜県海津市、編み立ては山形県東村山郡で行ったニットシリーズ。ベスト22,000円、ショーツ17,600円(共にプリスティン|プリスティン本店 03-3226-7110)

3.その肌触りと着心地は、アルパカの飼育から。

ロンドン在住の日本人デザイナーが手がけるブランド。希少なブリティッシュアルパカの飼育から、紡ぎ、編みまで家内制手工業をモデルに現地の農家やニッターとともに丁寧に作り上げている。化学処理を施さないニットは、とにかく着心地と風合いの良さが特徴。誰かの犠牲の上ではない素材にこだわれば、本来服は高価なものなのかも。アルパカ柄のセーター85,800円(キャビネット|マッハ55リミテッド 03-5413-5530)

(Hanako1202号掲載/photo : Akiko Baba styling : Nami Kagiyama text : Miho Arima edit : Nao Yoshida cooperation : UTUWA)

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