ハナコラボSDGsレポーターズ活動報告。 SDGsレポーターズ活動報告!/ライター・五月女菜穂さん「新しい視点を得て、SDGsが自分ごとに。」
読者組織・ハナコラボの中から、SDGsに感度の高いメンバーで結成した、SDGsレポーターズ。Hanako.tokyoでは約1年にわたり、彼女たちが興味・関心を抱く企業やアイテムの取材を行ってきました。取材の積み重ねでたくさんの発見があり、自身の暮らしにも変化が生まれたといいます。これまでとこれから、4人それぞれが見つめる世の中の状況をスペシャルレポートにまとめました。
ハナコラボSDGsレポーターズには、参加して半年ほど。普段は演劇を中心にオールラウンドで記事を書いていますが、ここ1、2年でSDGs関連の取材がすごく増えたのを体感していました。プライベートでは結婚して子どもが生まれ、中古の家を購入するという大きな変化も。この家には元からソーラーパネルがついていて、家庭の電力をまかなっています。エコだし、電気代は安くなるしで、良いことずくめです。
SDGs対策について、私はそれまで国の事業として捉えていて、自分とは遠いところにあると思っていました。でも、レポーターとして活動を始めてみると〝自分の周囲半径5メートル〞から手をつけられることがわかったんです。スモールビジネスともいえる〈カエルデザイン〉や「HAVARY’S(ハバリーズ)」、最近取材した〈MUSKAAN(ムスカーン)〉などのアイテムは日常に取り入れられる素敵なもの。「これで良いんだ!」と発見でした。私の暮らしを見直すチャンスにもなって、日常の選択が少しずつ変わっている気がします。
【IMPRESSIVE ACTIVITIES】
1.ヴィンテージ着物が蘇る!唯一無二の美しさにうっとり。/第47回(仮) ハナコラボSDGsレポート・ヴィンテージ着物をアップサイクル。ファッションブランド〈MUSKAAN〉。
この色鮮やかなデザインは、日本の伝統的なテキスタイル。たんすに眠るヴィンテージ着物をアップサイクルした、新しいブランド〈MUSKAAN〉の作品です。「既に価値のあるものをデザインやファッションの力で変革したい」と、ブランドを立ち上げたのは石坂美由紀さん。石坂さんが選んだ着物を見ていると、ヴィンテージ着物にもいろいろあることを発見しました。デザインされた1点もので、着物が語り継がれます。
写真1枚目・デザイナーの石坂さんは、ブランドの立ち上げ前にイギリスでサステナビリティを学んできた。アイテムはトップス、スカート、パンツなどのウェアだけでなく、キルティング加工のミニバッグもかわいい。ポップアップショップも随時開催。
■オンラインショップ:https://www.muskaan.jp/
2.放置されたプラごみがかわいいアクセサリーに!/第28回 ハナコラボSDGsレポート・海に漂流したプラスチックごみをアクセサリーに蘇らせる。石川県で障害のある方とともにつくる〈カエルデザイン〉
石川県金沢市でプラスチックごみのアップサイクルに取り組んでいるブランド。クリエイティブディレクター・高柳豊さんを中心としたチームは、リハビリ型就労支援施設〈リハス〉と協働して制作にあたっており、SDGsに関するさまざまなアクションが織り交ぜられています。実際に作られたアクセサリーはデザインが素敵。でもそれが海洋プラスチックごみで作られているとは、考えさせられるアイテムでした。
写真1枚目・高柳さんは地元の海岸に流れ着いたごみに圧倒され、ブランドの設立に至った。写真2枚目・拾ってきたプラスチックごみは環境配慮のため重曹のみで洗浄し、色分け。アイロンでプレスして板状にしたらアクセサリーに仕上げる。ほか、廃棄花を加工したものも。
3.“三方よし”を具現化したおしゃれなだけじゃない水。/第23回 ハナコラボSDGsレポート・ありそうでなかった!環境に配慮した紙パックのナチュラルウォーター「HAVARY’S」
紙パッケージの飲料水「HAVARY’S」は、森林の環境保全に配慮しているFSC認証を取得した包材を用いています。ほかにも、1本につき1円を世界自然保護基金に寄付したり、送料無料のリサイクル回収BOXを用意したりと、心配りに抜け目がありません。紙パックの水は、すでに海外では当たり前の存在。矢野玲美社長の家業はペットボトル飲料水の製造業ですが、企業としての責任や未来を考え、起業に至ったそう。
写真1枚目・矢野社長。「1本の水から世界が変わる」のメッセージを掲げている。写真2枚目・パッケージにはペガサスをデザイン。第一水源が大分の羽馬礼(はばれい)という場所にあることに、ブランド名とデザインの由来がある。330ml 12本入り2,074円。
■オンラインショップ:https://havarys.official.ec/