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カルチャーで知るSDGs 「街づくり」がテーマの本&映画3選!暮らしやすい街を実現する方法を学ぼう。
なんだか難しそうと思われがちなSDGs、実は私たちの生活に身近なテーマばかり。現代社会が抱える課題について知るきっかけになる、映画やドラマ、本を紹介していきます。今回ご紹介するテーマは「街づくり」。2040年までに日本全国の約半分の市町村が消滅する可能性があるといわれている今、守るべきものを大切にしながら、誰もが暮らしやすい街を実現する方法を世界の都市から学びましょう。
1.『ジェイン・ジェイコブズ ニューヨーク都市計画革命』
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建築界のバイブル『アメリカ大都市の死と生』のジェイン・ジェイコブズに迫ったドキュメンタリー。NYに暮らす主婦として生活者目線で街を観察するジェインが、都市開発の帝王ロバート・モーゼスらと戦いを繰り広げていく。(デジタル配信中/DVD発売中3,800円/発売元:東風、ノーム、販売元:ポニーキャニオン)
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「強引な都市計画に対して強く立ち向かうジェインがとてもかっこいい!この作品は1950〜1960年代のニューヨークが舞台ですが、今の日本にも通ずる部分があるなと感じました。」
2.『ラストブラックマン・イン・ サンフランシスコ』
サンフランシスコを舞台に、都市開発により取り残されてしまった人々のリアルな姿を描いたドラマ。主人公を実名で演じたジミー・フェイルズが10代の頃に体験した物語を、彼の幼なじみであるジョー・タルボット監督が映画化。新宿シネマカリテ、渋谷シネクイントほか全国公開中(配給:ファントム・フィルム)
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「日々開発が進むサンフランシスコで、家族と暮らしたヴィクトリアン様式の美しい家を守ろうとする主人公の生き様に、自分が暮らす街を大切にするささやかな喜びを感じました。」
3.『ベルリン・都市・未来』 武邑光裕 著
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近年、シリコンバレーに次ぐスタートアップ都市として世界の注目を集めているベルリンが、いかにしてイノベーションを生み出すしなやかな都市へ変貌していったのかを追った一冊。この街の変化を知ることで、都市や自分たちの未来を作る上で知っておきたい大切なキーワードを学ぶことができる。(太田出版/3,000円)
OTABE’S RECOMMEND
「ベルリンの壁崩壊以後、クリエイティブの力によって成長してきたこの都市の秘密がベルリン在住の著者によって解き明かされます。この例から、未来の都市のあり方を考えてみたい。」
Navigators
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左・松山 梢(まつやま・こずえ)/雑誌『ROAD SHOW』の編集を経てライターに。映画や演劇、ライフスタイルに関する記事を執筆。
中・大場桃果(おおば・ももか)/フリーランスで 雑誌や書籍、Wedなどの編集に携 わる。高校や大学が舞台の作品に 目がない青春映画マニア。
右・小田部仁(おたべ・じん)/ユースカルチャー 誌『Quick Japan』編集部を経て 独立。現在はフリーランスで文筆 ・編集業に携わる。
(Hanako1190号掲載/photo:Natsumi Kakuto text:Momoka Oba)