ハナコと考えるSDGs 飲食店のロスをお得に買えるサイトも!【SDGs特集】フードロスやごみ問題の原因「買う」を見直すアイディア集。
「かわいい」「安い」と衝動で選んできた買い物。これからは環境への負荷が少ないことも選択肢に。改めて、フードロスやごみ問題の原因にもなる「買う」を見直してみよう。今回は環境への負荷が少なくなるアイデアをご紹介します。
【お店のフードロス対策に協力する】
食べ物を余らせて捨てると、材料を作って、保管、配送したときのエネルギーが全部無駄に。廃棄時のCO2も、そもそも出さなくてよかったはず。そんな地球に負荷をかける〝もったいない〞のオンパレードを減らすべく、お店のフードロス救出サービスが増加中。売れ残りや級品が割安に。ネットやアプリでぱぱっと買えるものもあって便利!
1.〈TABETE〉で余剰品をランチや夜ごはんに。
閉店時間や賞味期限が迫った飲食店やケーキ店のメニューを現在地から探して、テイクアウト購入できるアプリ。「お得に貢献!」「つながりがうれしい」と話題に。
『飲食店の残ってしまった商品を救出すべく使っています。』(納豆インフルエンサー・鈴木真由子さん)
2.〈rebake〉でロスパンを手に入れる。
パン職人は日々売り切れる量を計算してパンを焼くけれど、天気が悪くて客足があんまり…なんて日もあるのだそう。そんな売れ残りのパンを全国からお取り寄せできる、救世主のようなサイトが現れた!冷凍したロスパンをまとめて安く買えるのがうれしい。
『パン活が趣味なので、地方のパンが家にいながら買えるのも◎。』(フォトグラファー・柳詰有香さん)
3.「クルミッ子」のはしっこを割安で手に入れる。
製造工程で出た余りを正規品よりお安く。不ぞろいだったり、形が悪かったり、パッケージに傷があったり…でも味はちゃんとおいしい、ほかのアウトレット商品にも注目しよう。
■「クルミッ子切り落とし」310g×5袋 5,000円(鎌倉紅谷 www.beniya-ajisai.co.jp)
『友達が来たらおやつに。冷やしたり温めたり大容量こその楽しみ方も。』(ライター・鹿志村杏子さん)
【お店の人に受け取らない意思を伝える。】
丁寧すぎる包装に、家で食べるのに付けてくれたカトラリー。「せっかく○○してくれたから受け取っておこう」の積み重ねで、地球のごみがどんどん蓄積。ごみ処理で排出されるも増えてしまう。環境保護の、ごみになるものを断る「リフューズ」を思い出して、なくてもいいものはあらかじめ意思表示。会計後もどこか気持ちまで軽やかに。
1.「ご飯の盛り付けを少なめに」
定食のご飯が多くて食べきれないお店へ行ったときや、デザートはいいかな、というとき。注文時に「少なめで」「デザートは結構です」の一言を。食べ残すことを当たり前にしない習慣に変えれば罪悪感も生まれない。
2.「テープ、シールで大丈夫です」
服や雑貨を買うと自動的にショッパーへ。エアークッションでしっかり包んでくれることも。自宅用で「いらなかったかな」と思ったその包装は、石油由来のものではなくても、使い捨てのごみになれば地球の負荷に。
3.「お箸は、いりません」
お弁当を買ったときのカトラリーも、素材によってCO2の排出に影響が。捨てられる間伐材を利用した割り箸もあるけど、それを入れている箸袋が石油由来ということも。家や職場で食べるなら、そもそもいらない?
SDGs目標13「気候変動に具体的な対策を」、目標14「海の豊かさを守ろう」、目標15「陸の豊かさも守ろう」
目標13「気候変動に具体的な対策を」、目標14「海の豊かさを守ろう」、目標15「陸の豊かさも守ろう」…、地球にとって深刻な課題となる中、私たちができることって、なんだろう?大切なのは、全部でなくても、楽しそうだなと始められそうなことがあったらやってみること。その小さな一歩が、未来へとつながります。
(Hanako1185号掲載/photo:Natsumi Kakuto styling:YuiOtani illustration:SANDER STUDIO text:Tomoko Yanagisawa edit:NaoYoshida)