「働き方」や「仕事」について改めて考えたい! 私らしく働きたい!異業種のお仕事ができる〈仕事旅行社〉体験レポート。 LEARN 2020.06.22

新型コロナウイルスの影響による経済危機で失業者が急増した昨今。この先何年まで今の仕事を続けられるのだろう? AIなどが進化すればするほど、人間の仕事がどんどん減っていってしまうかも。そんなふうに、ふと考えてしまう時ってありますよね。目まぐるしく変動する時代の中で、自分らしく働くためのヒントがほしい!今回はそんな人にピッタリなサービス〈仕事旅行社〉を紹介します。

まずはHPでさまざまな仕事をチェック!

鎌倉シフォン

〈仕事旅行社〉は、多様な職業の経験を通じて幅広い仕事に触れ、その経験を転職に活かせるプログラムになっています。

まずはホームページで自分にフィットする旅を探しましょう。
『仕事旅行』のコースは170種類もあり、どれも魅力的!

私は現在フリーライターなのですが、今の仕事以外にもやってみたい仕事がいっぱいあります。
いろいろ悩んだ結果、『仕事旅行』なかでも人気上位の『シフォンケーキ屋になる旅』を選びました。

開催地が観光地として人気の「鎌倉」っていうのも選んだ理由の一つ! 東京から電車に揺られながら、旅情感も楽しみつつ鎌倉へ向かいます。

おいしければ、すべてよし! 鎌倉しふぉんの青井聡子さんに学ぶ、人生を切り拓くシンプルマインドとは?

鎌倉市〈鎌倉しふぉん〉

〈鎌倉しふぉん〉の工房に到着!まずはオリエンテーションから始まります。

オリエンテーションの内容は、自己紹介、参加した動機、青井さんから得たいことを他の参加者さんと伝え合います。
そして、青井さんからの自己紹介とスケジュールの説明、注意点などを聞きます。

今回、『シフォンケーキ屋になる旅』のホストである青井聡子さんは、鎌倉駅からほど近い場所にある〈鎌倉市農協連即売所(レンバイ)〉の一角で、小さなシフォンケーキ屋さんを営んでいます。
お店はテレビや雑誌でも紹介され、全国的にも知られる有名店となりました。
その他に、ケーキ教室講師やレシピ本の著者としても引っ張りだこの“シフォンケーキ職人”でもあります。

鎌倉市〈鎌倉しふぉん〉

「もともとは、ごく平凡な主婦だったんです」そう話す青井さん。

何のスキルも経験もないけど、自分らしく生きてみたいと、直観とひらめきで〈鎌倉しふぉん〉をオープンしたそう。

そんな青井さんから、自分らしく生きるためにお店を開業するまでや、お店が軌道に乗るまでの山あり谷ありの話を聞き、ピンチを乗り越えるために大切にして来た考え方を学びます。

人気店の工房でシフォンケーキの作り方が学べる。

鎌倉市〈鎌倉しふぉん〉

〈鎌倉しふぉん〉が作られている工房は明るくて広々!リアルな工房で学べるなんてスゴイ。お菓子を販売してみたい人にとっては学べることが多いはず。

鎌倉市〈鎌倉しふぉん〉

取材時はちょうどシフォンケーキが焼き上がったばかりで、甘い香りがふわふわと漂っていました。
シフォンケーキはシンプルだからこそ、手を抜くと粗さが出てしまいやすいケーキです。
短い時間だけど、仕事術と共に人気店のシフォンケーキの技も盗んで帰りたい!

鎌倉市〈鎌倉しふぉん〉

さっそく「青井流シフォンケーキ」のデモンストレーションを見学します。

使う材料はこれだけ。……えっ、これだけ?? 驚くほどシンプルです。

青井さんの作るシフォンケーキは、国産小麦や厳選された素材を使用し、膨張剤、保存料等は不使用。卵の力のみでふわっと焼き上げます。

仕事哲学を体現! 青井流シフォンケーキのデモンストレーションを見学。

鎌倉市〈鎌倉しふぉん〉

「材料や道具は家庭にあるもので十分です。グラムが少し違っても、美味しければいいんです」と話す青井さん。
私は形から入るタイプなので、道具や材料が揃うまでは動けないことが多いかも……。

鎌倉市〈鎌倉しふぉん〉
鎌倉市〈鎌倉しふぉん〉

無駄な動きがなく、ササササッ!と作業しながら、ポイントなどを教えてくれます。
「ここまで手際よくできるようになるには、日々の鍛練が必要ですよね?」との質問に、「大事なポイントだけ掴めば、他は肩の力を抜いてもいいんですよ」とニッコリ。

鎌倉市〈鎌倉しふぉん〉
鎌倉市〈鎌倉しふぉん〉

少しでも間違えたら失敗してしまう!気合を入れて作らなければ!と思い込んでいたのですが、「手をかけなくても最終的に美味しければ、すべてよし!」という青井さんの考え方に、気持ちが楽になりました。

材料をすべて合わせたものを型に流し込んだらオーブンへ。いったん休憩を挟みます。

仕事や開業についてQ&A!分からないことを青井さんに聞いてみよう。

鎌倉市〈鎌倉しふぉん〉

シフォンケーキ屋体験も終盤に差し掛かり、〈鎌倉しふぉん〉のシフォンケーキを試食しながら、青井さんと仕事や開業についてざっくばらんに話し合います。

青井さんが開業したきっかけは、20年前に都内から鎌倉に移住したこと。昔から自然のある環境で暮らしたかったので、直観で鎌倉を選んだそう。

ご主人は自営業で東京を離れることができないため、息子さんと2人で逆単身赴任のような形をとっているのだとか。
もともと自立心が強く、このタイミングでアクションを起こさなければ一生後悔する!と、思ったそうです。

「単身赴任状態になることを、ご主人は納得されたのですか?」、「子育てと仕事をどう両立させましたか?」など、開業にあたり、家族のことをどんなふうにクリアしてきたのかなどまで聞いてしまいました。

主婦やこれから結婚する人も、仕事と家庭の両立はどうしていったらよいかなど、気になることを聞いてみるチャンスかも。

鎌倉市〈鎌倉しふぉん〉

話しに夢中で忘れていましたが、「鎌倉しふぉん」のシフォンケーキを試食。
シフォンケーキは柔らかくてとろけるような口当たり。

「パティシエには敵わないけれど、美味しいものを作れば分かってもらえるはず!そう信じて突き進んできました。シフォンケーキはシンプルなので、怒っていたり気持ちが不安定だったりする時は、味に出てしまうんですよ。」と青井さん。

デコレーションケーキのような派手さはないけれど、軽くて優しくて、毎日食べたい美味しさです。

カットやラッピングなど、いろいろ学べて美味しいお土産まで!

鎌倉市〈鎌倉しふぉん〉

質疑応答のあとは、シフォンケーキのカットとラッピング・箱入れを教わります。
ラッピングが終わったら、カットしたシフォンケーキを6つお土産に持って帰れます。
やっぱり旅にはその土地のお土産が必要ですよね。きゃー!嬉しい~!!

最後は鎌倉農協連即売所内にある青井さんのお店を見学します。

鎌倉市〈鎌倉しふぉん〉

ここが青井さんのお店〈鎌倉しふぉん〉です。
シフォンケーキの種類は、プレーン、まっちゃ、バナナ、アールグレイ、ロイヤルミルクティー、チョコレート、レモン、チョコチップ、チェリー、シナモン、コーヒー、ヨーグルト、えごま、メープルシロップ、ハーブ、きなこ、ココナッツ、栗、ラムレーズン、あずき、チーズ、グレープフルーツ、さくら、よもぎなど、約30種類ある、シフォンケーキの中から、毎日6~8種類、日替わりで店頭に並びます。

鎌倉市〈鎌倉しふぉん〉

観光客はもちろん、地元のお客さんも多く、夕方を待たずして完売してしまうこともあるのだとか。
また、「鎌倉しふぉん」はネットでのお取り寄せもできる他、鎌倉推奨品に認定され、ふるさと納税の納税謝礼品にもなっています。
現在、コロナ自粛応援キャンペーンとして、疫病退散で知られる「アマビエ」が作れる『マジパン手作りキット』を限定プレゼントするキャンペーンを行っています。詳しくは公式ホームページをチェック!

鎌倉市〈鎌倉しふぉん〉

3坪ほどのスペースですが、不思議とワクワクするお店でした。
きっと、生き生きと働く青井さんの魅力も一緒に詰まっているからなのかも。

いつもいろいろと考えすぎて動けない、そんな私ですが「これでアリなんだ!」と、肩の力がふっと抜ける旅になりました。

選んだ職種に就くというわけでなくても、自分の仕事と全く違った仕事を体験することで、気づきや学びを得られるので、ぜひ一度、〈仕事旅行社〉のホームページを覗いてみてくださいね!

〈株式会社 仕事旅行社〉
■ 東京都港区新橋5-1-3 新正堂第1ビル 5F
■03-6452-9414(お問い合わせは公式サイトからメールで )
公式サイト

〈鎌倉しふぉん〉
■ 鎌倉市小町1-13-10(農協市場内)
■0467-23-1833
公式サイト

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