Hanako世代が知りたい「副業」事情。 人生を変えるかもしれない!?「副業」について知る。週末モデル広報部長・下田奈奈さん
モデルと企業をマッチングする副業支援サービス「週末モデル」の広報部長を務めながらも、週末にはセラピストとして活動する下田奈奈さん。多様な女性の働き方を応援したいという気持ちから、自身もロールモデルとなり、柔軟な働き方を確立させていくことを目指し、日々奮闘しています。そんな彼女に、副業の最新動向についてインタビュー。「副業元年」と言われた2018年から1年以上が経過した現在、副業はどのように変化し、働く女性と密接に関わっているのか......根掘り葉掘り教えてもらいました。
そもそも女性が副業に求めることって?
女性が副業する目的は大きく分けて2つのタイプに分けられると下田さんは言います。
「1つは好きなことを仕事にしたいと思ったり、新しいことをやってみたいと考える挑戦タイプの方。もう1つは副業を本業に生かそうとするタイプの方がいます」
「週末モデルを例に挙げさせていただくと、前者のタイプはモデルを始めてから美意識が高まり、ダイエットを始めたり、新しいコスメに出会って生活が彩られていく人ですね。モデルさん同士の交流も豊富で、情報交換をしたり、他の人に影響されて何か始めてみる人もいます。
このようにコミュニティが形成されていることも、大きなメリットになっているみたいです。後者のタイプは介護の問題を解決しようと取り組む介護福祉士の方の例がわかりやすいです。
この方は週末モデルを利用してモデルとして自分の活躍の場を広げ、発信力・発言力をつけた後、介護の講演会や演説を行って、たくさんの人に問題を訴えかけています」
【最近の副業傾向その1】一般企業勤めの副業が増加傾向に。
下田さんは副業が徐々に世の中に浸透してきてことを実感しつつ、最近とある変化を感じるのだそう。
「今や10代後半から50代の方まで幅広い層の方が副業に取り組んでいますが、特に直近伸びているのが20代から30代の女性。
また、副業元年と呼ばれた2018年当初は看護師や栄養士、介護福祉士さんのような専門職の方が多かったのですが、ここ最近は企業勤めの方が増えています。
これは一般企業にも副業が解禁され始めていることも理由に挙げられますが、『人生100年時代』や『平成最後の年』とメディアでよく取り上げられることから、時代の変化や節目を感じて、そろそろチャレンジしてみようと思う人が増えているという印象です」
【最近の副業傾向その2】副業の世界にも動画の波。
一方で、依頼する企業の案件にも変化が起こっているのだとか。
「副業の案件自体は年々増加していて、さまざまな種類の仕事が選べるようになりました。最近特に多いのは動画の撮影案件。
例えば美容案件だとマニュアルを見ながらヘアアレンジやメイクについてスマホで撮影したものを送付する、といった内容で、お仕事終わりに自宅で簡単にできるとユーザーからは好評です。
ほかにも、飲食店で料理を食べて、それを写真に撮って記事を書いてください、といったような体験型の記事執筆の依頼も市場全体で増えています。こちらはライティング力も多少求められるお仕事です」
【副業成功のカギその1】セルフブランディング
今、インスタやツイッターなどのSNSを利用したセルフブランディングが必要不可欠な時代になってきているようです。
「例えば、料理教室やカフェを開きたいと思っている人はお店やサービスを繁盛させるために、SNSで雰囲気や世界観を伝え、フォロワー数を増やして集客に繋げたいと考えています。
同様にモデルや女優として活動していきたい方も、自分の趣味や好きなことを投稿し、それに共感してくれるフォロワーさんを集めて、宣伝力があるタレントとしてブランディングしています。
こうしたトレンドもあり、インスタアカウントの鍵を外して一般公開する、という人も増えてきました。副業を活性化させるにはフリーランスのように、個人の名前を売っていく必要があると思います」
【副業成功のカギその2】頑張り過ぎないこと
副業は常にオーバーワークのリスクも伴うため、頑張りすぎないようにすることが鍵になると下田さんは話します。
「家事、洗濯、料理、美容など、女性はやらなければいけないことがいっぱい。そこに副業が上乗せされて、仕事が増えるとストレスを溜め込んでしまう人がどうしても増えてしまいます。
そんなときこそ私は『いい加減でいること』と『自分へのご褒美』が大事だと思っています。洗い物を少し溜めてしまったり、家事代行サービスを使って楽してみたり、気分転換に新作のコスメを買ったり、エステに行って癒されたり。無理しすぎないようにすることを心がけましょう」
頭の中を整理して、いざ副業にチャレンジ!
「副業に挑戦するなら、まずは目的を明確にすること。それから『副業まとめ』
や『副業 一覧』のようなワードで検索し、どんな仕事があるのか調べてみてください。その中で自分ができそうなことや、やりたいことを見つけて応募してみると上手くいきますよ」
(text :yuma tsujino)