おいしい奄美。 独自の食とカルチャーに浸れる!【沖縄・奄美】旅がとびっきり楽しくなるグルメスポットとは? FOOD 2018.11.08

世界自然遺産への登録も間近と話題の奄美大島。そこには、自然と人が紡ぐ独自の文化が息づいています。今回は、奄美の魅力を存分に堪能できる素敵なスポットをご紹介!

1.”鶏飯”鶏スープをかけてお代わりさせる薩摩代官へのもてなし飯。〈みなとや〉/赤木名

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錦糸卵、丸ごと煮込んでほぐした鶏、干し椎茸、刻みネギ、たんかん(奄美産の香り高いみかん)の皮、海苔、パパイヤの漬物、と具材も豊富。決め手は、炊きたてご飯の上に熱々の鶏スープをかけること。およそ400年前、奄美群島が薩摩藩の支配下に置かれていた頃、薩摩の役人方をもてなすために作られた料理が元。

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現スタイルの鶏飯を考案した元旅館が鶏飯専門店に。奄美群島各地からここに修業に来た人たちが店を始めて広め、今では奄美の名物食に。

2.皆で踊る島唄は奄美へ来たなら踊らにゃソン!?〈かずみ〉/名瀬

〈かずみ〉では島唄を披露する島の方と一緒によそからのお客さんも楽しく踊る。
〈かずみ〉では島唄を披露する島の方と一緒によそからのお客さんも楽しく踊る。

近年、島の若者たちの間で、生まれ育った地域の伝統文化に誇りを持ち継承したいという機運が高まっている。その筆頭が島唄。同じ曲であっても集落ごとに歌詞やテンポが異なるから、その数は数百とも数千とも!他人の集落の歌でなく自分の集落の歌をと彼らは願う。毎年、旧暦8月を中心に各地で催される「八月踊り」はそのクライマックスともいうべく夜を徹して歌い、踊る伝統行事だが、そのハレの舞台を目指して普段から子供たちが集落の大人たちに習う姿も増え始めたとか。

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名瀬の島料理屋〈かずみ〉なら毎晩島唄が聴ける。三味線が鳴りだせば店主かずみさんの歌が始まる。歌詞を聞けば、日々の辛い仕事の合間のホンネの歌?とも推察される恋あり、悩みありの島唄は、確かに今私たちの心にも響いてく。
島唄の歌手、かずみさんの手料理と仲間の方たちによる島唄で毎晩盛り上がる名瀬の店。お客さんも、手拍子や踊りで最後には皆島唄に参加。

(Hanako1136号掲載/photo: Kenya Abe text: Chiyo Sagae )

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