「サロン・デュ・ショコラ パリ」お墨付き。 まるで和懐石!?京都〈サロンドロワイヤル〉の和素材チョコレートがユニーク過ぎる。
まるで和懐石のような、ユニークな素材使いが光るチョコレートとは?2018年「サロン・デュ・ショコラ パリ」で受賞した、京都の老舗チョコレート店〈サロンドロワイヤル〉の和素材チョコレートをご紹介します。Hanako『チョコレートと冬の男。』「ショコラティエを魅了し続ける日本の素材。」よりお届け。
タケノコ、ワサビ、豆腐……。京都の老舗チョコレート店がユニークな和素材で栄えある賞を獲得!
「香りが繊細な和素材は、チョコレートに負けてしまうものが多い。和食でダシをとるのと同じく、微妙なバランスが大事なんです」と話すのは、〈サロンドロワイヤル 京都本店〉のパティシエ、岡本昂也さん。2018年の「サロン・デュ・ショコラパリ」で、ショコラ愛好家の会「C.C.C.」の外国人部門最優秀賞を初めて獲得したチームの一員だ。いまや世界中のショコラティエが和素材を使うが、改めてその奥深さが知れ渡ることになった。
儚く個性的な素材を生かす、緻密なアイデア。
南国産の果物などに比べて香りが弱い和素材を使うのはなぜ?
「『KYOTO』ブランドがパリで浸透しているというのがまず一つ。ですが〝和と洋の融合〞こそ〈サロンドロワイヤル〉が80年以上大切にしてきたことなのです」と岡本さん。
今回受賞した「雅 MIYABI」は、まるで和懐石。タケノコと木の芽を使った「碧」は焼きタケノコ、ワサビとあられを入れた「葵」はお茶漬け、黒ごまペーストと絹ごし豆腐で作った「禅」はごま豆腐のイメージだ。日本酒をベースにした「都」にはユズのパートドフリュイを忍ばせ、チョコレートファンをうならせた。個性を出しつつ、チョコレートとしてのおいしさも逸脱してはいない。これが和素材を使う難しさと魅力だ。
〈サロンドロワイヤル 京都本店〉
1935年の創業以来、日本のチョコレート界を牽引。クロスが広げられたテーブルでゆったり過ごせて、夏には鴨川の川床も。
■京都府京都市中京区木屋町通り御池上ル上樵木町502
■075-211-4121
■11:00~19:00(5月~9月の川床期間は~20:00) 無休
■18席/禁煙
Hanako『チョコレートと冬の男。』特集では、おすすめのチョコレートを多数ご紹介しています。
(Hanako1169号掲載/photo : Chihiro Oshima text : Kahoko Nishimura)