街歩きの前に要チェック。 食品サンプル、仲見世通り!東京・浅草を満喫するなら知っておきたい9つのキーワード。
国内外から訪れる観光客で毎日賑わいを見せる東京の下町、浅草。初心者におすすめの王道から、ディープなスポットまで、知っていればもっと街歩きが楽しくなるキーワードをご紹介します!
ジャパンの良さを再発見する外国人ツーリスト。
なんと台東区の外国人観光客数は平成20年の191万人から平成26年には2.8倍の536万人に増えている(平成26年度台東区観光統計・マーケティング調査より)。日本らしさが小さい街で体験できるのが浅草のいいところだろう。お土産には当て字で漢字を彫ってもらえる合羽橋の包丁が人気だそう。
酒屋が開いた立ち飲み所、〈相模屋本店 角打ち〉へ。
創業以来130年の歴史を誇る老舗酒屋の〈相模屋〉が酒屋で酒を立ち飲みする角打ちスタイルの店をオープン。直輸入のワインや選び抜かれた日本酒に加え、無農薬レモンを使ったレモンサワーも外せない。
〈相模屋本店 角打ち〉
■東京都台東区浅草1-8-2
■03-3844-4196
■15:00~22:00 月火水休
義理と人情を大事にする。昔気質の江戸っ子。
「喧嘩っ早い」「意地っ張り」「金離れが良い」「人情を大事にする」なんて言われ方をする“江戸っ子”。「3代続いて江戸生まれでないと」なんて決まりも耳にするが、特に下町に住んでいる人へ向けた言葉とされる。「ちゃきちゃきの」という言葉は生粋の江戸っ子を強調する意味で使われることが多い。
一年に一度の大行事。掛け声、お囃子、大行列の三社祭。
江戸の3大祭りの一つ。700年以上の歴史があり、例年5月の第3金土日曜に行われる。見所はやはり神輿(みこし)。活気の中、3つの神輿が街を練り歩く様子は見もの。また、伝統芸能のびんざさら舞や白鷺の舞など神輿以外の楽しみも。毎年開催時期は交通規制がかかるので、注意して楽しみたい。
縁起がよければすべてよし。食べ歩きついでに七福神めぐり。
七福神なのに、浅草には9つの社寺がある。「九は数のきわみ、一は変じて七、七変じて九と為す。九は鳩でありあつまる意味をもち、また、天地の至数、易では陽を表す」という古事に由来して9つなのだそう。徒歩で回ると約4時間。観光ついでに、食べ歩きしながら回ってみては。
よだれが出ること必至!シズル感たっぷり食品サンプル。
食品サンプルが発明されたのは大正末期から昭和初期。百貨店の食堂の流行とともに日本中に広まったそう。はじめは蝋(ろう)でできていたものの、日光の熱で溶けてしまうことから、樹脂に変わっていった。合羽橋の〈元祖食品サンプル屋〉では実際に天ぷらやレタスのサンプル製作体験もできる。
不思議な魅力を放つ、ディープスポット、地下商店街。
東京メトロ銀座線の改札とつながる形で広がっている、戦後の東京で一番古い地下商店街。床屋、金物屋、マッサージ、占いなど、多種多様なお店があるディープスポット。地上からの入り口は新仲見世通りのアーケード街からと、東武浅草駅前から。地下商店街でも有名な〈モンティ〉はHanako11445号でも紹介中。
素通りなんてとんでもない。目移り必至の仲見世通り。
日本で最も古い商店街の一つで、江戸時代に浅草寺の参拝客が増えたことで始まった。現在の仲見世は東側に54店、西側に35店の合計89店が並び、長さは250m。電飾看板や石畳が美しく、きび団子の〈あづま〉や芋羊羹の〈舟和〉、揚げ饅頭の〈九重〉など、グルメスポットも多数。
芸の道はここに始まる。スターが見つめる六区通り。
伝法院通りからつくばエクスプレス・浅草駅へと通じる全長約100mの通り。かつては演芸場や映画館など東京一番の娯楽街として栄えたが、時代とともに衰退。その歴史を残そうと、萩本欽一、渥美清など、浅草と縁の深い数々のスターたちの写真が飾られている街灯の並びは必見!
(Hanako1144号掲載/illustration : Manako Kuroneko text : Yuto Takahashi)