前田有紀の『週末・気分転〈花〉』~第29回~ 知っておきたい、お正月に欠かせない【しめ縄】の豆知識。
10年のアナウンサー生活を経て、フラワーアーティストとして活躍する前田有紀さん。そんな彼女が世の頑張る女子の気分転換になるようなフラワーライフのアイデアを紹介してくれる連載。第29回は、お正月に飾られるしめ縄についての豆知識を紹介します。
今週は、今年最後の3連休でクリスマスのイベントにお出かけされる方も多いでしょうか。花屋の仕事はクリスマスリースのお届けは終わり、お正月の贈り物で忙しい頃です。
南天の実や松を仕入れて、アトリエも一気にお正月らしくなってきました。
今年はありがたいことにたくさんの方にしめ縄をご注文いただき、松や赤い実、稲穂をいれたしめ縄をお作りしています。
「そもそもしめ縄ってなんだろう、どういう意味があるんだろう。」そんな方も多いと思います。花をお届けするために必要なお正月の豆知識をほんの少しご紹介します。しめ縄は、玄関に飾ることで、自分の家は神様を迎えるのにふさわしい場所だということを示すためのものだと言われています。松は、真冬でも青々と葉を茂らせることから長寿と健康の意味を持ちます。
南天は、「難を転ずる(災いを転じて福となす)」と言われ、縁起がいいものと言われています。稲穂は、もともとは豊作祈願のためのもので、現代では「実りの多い一年に」という願いを込めて飾られます。そして、お正月以外にも、結婚式などのお祝い事に登場する彩りの美しい水引は、「人と人のご縁を結べますように」という意味があります。
大掃除を終えた後、末広がりで縁起のいい8を持つ12月28日や、永遠の0の意味を持つ30日に飾ってみるのをお勧めします。そんな意味や飾り方をお伝えしながら、お客様にお花をお届けして、今年のご縁に感謝して過ごす、慌ただしくも心地の良い時期です。
お知らせ
今年は12月27日(木)に、鎌倉の朝食屋COBAKABAさんにて、今年最後の移動花屋をオープンする予定でいます。
お正月の花やしめ縄をたくさんご用意してお待ちしていますので、お近くの方はぜひお立ち寄りください!
そして、今年もこのHanako.tokyoの「週末気分転〈花〉」今年も楽しく花にまつわる色々な話を綴りました。来年もぜひよろしくお願いいたします!よいお年を!
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