渋谷駅近で大人デートが叶う! 食通たちがリピートする、渋谷・隠れ家的居酒屋〈酒井商会〉とは?

LEARN 2018.12.10

再開発が進む注目の渋谷駅南口エリアにオープンした隠れ家的居酒屋〈酒井商会〉。食通たちの心を掴む、福岡スピリッツがぎゅっと詰まった料理とは?Hanako『全国 いま絶対に行きたい店』「BEST FOOD #1 酒井商会」よりお届けします。

渋谷駅南口エリアの雑居ビル内に、食通たちが足繁く通う居酒屋あり!?

〈酒井商会〉/渋谷

渋谷警察署の裏手、雑居ビルに飲み屋がひしめく一角に〈酒井商会〉はある。看板の類は一切なく、店を示すのはビル入口に掲げられたテナント一覧のみ。店名からは、それが居酒屋であることもわからない。それでも感度の高い食通の大人たちが夜な夜なこの店に来ているという。

〈酒井商会〉/渋谷

「23歳のときに、10年後に独立することを自分の中で決心したんです」という福岡出身の店主、酒井英彰さんがその夢を実現させたのは10年後となる今年の4月。大人を満足させる飲み屋が貴重なこの街で、不動の人気を誇る〈並木橋なかむら〉〈高太郎〉の両店で経験を積んできた。だからなのだろう、飾り気のないメニューながらも食欲をそそるラインナップには、その系譜が垣間見える。

九州食材をふんだんに使った魅惑のラインナップ!

「おばんざい盛り合わせ」(800円~)
「おばんざい盛り合わせ」(800円~)

メニューにはないが、“おまかせ”でお願いすると、出てくるスターター。季節によって内容は異なり、この日のラインナップは「薩摩芋のきんとん」「春菊のいくらおろし」「銀杏塩炒り」。盛り付けにもセンスが光る。

「いちじくマスカルポーネ」(700円)
「いちじくマスカルポーネ」(700円)

セミドライにした糸島の無農薬いちじくに、クリームチーズと宮崎県のはちみつを少し加えたマスカルポーネをミックス。自家製の塩クッキーとともに味わうと、甘みと塩気、どちらも楽しめる大人が喜ぶ酒の肴に。

「雲仙ハムカツ」(800円)
「雲仙ハムカツ」(800円)

長崎産の良質な豚をほぼ無添加に近い形でハムにしたものを使用。さくさくカリカリの衣をかき分けると、出会えるのはハムとは思えないほどジューシーな肉感!男性はもちろん、客のオーダー率9割を誇る名物。

「みつせ鶏 唐揚げ」(700円)
「みつせ鶏 唐揚げ」(700円)

日本の養鶏のうち2%しかないという赤鶏を骨付きのまま唐揚げに。「自分の大好物をメニューにした」とか。もちろん、赤鶏は九州・佐賀産。添えられた山椒唐辛子でスパイシーさを加えると、ぐっと洗練された味に。

「土鍋ごはん」1.5合(2,500円~)
「土鍋ごはん」1.5合(2,500円~)

秋は銀鱈の酒粕焼きを数種のきのことともに炊いたごはん。やさしいだしの香りと香ばしいきのこの香りが、食欲を刺激。ふっくらモイストな銀鱈がそれを加速。お腹いっぱいでもするりと入ってしまう憎らしさだ。

「こだわっているのは、ほとんどの食材を九州から仕入れていること。自分の出身地である福岡はもちろんですが、長崎、宮崎、熊本、佐賀…。ナチュラルワインに至るまで福岡の酒屋から仕入れています」

福岡出身の若き主人がつくる、大人の隠れ家的居酒屋。

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将来独立することを念頭に、地道に生産者を訪ね、縁をつないできたとか。店内はカウンター12席とテーブルが2卓のみ。だしの香りが漂い、ジュッとはねる音が聞こえ、カウンター席の目の前では静かに魚がさばかれていく…。照明の落とされた店内に流れる、福岡スピリッツあふれるライブ感がまた心地よい。

福岡ブームも後押しとなり、予約が取れなくなるのは時間の問題。早めに訪れておきたい店だ。

〈酒井商会〉

雑居ビルの2階に大きなカウンターが出現!独創的な料理はまさに福岡流。
■東京都渋谷区渋谷3-6-18 荻津ビル2F 
■070-4470-7621
■18:00~1:00LO 日休 
■20席/禁煙

Hanako『全国 いま絶対に行きたい店』特集では、福岡のおすすめグルメも多数ご紹介しています。

Hanako『全国 いま絶対に行きたい店』

(Hanako1167号掲載/photo : Kenya Abe text : Yoshie Chokki)

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