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銀座の街がお茶席に!? 年に1度のイベント!10月28日開催「銀茶会」に向けて、ハナコラボが新橋芸者と一緒に茶道体験。
毎秋、銀座の歩行者天国で開催されているお茶席「銀茶会」。10月28日のイベント前に、ハナコラボも茶道を体験しようと江戸千家のお茶を習う新橋芸者のみなさんのお稽古に潜入しました。
奥深いお茶の道を通じて、〝和のおもてなし〞を学ぶ。
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体験してもらうハナコラボメンバーは、小谷津友里さん(こやつ・ゆり)。「初めての茶道体験に緊張していますが、ずっと興味があったのでとても楽しみ。頑張ります!」
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今回教えてくれた、小川宗洋(おがわ・そうよう)先生。1939年生まれ。50年以上にわたり、新橋芸者に茶道の稽古を行っている。「茶道には日本の大事な礼儀作法のすべてが詰まっているので、ぜひ若い世代にも体験してもらいたいです」
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茶道のいろはを教えてもらうべく、訪れたのは、新橋芸者のみなさんがお稽古を行う茶室。〝侘び寂び〞を表す4畳半の空間だ。まずは、みなさんのお点前を見学させてもらうことに。
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今回一緒にお稽古を行ったのは、まだ新人の芸者さんたち。
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茶道の流派のひとつ「江戸千家」の小川宗洋先生が、まさに手取り足取り丁寧に教えている。厳かで静かなお稽古を想像していたけれど、笑顔を交えつつのアットホームな雰囲気に緊張も若干和らぐ。
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続いて、小谷津さんもお茶席を体験。席主(お茶を点てる人)や半東(お茶やお菓子を提供する人)など役割が与えられるが、今回はお客さんとして参加。初めての茶道にかなりドキドキの様子!芸者さんたちにサポートしてもらいつつ、茶室での歩き方、お箸の持ち方、お菓子の食べ方など、基本からしっかり教えてもらった。
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今回の茶道体験を通じて「和の基本作法」について学べたという小谷津さん。「お稽古を続けていたら所作が美しい女性になれそう!」と茶道に興味津々の様子。10月28日(日)の「銀茶会」では、誰でも気軽にお茶席に参加することができる。年に一度の貴重なこの機会に、銀座の街で茶道を体験してみてはどうだろう。
今回の茶道体験、3つのポイントとは?
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ポイント1 【江戸千家】
表千家の7世如心斎の下で修業を重ねた川上不白によって、250年ほど前に誕生した流派。別名、不白流。武家のための茶道ではなく、江戸の町民文化を取り入れた庶民的な茶道として、平民たちの間で広く受け入れられ、大正・昭和の頃に東京を中心にますます盛んとなった。現代の生活にも取り入れやすい、自然な作法が特徴。
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ポイント2 【新橋芸者】
現在の銀座8丁目あたりにかつてかかっていた「新橋」という橋が名の由来。よって、新橋芸者とは“銀座の芸者”のことを指す。芸者の芸である踊りと邦楽に加え、教養として茶道や狂言、俳句、日本画などの稽古も行っているそう。年に一度の「東をどり」では、一般向けに芸が披露される。次回の開催は来年5月23日(木)~26日(日)。
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ポイント3 【お茶とお菓子】
今回参加させてもらったお稽古では、銀座の老舗菓子店〈菊廼舎(きくのや)〉が今年の「銀茶会」で提供する生菓子「秋菊」をいただいた。“はさみ菊”という手法で形作り、銀座をイメージした銀粉をちらした華やかさ。今年の「銀茶会」では〈菊廼舎〉を含む全12店の菓子店が「華」をテーマに作り上げた、個性豊かなお菓子が提供される予定。
銀座の街で茶道を体験、年に1度の「銀茶会」。
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10月28日(日)に開催される「銀茶会」では、銀座の街が野点(のだて)の会場となり、銀座通り1丁目から8丁目までの歩行者天国周辺で無料のお茶席を実施。茶道になじみのない人でも気軽に和のおもてなしを体験することができる。あらゆる流派が一堂に会する銀座ならではの貴重なイベントだ。
■詳しくは公式サイトからhttp://ginchakai.ginza.jp